けーすけ

北海道出身。作家/Kindle出版プロデューサー。自然のなかで何もせずにボーっと過ごす…

けーすけ

北海道出身。作家/Kindle出版プロデューサー。自然のなかで何もせずにボーっと過ごすことが大好き。最高の贅沢は、好きな本や映画、音楽をたしなみながらハンモックで昼寝をすること。noteではエッセイや短編小説を中心に投稿。

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    五歳の亮子が、十三歳になるまでの成長過程を描いた家族小説。突然、現れた親父ギャグ好きな「ゾウさん(ハイアーセルフ)」とともに、自身の性的違和感(LGBTQ)、家族崩壊、自殺未遂、両親の離婚と向き合い、力強く乗り越えていく。(三部構成)

記事一覧

本日、電子書籍を出版しました。

とても久々に投稿します。 そして、唐突ですが、本日電子書籍を出版しました。 というご報告です。 ショートショートを5作品収録しています。 この作品が一冊の本とし…

けーすけ
6日前
30

文豪の湯と、帰路の指揮者

 芥川龍之介をはじめ、多くの文豪が愛した湯河原。  その文学の香り漂う温泉地へ、僕は創作の糸口を求めて旅立った。そう、まるで小説の書き出しのような文章で始まった…

けーすけ
1か月前
41

Life Redesign 体験セッションのご案内

~自分の本質を思い出し、安心してのびのびと生きる~ 私の半生は、さまざまな困難や挑戦を乗り越えながら、自分自身を思い出していく旅のようなものでした。この経験を活…

けーすけ
2か月前
13

迷子の図鑑と大きな問い

子どものころ、父はよく僕を図書館に連れて行った。 いや、正確には「連れて行かれた」と言うべきかもしれない。父はお金のかかる行楽地よりも、無料で楽しめるところを選…

けーすけ
2か月前
20

つながるための贈り物

飛行機型の凧が、ぐわんと空に舞った。 予測不能な凧の動きに翻弄されながら、僕は父の顔を見る。少し離れた場所にいた父は、黙って僕らを見ていた。 父が突然買ってきた…

けーすけ
3か月前
18

言葉の向こう側

―― 帰省するときは早めに連絡するよ。 そう言った僕に、母は「待っているからね」と返してきた。 たったそれだけの会話。どこにでもありそうな、親子の会話。 なのに…

けーすけ
5か月前
47

【書評というより感想】『発信する勇気』を読んで

僕が著者の末吉さんと出会ったのは、2017年のこと。(以降、『すえ吉さん』と呼ばせていただきます) 当時、僕はWebライターとして活動していた。 その活動のなかで、価…

けーすけ
6か月前
52

なぜ僕はトークライブをやることにしたのか?

10月29日(日)の14時からトークライブをやります。 ​ たくさんの方々にご協力いただき、告知をしている最中です。 ​ ​ そんななか、とても大切なことが抜けていると気…

けーすけ
11か月前
26

トークライブをやります

今日は、トークライブのお知らせです。 ​ ​ 10月29日(日)14時より、 作家、コンサルタントの 末吉 宏臣さんとオンラインで トークライブをやります。 ​ ​ 内容は、 …

けーすけ
11か月前
7

三日坊主常習犯の僕とゾウさん

「三日坊主」は、僕にとって「ダメ人間」と同義だ。  だから、人から「三日坊主だよね」と言われるたびに嫌な気分になったし、自分をすごく責めた。  ―― 続かない僕…

けーすけ
11か月前
14

人生のダイソン状態

今まで、次から次へと やらなければならないことをつくり、 忙しく過ごすことを「良し」と してきたように思う。 充実。 そう言えば聞こえはいいものの、 果たして本当の…

けーすけ
1年前
21

大嫌いだと言われても表現するのをやめない

 やったことのないことをやるとき、たいてい僕は生まれたての小鹿のようにブルブルと震える。  小心者というわけではないし、か弱くもない。  それなのに震えてしまうの…

けーすけ
1年前
30

最良と布の服

僕にはやめたいことがたくさんある。 なぜ、やめるのか?  「最良」の未来に手を伸ばしたいからだ。 ところが「最良」の未来に手を伸ばすとき、僕の足をぐぐいと引っ張…

けーすけ
1年前
15

悲しい性とコイン

作家の悲しい性だと感じていることがある。 どんな出来事もネタになるということだ。 つらいことや悲しいこと。 嬉しいことや楽しいこと。 そのすべてが作品のネタにな…

けーすけ
1年前
11

【無料相談】たまには仕事の話を

タイトルにもあるとおり、たまには僕の仕事の話を。 告知になってしまうのだけれど、その前に僕はどんな仕事をしているのか、カンタンにお話しします。 基本的にはライタ…

けーすけ
1年前
17

より丁寧に、より繊細に

作家として世に出て活躍していきたい。 何年か前から、そう思うようになった。 そのとき、僕が身につけようと決めたのは、技術やスキルだった。 だからこれまで、文章が…

けーすけ
1年前
73
本日、電子書籍を出版しました。

本日、電子書籍を出版しました。

とても久々に投稿します。

そして、唐突ですが、本日電子書籍を出版しました。
というご報告です。

ショートショートを5作品収録しています。

この作品が一冊の本として世に送り出されるまでには、想像以上の困難がありました。

長い間、執筆が滞り、何度も挫折しそうになりました。

けれど、このたび無事に出版の日を迎えられたのは、周りの方々のお陰です。

私の家族や師匠をはじめ、親しい友人、コミ

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文豪の湯と、帰路の指揮者

文豪の湯と、帰路の指揮者

 芥川龍之介をはじめ、多くの文豪が愛した湯河原。

 その文学の香り漂う温泉地へ、僕は創作の糸口を求めて旅立った。そう、まるで小説の書き出しのような文章で始まったこの旅。  

 だが現実は、甘くはなかった。

 駅のホームで湯河原行きの電車を待つ。グリーン車という小さな贅沢に、背筋がピンと伸びる。

「よし、これで文豪気分だ」と意気込んだのも束の間、その乗り方がわからず慌てふためく。

「芥川先

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Life Redesign 体験セッションのご案内

Life Redesign 体験セッションのご案内

~自分の本質を思い出し、安心してのびのびと生きる~

私の半生は、さまざまな困難や挑戦を乗り越えながら、自分自身を思い出していく旅のようなものでした。この経験を活かし、新しいサービス「Life Redesign セッション」を開始します。

まずは私の半生がどのようなものだったか、お話しさせてください。

私のストーリー

幼少期から感じていた違和感。それは、女性として生まれたことにありました。5

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迷子の図鑑と大きな問い

迷子の図鑑と大きな問い

子どものころ、父はよく僕を図書館に連れて行った。

いや、正確には「連れて行かれた」と言うべきかもしれない。父はお金のかかる行楽地よりも、無料で楽しめるところを選ぶタイプだったのだ。

図書館はまさにその典型で、僕にとっては無料の遊び場であり、同時に座って静かにするという苦行の場でもあった。

活発な子どもだった僕にとって、じっとしていることはまるで刑罰のようだった。もし許されるなら、本棚のあいだ

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つながるための贈り物

つながるための贈り物

飛行機型の凧が、ぐわんと空に舞った。

予測不能な凧の動きに翻弄されながら、僕は父の顔を見る。少し離れた場所にいた父は、黙って僕らを見ていた。

父が突然買ってきた飛行機型の凧。

その凧で一緒に遊ぶと言った父は、結局、傍で見ているだけだった。足の裏からぶっとい根が生えたように、ただそこに立っている。

―― 一緒に遊ぶんじゃなかったのかよ。

僕の隣で妹と弟が「早く貸して!」と騒いだ。

父、妹

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言葉の向こう側

言葉の向こう側

―― 帰省するときは早めに連絡するよ。

そう言った僕に、母は「待っているからね」と返してきた。

たったそれだけの会話。どこにでもありそうな、親子の会話。

なのに、大人げなく僕は泣いた。帰る場所があることや、待っている家族がいることが、嬉しくて泣いた。

二十年以上前。

僕は、こんなふうに自分が泣く日が来るなんて、信じていなかった。

複雑な家庭環境と、寂しさゆえに難解になっていた自分の性格

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【書評というより感想】『発信する勇気』を読んで

【書評というより感想】『発信する勇気』を読んで

僕が著者の末吉さんと出会ったのは、2017年のこと。(以降、『すえ吉さん』と呼ばせていただきます)

当時、僕はWebライターとして活動していた。

その活動のなかで、価値として長く残り続ける原稿に携わっていきたいという思いが芽生え、電子書籍のゴーストライターとして活動することを決めたタイミングで、すえ吉さんと出会った。

その後、お仕事をご一緒させていただく機会を何度もいただき、現在に至る。

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なぜ僕はトークライブをやることにしたのか?

なぜ僕はトークライブをやることにしたのか?

10月29日(日)の14時からトークライブをやります。


たくさんの方々にご協力いただき、告知をしている最中です。


そんななか、とても大切なことが抜けていると気づきました。


それは、僕の「想い」を伝えることです。


どんな想いで、このトークライブを開催するのか。まだまだ、発信しきれていないと感じています。


なので、今日からトークライブ開催日の29日まで、毎日発信す

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トークライブをやります

トークライブをやります

今日は、トークライブのお知らせです。


10月29日(日)14時より、
作家、コンサルタントの
末吉 宏臣さんとオンラインで
トークライブをやります。


内容は、

『理想のお客さんが
どんどん集まる電子書籍を
3万7,000人に届けた秘密』

です。


末吉さんと出会ったのは、
僕がまだブックライター駆け出しの頃です。 ​

ライターとしての僕のことを
とても理解してくだ

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三日坊主常習犯の僕とゾウさん

三日坊主常習犯の僕とゾウさん

「三日坊主」は、僕にとって「ダメ人間」と同義だ。

 だから、人から「三日坊主だよね」と言われるたびに嫌な気分になったし、自分をすごく責めた。

 ―― 続かない僕はダメな人間なんだ。

 何度そう思ったことか……。

 そんな三日坊主常習犯の僕に、最近、奇跡が起きたのでご報告したい。

 三十日以上も続いていることがある。

 インスタとブログ、X(Twitter)の投稿だ。

 なぜ、続いてい

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人生のダイソン状態

人生のダイソン状態

今まで、次から次へと
やらなければならないことをつくり、
忙しく過ごすことを「良し」と
してきたように思う。

充実。

そう言えば聞こえはいいものの、
果たして本当の意味で
充実していたのかは疑わしい。

なぜなら、
「自分には何かが足りない」という
不足感を感じないようにするため、
わざと忙しく過ごしてきたような
ところがあるからだ。

やることがない。

それは突然、僕に訪れた。

厳密にい

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大嫌いだと言われても表現するのをやめない

大嫌いだと言われても表現するのをやめない

 やったことのないことをやるとき、たいてい僕は生まれたての小鹿のようにブルブルと震える。
 小心者というわけではないし、か弱くもない。
 それなのに震えてしまうのは、失敗を極端に恐れてのことだ。

 そんな震えてばかりの僕だけれど、今日あることをきっかけに変化したことに気づいた。
 変化したといっても、小鹿は小鹿だ。
 そこは変わらない。
 でも、少し凛々しい小鹿になった気がする。

 ふざけてな

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最良と布の服

最良と布の服

僕にはやめたいことがたくさんある。

なぜ、やめるのか? 

「最良」の未来に手を伸ばしたいからだ。

ところが「最良」の未来に手を伸ばすとき、僕の足をぐぐいと引っ張るものがある。

「良」だ。

悪くはない、でもすごくいいわけでもない。
つまり、「ほどほど」。

僕は、ほどほどの人生を生きるつもりはない。

お腹いっぱいになるまで自分を生き切って、「ああ、面白かった!」と言いながら死んでいきたい

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悲しい性とコイン

悲しい性とコイン

作家の悲しい性だと感じていることがある。

どんな出来事もネタになるということだ。

つらいことや悲しいこと。

嬉しいことや楽しいこと。

そのすべてが作品のネタになる。

心に余裕があるときや整っているとき、特定の出来事がすでに過去になっているときは、まだいい。

じゃあ、これをネタにして一作品書くか? みたいな気持ちになれるからだ。

いっぽう、心がすり減っていたり、立ち直れる気がしないとき

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【無料相談】たまには仕事の話を

【無料相談】たまには仕事の話を

タイトルにもあるとおり、たまには僕の仕事の話を。

告知になってしまうのだけれど、その前に僕はどんな仕事をしているのか、カンタンにお話しします。

基本的にはライター兼、電子書籍出版プロデュース。

この2つがメインです。

電子書籍に関しては、ゴーストライターとして2017年から活動していました。

そこから編集のスキルと実績も積んで、2022年プロデュースにチャレンジ。

現在にいたります。

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より丁寧に、より繊細に

より丁寧に、より繊細に

作家として世に出て活躍していきたい。

何年か前から、そう思うようになった。

そのとき、僕が身につけようと決めたのは、技術やスキルだった。

だからこれまで、文章が上達することだけを突き詰めてきた。

その努力が無駄になることはないと思う。

でも昨日、ひとつわかったことがあった。

そのさきに僕が求めているものは、何もないということだ。

そんなふうに考えるようになったのは、尊敬しているある方

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