【ルーンテラ】パッチ4.4.0調整の感想

フィズサミ環境からじわじわサミーラヴァルス環境に変わってきている中、ついにパッチ4.4.0の調整内容が発表されましたね。環境がどう変わるのか楽しみなkeihです。


今回は、調整内容を見た感想と環境がどう動くかの予想を立ててみます。以前もやったことありますが、あまり当たらなかったので当てにしないでください。当たらない予想を立てるのが面白いからやるんです。


それではいってみましょう!


*今回からmimizuさんのカード画像表示機能を使えるようにしてみました。chromeで使用できるようですので、よければどうぞ。


ナーフ

基本的に勝率が極端に高いデッキのカードが弱体化されることが多く、今回も例に漏れず使用率、勝率が高いデッキが対象となりました。


ルブランアッシュへのナーフ

«アッシュ»が弱くなったことで、フィニッシュのために1回程多くアタックorスペルが必要になりました。«清算»は拒絶や体力低下によるカウンターのリスクが大きくなりました。


デッキパワー自体はそれほど落ちないのかなと思いますが、フィニッシュ性能の低下とチャンピオン弱体化で、楽しい要素が減ってしまいました。使いたいプレイヤーは減りそうな印象です。元々デッキ相性が割と極端な方のデッキだと思うので、今後も勝率が出せるかどうかは環境次第ですね。


アッシュや清算を使った他のデッキもあまり出ていないので、影響範囲は小さそうです。


勝利までに1アタック分増える > ちょっと弱体化
結局周りのデッキ次第

影響予想


フィズサミーラへのナーフ

ルーンテラオープンでもお世話になったデッキで、今シーズン大暴れしていたので、正直もっと弱体化されると思っていました。


が、結果はインチキしていた«オールアウト»、上ブレ全開カードの«ゆらゆらクラゲウオ»、ドロソ要因の«インフェルナ»が対象です。

«オールアウト»は妥当な調整だと思いますが、2点ダメージに対しては変わらず強いです。«サミーラ»に対し、2点ダメージ2枚でほぼ確実に倒せる様になったのは大きいですが、1枚しかない場合は«オールアウト»に怯える世界のままです。


«ゆらゆらクラゲウオ»は多くの人が採用していますが、フィズサミーラには不要だと思っており、このデッキへの影響はないです。むしろ他の«大提督シェリー»を使うデッキ等の横並べ能力が減ることの方が大きいと思います。セラフィーンジャックなんかも使っていましたね。


«インフェルナ»は«流れ星»ラインの体力4になってしまいましたが、これも妥当でしょう。4マナのシステムユニットのくせに、2点×2枚で落ちない性能だったのが悪すぎました。ただ、«インフェルナ»は自身のナーフ以上に、バフされた«命の収穫»が環境にどのくらい現れるかが重要そうです。


デッキ自体は変わらず強い、私も最初は握ってみたいかも
オールアウト:2点には変わらず有効、3点はきつくなった
クラゲウオ:他のデッキで影響大
インフェルナ:まだ強そうだが、命の収穫次第

影響予想


ノクサスレオナへのナーフ

ついに来ましたね、«レオナ»は5ラウンド目にレベルアップして出てくることはほとんどなくなると思います。アグロではちょっと使いにくくなるかもしれません。

«烈日の守護者»も3ラウンド目に3/3で出るようになるので、着地を倒しやすくなりました。ただ3点出すスペルはそれほど多くないため、意外と変わらないかもです。


ノクサスレオナのデッキパワーを大きく上げていた部分が減ったので、環境からは結構減るんじゃないかなと思っています。«烈日の守護者»はターゴンを使う理由になるレベルだったと思いますし、デイブレイク軸のデッキはちょっと減りそうですね。元々ノクサスレオナしかランクマッチでは見ないか。セトカルマもいいのに。


ノクサスレオナ自体はそんなに弱くならない
でもレオナと烈日というこのデッキを使う理由だったカードが弱くなって使う人は減りそう
他のデイブレイク軸のデッキも減りそう

影響予想


セトカルマへのナーフ

ここも個人的に大きなナーフが入りました。そう、«コースティック・リフ»です!フィズを対象取らずに倒してくるカードが弱くなってくれたので、ピルトーヴァー&ゾオンのデッキ相手に、1ラウンド目からフィズを置きやすくなります。


«カルマ»の体力は、4でも3でもあまり変わらない気がします。序盤のブロッカー要因として使いにくくはなる、レベルアップ後に2点×2枚で倒されるのでミラーがちょっと大変になる、程度でしょうかね。


«ドラムソロ»は、«問いと答え»がある地域にあってはいけないドローソースだと思っていたので、個人的には嬉しいです。セラフィーンジャックに0マナから2点とんできたりする理不尽はなくなります。

相方地域でドローができないデッキでの影響は大きいかもしれません。主にノクサスですかね。


全体的にピルト地域の強い全体除去、ドローソースがもっていかれたことで、地域全体への影響はありそうです。現状だとセトカルマ、セラフィーンジャックでしょうが、今後出てくる可能性があるケイトリンジェイスやハイマージェイスでも少し影響がありそうです。


セトカルマやセラフィーンジャックの全体除去が弱体化され、アグロへの対応力が若干低下
カルマの体力3はミラーで影響あるくらい
ドラムソロ・コースティック弱体化でピルト地域全般に影響大

環境予想


その他のナーフ


«絢爛たるロビー»は、ハロウドデッキでかなりパワーのあるカードでしたが、特に強いのがスカウトや奮起と組み合わせるパターンでした。今回の調整で、アタックトークンをもつラウンド開始時のみに«清霊の楽団»を召喚するため、最も強かった使い方ができなくなりました。

これにより、グウェンクインのようなスカウト+ロビーコンボを軸にしたデッキはコンセプトが成り立たなくなったため、あえてデマーシアと組み合わせる理由は減り、アタックターンにユニットを1体用意するカードになりそうです。

奮起を意識しないデッキではこれまで通りの使い方ができますが、現状グウェンクインくらいでしか見ていないため、環境からは減りそうです。一方で、強化された«鏡像»が使えるノクサスと組み合わせて、«グウェン»や«永遠の踊り手»を増やすのは面白そうですね。


«雄志の狂信者»は、生成したカードが次のターンから2マナに戻るようになりましたが、こちらはあまり影響が無いように思います。現環境だと、サミーラヴァルスで使用されており、そもそも0マナスペル1枚あることでヴァルスのパワーを上げる使い方ができますが、この1枚で勝敗を分けるようなことは少ないと考えています。このまま使われるだろうな、という印象ですが、そもそもサミーラヴァルスでは、このカードがなくてもいい枠だと思うので、単に別のカードに置き換わるだけかもしれません。



«悪ふざけ»は、«知りたがりの海貝»がスタンダード落ちした影響もあり、それほど使用率が高くないですが、エターナルに向けて弱体化されたのでしょうか。

2コスト増加は悪ふざけがすぎるので、少しでも弱くなったのは嬉しいです。バンドルウッドのデッキは、«タコイタチ»や«トリンケットトレード»を入れることも多く、若干の弱体化になるとは思います。ただ、すぐには影響なさそうで、«知りたがりの海貝»が使えるエターナルになったときにどうなるか気になるところですね。


グウェンクインはロビー弱体化が大きな痛手、少なくとも使用者は減る
サミヴァルスにも若干影響あるけど大した差にはならない
悪ふざけはちょっと弱体化だけど影響があるのはエターナルから

環境予想


あと、«窮地の選択»が2コストになるという情報も公開されました。2コストになるとエターナル行きになった«双の行»の下位互換になってしまいますし、レベル2«ヴァルス»のアタックを1マナで4上げられなくなるのもつらいです。

何より武具を装備するコストもあるので、序盤の武具装備ユニットをダメージスペルで狙われたときに脆くなるのは大きな影響がありそうです。


バフ

バフの内容は、Runeterra Reportさんを参照しました。多いのがターゴン、シュリーマで、他地域は1,2枚でした。




ターゴンの強化

今回、最も強化された地域ですね。主にナイトフォールのカードが強化され、ついでに«ターゴン・テルストーン»も強化されました。


«月夜の追跡者 シグナス»は、元々出したターンしかイルーシブがつかなかったですが、自身にはイルーシブが常時つくようになり、最悪ナイトフォールが発動しなくても仕事をしてくれるカードになりました。ナイトフォールデッキのフィニッシャー枠として仕事をしてくれる日が来るかもしれません。


«踏みならす巻角座»と«月夜の語り部»は、どちらかというと守り寄りのカードで、既存のナイトフォールデッキはアグロよりだったので、新しいデッキ構築を求められそうです。«アフェリオス»がエターナルに生息しており、スタンダード環境では、ターゴンのコントロールデッキに指して使うことになると思っています。

ルーンテラオープンでセトカルマをターゴンで使い、盤面構築のためにデイブレイクを数枚入れていましたが、«踏みならす巻角座»、«月夜の語り部»はここに入ってもおかしくない枠だと思います。


«ターゴン・テルストーン»は中身が変更され、ちょっとだけ使い勝手が良くなりました。«流れ星»辺りが入ると更に使い勝手が良かったですが、リソース供給、沈黙、バフを1枚でこなせるのはそれなりに良さそうです。

ただ、多くのデッキでは沈黙だけで良かったり、バフだけで良かったりするので、«ターゴン・テルストーン»である必要はない、という状況も多そうですね。


ダイアナノクターンが帰ってくるかも?
ターゴンのコントロールデッキは少し期待が持てる

環境予想


シュリーマの強化

こちらは主に超越者が強化されました。個人的には先見系のカードが強くなってほしかったですね。


«アジール»、«ナサス»はどちらもレベルアップがしやすくなった調整です。Riotはどうしても«埋もれし太陽の円盤»を使った超越デッキを使ってほしいのでしょうか。残念ながら、自分の動きだけでレベルアップできた«ゼラス»がいないとあのデッキは成り立たないです。趣味デッキとしては良いかもしれません。


«栄光の呼び声»は1マナ軽くなりましたが、5マナは論外、3マナで打つのも効率が悪く、1マナからやっと使えそうなイメージです。ただ、アジールレネクトンでアグロデッキを組んだりすると、もしかしたら超越しなくても戦えて良いかもしれません。都合よく«栄光の呼び声»を引いて、«超越者の呼び声»や«砂嵐»といったパワーカードを用意できると強そうです。


«光砂の巫女»は、シングルトンで猛威を発揮できるカードですが、でてくるチャンピオンが+2/2されるので非常に強そうです。こちらも楽しいカード枠な気がしますが、こういった派手な動きをするカードは好きなので、楽しみですね。


超越デッキが帰ってくる?
強くはないかもしれないが、割と面白いデッキは組めるかも
シングルトンでシュリーマ入れると面白そう

環境予想


その他の気になる強化

«バンドルガンナー»は、リワークな気がしますが、強いカードになったと思っています。複数地域を軸にしたデッキだと、以前は残虐トリスターナがいました。

残虐はエターナル送りになっていますが、後述する«命の収穫»のバフと合わせて、シャドウアイルの細かい除去+攻め重視のデッキが意外と強いんじゃないかと思っています。

«妖精の翁»や«ミニオン»のような、1枚で何枚にもなれるカードもあり、2~3マナで出せることも多そうであり、適当にアタックして3点出るのは、噛み合ってる印象です。ただ、«ゆらゆらクラゲウオ»のような上ブレ枠になりそうでもありますね。


«命の収穫»は、個人的に前から推しているカードで、チャンピオンも3マナで倒せるようになったは大きすぎます。シャドウアイルが使いたくなりました。«オールアウト»にハメられる未来もみえますが、«ハイマーディンガー»のような重めかつアタック3以下のチャンピオンを効率的に倒せるのは良いですね。


«不死の騎士»は超越と同じく楽しいカード枠な気がします。競技環境でプレイアブルではない印象です。«退役の清算人»のアタック+1はあまり影響無いようにみえるんですが、もしかしたらサミーラヴァルスのようなデッキに入るんですかね。


トリスターナ復活?命の収穫も楽しみ

環境予想


全体的にみて

ここからはカード調整を受けたランクマッチ環境予想をしてみます。

まずは、現状よく使用されているデッキのおさらいです。Runeterra ARのメタの上位10デッキです。

フィズサミーラ
ルブランアッシュ
セトカルマ(PZ)
サミーラヴァルス
レオナサミーラ
ディープ(マオカイノーチラス)
潜伏(パイクレク=サイ)
ハイマージェイス
サミーラヴァルスリヴェン
グウェンクイン

2023/4/26時点のRuneterra AR上位10デッキ


減りそうなデッキ・増えそうなデッキ

調整を受けて、弱体化されるのはサミーラ系、ルブランアッシュ、セトカルマ、ヴェインクインでしょうか。

このあたりは軒並み減るように見えますが、フィズサミーラはまだまだ強い、何なら最強じゃない?ので、今後も環境に現れると思います。資産が少ない中、フィズサミーラを作ったプレイヤーへの配慮かもしれませんね。


対して、ルブランアッシュは勝利までが明確に伸びたので大きく減りそうです。なにより、チャンピオンの弱体化は、実際には影響が少なくても、結構プレイヤーのデッキ選択に影響を与えている気がします。

ピルト型のセトカルマは«コースティック・リフ»の弱体化の影響で、«フィズ»を倒せなくなることが増えそうです。2点で«サミーラ»を倒しやすくなるのは追い風ですが、バンドルのビートダウンなんかも増えそうなので、全体1点を気軽に打てなくなるのはきつそうで、環境的にも減りそうだと思っています。


サミーラヴァルスは難しいです。«窮地の選択»や«雄志の狂信者»、«オールアウト»の弱体化は結構痛いと思いますが、デッキの根幹を崩すような弱体化ではない気がします。フィズサミーラ同様、使われ続ける可能性は高いと思います。


グウェンクインは、«絢爛たるロビー»の弱体化があまりにも重くのしかかっているので、環境からは姿を消すんじゃないかと思います。«グウェン»+«決戦場»での回復とロビー+スカウトの2面待ちができるのがフィズサミーラとまあまあやれる要因だったのですが、勝ち筋を1つ奪われた形です。流石に減るだろうなと考えています。


弱体化の影響を受けていない潜伏や、«命の収穫»の強化をもらったディープ、ハイマージェイスは増えそうだなと思っています。

同じ地域でケイトリンジェイスもあります。«コースティック・リフ»は弱くなっていますが、元々あまりいらない枠ですし、フィズサミーラにまあまあ勝てるのもあって増えそうだなと思っています。セトカルマにほぼ勝てなかったことが環境で見なかった大きな原因だと思っており、セトカルマが減ってくれそうなのも追い風です。


全く新しいデッキとしては、«トリスターナ»軸のデッキが現れそうだと思っています。これまでフィニッシャーが«トリスターナ»しかいなかったところに、«バンドルガンナー»が出てきて使いたいプレイヤーが増えていそうです。バンドル地域でやりたいことを完結でき、パワーもありそうですが、実際に強いかどうかは環境次第ですね。ただ、かなり増えそうな予感はしています。


セトカルマは、ピルト型は難しそうですが、ターゴン型はナイトフォールの面々が強化されたこと、«サミーラ»、«ヴァルス»への対抗手段として«流れ星»、«静寂»があることから、フィズサミーラ、サミーラヴァルスにちょっとやれそうな雰囲気があります。使用者は少なそうですが、個人的には期待大です。


強そう:フィズサミーラ、サミーラヴァルス
増えそう:SIトリスターナ、SIジェイス
減りそう:ルブランアッシュ、セトカルマ、グウェンクイン
期待:セトカルマTA

パッチ後のデッキ予想


終わりに

ナーフ、バフの印象、デッキ予想をしてみました。フィズサミーラ、サミーラヴァルスは強いままに見えますが、新興勢力も出てきそうで期待が持てます。


個人的には、SIトリスターナやケイトリンジェイス(こっそりDoomBurnと呼んでいる。Doom Beastいないけど)のようなシャドウアイル型の攻めるデッキが好きなので、フィズサミーラの強さを確認したらこのあたりを触ってみたいですね。


では、楽しいLoRライフを!

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