【香港】2023年3月 香港インターナショナル・ジュエリー・ショー(香港国際宝飾展)に参加しました。
3月1日から5日まで開催された、香港インターナショナル・ジュエリー・ショー2023(主催者:香港貿易発展局)に参加いたしました。香港での大規模な開催は2019年以来4年ぶり、コロナ渦を経ての開催で、人出が懸念されましたが、予想以上の盛況ぶりとなりました。活気に溢れた現地の様子をお伝えできればと思います。
世界から2,500社が出展
久しぶりに香港での開催となる宝石展示会には、約2500社が参加しており、メインは香港、そしてタイの企業、その他はイタリア、アメリカ、コロンビアなどでした。
2023年年明けには中国と香港の新型コロナに対する規制が緩和され、今までの反動からなのか、今回の展示会はバブルを思わせる活況ぶりで、特に中華圏からのバイヤーは非常に購買意欲の高さには目を見張るものがありました。中華圏以外だと、インドやフィリピンなども勢いがありました。
日本の真珠ブースは凄まじい人混み
日本ブースはどこも沢山の人で混み合っていましたが、特に際立っていたのが真珠ブースです。中国では、数年前から日本のアコヤ真珠が非常に人気となっており、理由は様々ですがアコヤ真珠の光沢や均整の取れたフォルム、そして美しい干渉色などが愛されています。若い人達の間でも、程よいサイズでファッションアイテムとして取り入れやすいベビーパールも人気だそうです。
新型コロナにより海外渡航の規制があった期間は、在日中国人の宝石商達は、日本からSNSを通じてライブ販売などを行っていました。今回の日本ブースの売れ行きを見る限り、従来通りに物を仕入れて販売する、というやり方もまだまだ続いていく模様です。
今後の宝石市場についての予想
中華圏のバイヤーに最も勢いがありましたが、インドやフィリピンも負けておらず、今後の展開が楽しみです。中国の対コロナ政策の変更で、出展の再びハードルが下がってきている今、改めて香港がジュエリービジネスの場として再度伸びていきそうな気配を感じています。上海や北京在住のバイヤーで、今回念の為参加を控えた方達もいるようなので、次回以降はさらに参加者の増加が見込めるでしょう。
また、真珠以外にも、数千万円クラスの宝石、特にカラーストーンが次々と売れている様子を目の当たりにしました。これほどまでにニーズがあれば、中華圏を筆頭に、世界ではさらに上質な宝石への需要は高まっていくと予想され、良い物が日本を経由せずに中国やアメリカに渡っていくと思うと一抹の寂しさを感じました。
カラッツが買い付けた宝石等
今回の香港で私が買い付けた宝石を少しだけご紹介します。
カラーストーンを中心に、上質なものを選りすぐって買い付けました。これらの宝石は、3月24日から3日間に渡って、新宿ルミネで開催されるカラッツポップアップストアにて展示・販売予定です。
今後カラッツが作成するジュエリーにも使用していこうと思いますので、ぜひ楽しみにお待ちいただければと思います。