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私ではなく、あなたが死んだのは、たまたまのこと。

先週もいっしょに仕事をし、そして今週末もいっしょに仕事をする予定だったカメラマンであり、友人であり、写真の心の師匠であり、お互いにジャズ好きであり、ECMマニアであり、キース・ジャレットファンであったカメラマンのMさんが急逝した。亡くなる前日にも普通に仕事のやりとりをメッセンジャーでしていた。

Mさんと私なら、お互いにまあ元気に楽しく仕事できるぐらいに健康だったし、不摂生にまつわる健康上の問題なら私のほうが多いだろう。

神様が気まぐれに撃った「突然死」という流れ弾が私にではなく、あなたに当たったのはたまたまのこと。そう痛感している。

「サヨナラだけが人生だ」とはいい過ぎだと息子がいった。たしかにサヨナラだけではない。出会いがある。

出会いとサヨナラが人生だ。そしてすべてのものとの別れが、死ぬこと。

そして死ぬことは避けることができない、自然なことである。次はあなたかもしれないし、私かもしれない。

これからは

・少しでも体にいいことをしよう。質のいい食事を食べ過ぎない。適度な運動をする、ストレスをためないように。流れ弾の確率が下がるように。

・ひとと共有できる時間を大切にしよう。Mさんとの最後にあったとき「メシでもいく?」と言われて、今度にしましょうと別れてしまった。すぐにまた逢えるとあたりまえのように思っていたから。でもいつでもあるものなんてない。これからはそれぞれの人と共有できる時間が持てることに感謝し、その機会を大切にし、一期一会を心に刻もう。

・モノとのわかれ、身仕舞い、始末はどんどんはじめていこう。

・自分が好きなこと、周りの人が幸せになることをどんどんやろう。それが人生を豊かにするはずだから。


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