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子どもたちのコロナ禍に心が痛む

もう60年近く生きてるおっさんにとっては、去年と今年の違いなんてあいまいだし、一年ぐらいなくなったって気づかないのが関の山だ。

しかし子どもたちの一年はかけがえがない。入学、卒業はいうまでもないが、自分を振り返ってみても、中学一年、中学二年、という一年ずつ、高校も、そして大学も、とてつもない密度でいろんなことを体験し、泣いて笑って、人生の初期のダイナミックレンジのメーターが左右に大きく振れた時期だった。

経験というものは、残念ながらデジタル、DX、リモートでは獲れ高が低い。効率が悪い。外国旅行に行くのと、Google street Viewで外国の街並みを見るぐらい違う。
俺は吹奏楽部だったが去年の夏の吹奏楽コンクールがなくなったのは、おっさんになった今でも、高校生吹奏楽部の子たちのことを考えるとリアルに胸が締め付けられる思いだった。野球部だって、地学部だって、それは同じだろうし、修学旅行も留学も取りやめだったのだろう。

だから、コロナ禍の子ども達には心が痛むのだ。

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