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ネイト・スミスが素晴らしかった

ブルーノートのネイト・スミスの公演に行ったことも書いておく。

1週間に2回もブルーノートトーキョーに行ったのは初めてだった。
最初に行ったのがモノネオン、そして週末に行ったのがネイト・スミス。
どちらもファンク・ジャズシーンの最先端を行く旗手でだが、アプローチが全然違って印象的であった。

モノネオンの感想はこちら。


ラウドでうねる、ロック的なモノネオンのアプローチとは対照的に、ネイト・スミスのバンドの演奏はコンテンポラリージャズであって、ラウドな印象は一切なかった。
一分の隙もない、最先端のコンテンポラリージャズで、全員がめちゃくちゃ上手いけど熱くはなりすぎない。そのあたりのバランスがクールだ。

モノネオンはあくまでベース&ボーカルで主役、ソロとバックバンドだったのにたいし、ネイト・スミスはバンマスであって主役はバンドだ。バンドサウンドは一分の隙もないし、サックスソロもギターそろも素晴らしかった。曲はKINFOLK2というアルバムのものが多かった(と響が言っていたのでかえって聞いたらそうだった)

音楽的にはパット・メセニー以降の最先端ジャズを担っているようなメインストリーム感で、ドラムだけがめだつというようなことは一切ない。とはいえバンマスとしての存在感と、音楽を推進する演奏ではある。
すばらしい。

ドラマーで、ここまで音楽を拡張するような最先端のことをやっているアーティストはなかなか少ないのではないか。
ネイト・スミス、さすがだ。めっちゃくっちゃタイトで上手いドラマーではあるが、実はそれ以上の存在であることがよくわかった。

とはいえ馬鹿ウマを聞きたいお客さんのために、アンコールはなんとドラムソロ。こちらも恐れ入りました。


TITLE
NATE SMITH + KINFOLK
ネイト・スミス + キンフォーク

DATE & SHOWTIMES
2023 3.4 sat., 3.5 sun., 3.6 mon.3.4 sat., 3.5 sun.
[1st]Open4:00pm Start5:00pm [2nd]Open7:00pm Start8:00pm
3.6 mon.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm
MEMBER
Nate Smith(ds)
ネイト・スミス(ドラムス)
Jaleel Shaw(sax)
ジャリール・ショウ(サックス)
Brad Allen Williams(g)
ブラッド・アレン・ウィリアムズ(ギター)
Fima Ephron(b)
フィマ・エフロン(ベース)
Takeshi Ohbayashi(p, fender rhodes)
大林武司(ピアノ、フェンダーローズ)
Amma Whatt(vo)
アマ・ワット(ヴォーカル)


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