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ゆずに価値観をぶっ壊されてアナウンサーになった話

中2の冬、大阪城ホールでゆずに価値観をぶっ壊されました。
それまで押し殺していた思いを解放させることができたのです。

長野県の田舎で育つ小学生の私は目立つことがとにかく嫌。
小学6年生の時私は、周りからの推薦でそのクラス代表として生徒会長に立候補させられそうになったことを泣いて拒否したほどです。

少年野球チームに入りやんちゃなグループに所属していたもののそのグループの
「目立つやつダサいよな!」
という風潮が私の価値観を作っていました。

しかし、実は歳の離れた姉3人と言う環境で過ごしたこともあり、テレビが大好きで、心の奥にはいつかテレビに出たいと言う思いも。
今考えると目立たないように、というより
「目立ちたがりと思われない」
ことを意識しながら過ごしていたんだなと。

時は立ち中2の冬
5つ上の関西の大学に通う姉から
「ゆずのライブチケット取れたから大阪に来なよ」
という誘い。

正直爽やかフォークデュオのゆずかーもっとクールな人がいいかなという思いを持ちつつ長野から大阪へ。

会場の大阪城ホールは2万人が詰めかけ超満員。
2階席のさらに後ろから見る人の多さは圧巻でした。

そしてゆずの二人が登場した瞬間
「ギャー!!!!!」
という悲鳴のような歓声が会場に響き全身が痺れるほどの衝撃を受けました。
うそ、たった二人で2万人を熱狂させることができるの?
すごい と。

ライブが始まってから
イメージしていた控えめなゆずはそこにはいませんでした。

エレキギターやバンドの音が鳴り響き
ゆずの北川悠仁さんは奇声のような雄叫びをあげ
口に水を含んで吹き出す毒霧にもファンは熱狂。

あれ?

目立つってカッコイイじゃん!

目立ちたいって思って行動してもいいのかと、
人生最大の価値観が壊れる経験でした。

それまでの私の「カッコイイ」は「クール」でしたが、自分の本質は対極にありました。

年の離れた姉3人という環境に育ったからか、自分でいうのもなんですが人懐っこく陽気なタイプでした。
気取ってクールに振る舞うことが苦手だったのでせめて目立ちがり屋に思われないように意識していたのです。

そんな私にとってのゆずの
「人懐っこさと陽気さを全面に出して思いっきり目立って楽しませようとしている」
姿が衝撃だったのです。

むしろ
「クールにきどっているやつダサい」
「ダサいをさらけ出せることがかっこいい」
というメッセージすら感じました。

そして私の人生が動き出します。

高校は合法的に髪を染められる進学校に入りたいと猛勉強。
無事合格して金髪に。

高2で文化祭実行委員長に立候補して当選。
小学生の頃、生徒会長に推されて泣いて嫌がった私がです。

いざ人前に立つと足がガクガク震えるほどの緊張しいではあったんですが
ゆずのようになりたい!と将来を考え始めます。
ミュージシャン?俳優?芸人?などいろいろな可能性を考える中で
自分が伝えたいもの、表現したいものはアナウンサーにあると大学生のときに固まりました。

ゆずのライブをきっかけに生で見る大切さを知り、コンサートや舞台、話題の現場に足を運ぶようになり、テレビでは伝わらない現場の迫力を言葉で伝えたいと思ったのです。

そして今でも行ける限りゆずのライブに参戦して
当時と変わらぬ思いを確認して
ポンコツな自分を思い切り出して行くことを目指しています。

理想と今の自分がかけ離れていると感じる人へ。
ぜひ、自分と似ていると感じる著名人に会いに行ってみてください。
コンサート、舞台、お笑いライブ、講演会など、遠くから見るだけでも構いません。

きっとありのままでの輝き方が見つかるはずですよ!

佐藤圭一

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