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今日買った本 - 幻の女/ダラスの赤い髪/山猫珈琲(上巻)

 ときどき買った本を(読む前に)紹介する。自分が忘れないように。

 たぶんこれで今年の買い納めにしたいところだが、いつものように衝動的に書店に立ち寄って、衝動買い。

 ハヤカワから『初歩から始めるミステリ講座』というリーフレットが出ていたので、これを手に取りながら買う本を物色してみた。本格ミステリなんて、何冊読んでも初心者を脱する気がしないので、いつでも初心で買えばよいのである。というわけで、3冊紹介。

『幻の女/ウィリアム・アイリッシュ(黒原敏行 訳)』

 先のリーフレットによれば、サスペンスの古典とのこと。何しろ、乱歩が1940年代に原書を読んで評価したというのだから、気合の入った古典っぷりだ。妻と喧嘩した男が、外で行きずりの女と飲み歩いている間に、その妻が殺されてしまう話。男のアリバイを証明するサスペンスが新訳で読める。

『ダラスの赤い髪/キャスリーン・ケント(府川由美 訳)』

 ダラス市警麻薬捜査課の赤毛の刑事ベティを描いた表紙が印象的な、麻薬サスペンス。メキシコとアメリカ国境の麻薬ルートにまつわる凄惨な争いをテーマにした作品としては、映画『トラフィック』、ドラマ『ブレイキング・バッド』、書籍『マフィア国家―メキシコ麻薬戦争を生き抜く人々』『メキシコ麻薬戦争: アメリカ大陸を引き裂く「犯罪者」たちの叛乱』等々、思いつくだけでも枚挙にいとまがない。舞台となるダラスは、メキシコと隣接したテキサス州の代表的な都市である。麻薬ルートの玄関口で、麻薬カルテルを捜査するベティ刑事の、壮絶な闘いが読めそうだ。

『山猫珈琲 上巻/湊かなえ』

 3冊目は、ハヤカワのリーフレットとは無関係。平積みで見かけたから買った。表紙の猫たちのイラストが可愛らしいのだが、ときに陰鬱としたサスペンスを描く湊かなえが、どんなエッセイを書くのか興味があった。なお、これが彼女の初エッセイとのこと。下巻はまだ買ってない。

 2019年も、まったくもって本買いすぎなのであった。

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