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小学生向け宝石職業体験「自分でできる宝石研磨編〜Job Kids〜」を開催

はじめに

こんにちは。カラッツ(KARATZ)代表の小山(おやま)です。

日頃は宝石鑑定士をしておりますが、宝石のことをもっと多くの人に知ってもらいたいとの考えから、様々な講座を開いております。

こちらの記事では、2022年3月に東京・日本橋のコレド室町テラス内にて開催した、小学生向け職業体験「自分でできる宝石研磨編〜Job Kids〜」についてご紹介させていただきます。

今回は、L&Co.(エルアンドコー)とのコラボにて実施いたしました。L&Co.社は1937年創業の老舗のジュエリーメーカー株式会社ラッキー商会(本社:山梨県甲府市)の展開するジュエリーブランドで、本格的な素材を使いながら、現代のニーズに添った可愛いジュエリーを数多く製作・販売されています。

宝石講座は小学生低学年と高学年向けに分け、午前と午後の二部構成で行いました。場所は、日本橋・コレド室町テラス2Fの誠品生活日本橋店様セミナールームです。本に囲まれた素敵な会場にはゆったりとした時間が流れ、主役のお子様はもちろん、付き添いの保護者の方からも大変ご好評をいただきました。

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宝石がジュエリーになるまで

さて、本題の講座内容についてです。

質問ですが、宝石がジュエリーになるまでの流れをご存知でしょうか。

大きく分けると工程は5つあります。

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この5つの工程について、子供たちに話したところ、

「デザインやってみたい!」

「宝石の鑑別をやってみたい!」

「全工程をやってみたい!」

と、全ての工程について興味があるようでした。

宝石の仕事について学びを深めてもらうきっかけとなるように、今回の講座は、変化がわかりやすく、そして年齢問わず楽しめる「研磨」をテーマにしました。実際の研磨の仕事では、研磨機と呼ばれる機械を使用しますが、硬度が高くない宝石であれば、誰でも耐水ペーパーを使って磨くことが出来るのです。

自分でできる宝石研磨

こちらは、KARATZが作成した宝石研磨の動画です。子供たちにはこの動画を見てもらい、その後KARATZスタッフが実演を行い、宝石の原石を研磨する方法を説明しました。解説をしてくれたKARATZスタッフは、何時間も原石を磨いて週末の休日を過ごすこともあるほど宝石研磨が趣味となっているほどです。研磨という手を動かす作業は、子供たちが熱中して取り組んでくれるのはもちろんのこと、大人もやり始めると時間を忘れて没頭できる、不思議な魅力があります。

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この講座でも、子供たちは親御さんの声が聞こえないほど没頭し、黙々と磨いていました。1時間くらいは集中して磨いてくれていたでしょうか。その集中力と、見事な出来栄えには私も驚きました。

この作業の中で難しいのは、ダイヤモンドやすりで形を整えた後に、耐水ペーパーで輝きを出すところです。600番・1200番・1500番・2000番の耐水ペーパーを順番に使っていくのですが、すぐに数字を上げてしまうと、傷が残った状態となってしまい、綺麗に研磨が出来ません。そのため、600番・1200番で傷をなるべく綺麗に磨くことがコツです。

プロによる研磨された素晴らしい作品

原石磨きを行った後は、世界中の宝石研磨職人さんの作品をご紹介いたしました。自分の手で宝石の原石を磨いてみた後だからこそ、プロの職人さんの技がいかに素晴らしいものであるか、子供達はより一層深く理解してくれたことと思います。

シミズ貴石様のさくらインカットやタイ在住の日本人NOBU氏による猫カットなどを見て、子供たちは「こんなに可愛らしい宝石があるんだ!」と驚き、感動してくれていました。

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プロの手によりカットされた本物の宝石を手に取った子供たちは、「自分たちもここまで出来るようになりますか?」等と質問があったりと、宝石にますます興味をもってくれたと感じました。

まとめ

今まで、子供向け宝石講座ではダイヤモンドの見分け方講座世界中の宝石講座などを実施しましたが、今回の体験では実際に宝石の仕事について少しでも知ってもらいたいと思い宝石研磨編として実施していきました。

私が子供向け講座を行いたいと思ったきっかけは、以前ロサンゼルス博物館に訪問した際、博物館主催で行う子供向け講座の充実度を目にした事でした。子供達の好奇心に応えるプロの教育は、きっと将来の大きな糧になる。私も宝石のプロとして何かできないか、という思いが少しずつ形になってきているようで嬉しく思います。

今後も、子供向けの職業体験として宝石鑑別体験や買付体験やデザイン体験といった、楽しみながら学べる宝石講座を開催していく予定です。

次回も楽しみにしていてください。

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