見出し画像

西本智実&イルミナートフィルハーモニーオーケストラを聴いて、生オケの音の素晴らしさにやっぱり泣いてしまったのだった。

池袋芸術劇場に隣接する屋外劇場、グローバルリングシアターで「Tokyo Music Evening Yube〜西本智実&イルミナートフィルハーモニーオーケストラ」を観ました(仕事だった)。コロナ禍で2回目のフルオーケストラ、やっぱり泣いてしまった。スピーカーでもヘッドホンでもない、直接の楽器の音、圧倒的な数の熟練のプレーヤーたちの演奏は、音楽のリアルでの力を否応なく見せつけてくるのでした。
女性指揮者の西本さんの指揮もエネルギッシュで鬼気迫るものがあり素晴らしかったです。
ガラスの天井というようですが、政治の世界、会社経営者や経済界の世界での圧倒的な男性優位は、特に日本では酷いものだと思います。
しかし指揮者の世界はグローバルに圧倒的な男性優位の世界で、クラシックに疎い私は西本智実さん以外は知りません。(同じくクラシック音楽の奏者で歌手を除いて黒人の著名演奏家もしりません。ジャズとクラシックの両方でグラミーを獲っているウィントン・マルサリスを除いて)。
そんな中で西本智実さんが指揮者として活躍されていることは素晴らしいことだし、窺い知れないぐらいの大変な苦労や嫌な思いもされてきたのだと思います。そしてそれを払いのけるぐらいの圧倒的な実力、そして音楽への強い思いがあるのだろう、ということを感じました。
仕事でもあったのでリハーサルから拝見しましたが、オーケストラの統率力、指示の明瞭さ、そして指揮による鼓舞は、すばらしく感動的でした。
コロナ禍で思い知った、音楽の本質は生の演奏にあること、そしてそれを体験できることの貴重さは、壊滅的なダメージを与えたコロナ禍の数少ないポジティブ面じゃないでしょうか(あとはリモートワーク、DX、リモート会議の推進)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?