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オカルト?呪い代行 呪鬼会ってなに?

オカルト?呪い代行 呪鬼会ってなに?

呪い代行という変わったサービスを提供する「呪い代行業者」が存在することをご存じでしょうか。呪いの方法は業者によって異なり、「呪いの藁人形」といった日本で古くから伝わる呪術を使用する業者もあれば、「悪魔召喚儀式」など大陸から伝わる黒魔術を用いる業者も見受けられるそうです。

「呪い」というと、自分のことを裏切った相手に災難が降りかかることを願ったり、元恋人が不幸になるように祈ったりすることをイメージするかもしれませんが、現代は呪いを取り巻く事情が変わってきているようです。毎日の占いやラッキーアイテム、恋のおまじないなど、老若男女幅広い人たちが親しんでいるコンテンツも、広い意味では呪術の一種として捉えることができるようです。

一口に呪いを代行する業者といっても、その実態は謎に包まれていることがほとんどです。利用者やその依頼内容、そして呪術の効果などは不明な点が多いものです。その中で、圧倒的な支持を受けている業者が存在します。「呪い代行、呪術代行業者・日本呪術研究呪鬼会」(以下、呪鬼会)です。

呪鬼会によると、1か月の相談件数は約40件で、依頼内容のほとんどは恋愛に関する話題で、利用客は30代から40代が中心になっているそうです。呪いといえば、恨みや辛みというイメージが強いので、復讐を依頼する人が多そうですが、呪鬼会に寄せられる相談内容の6割が恋愛でしめられています。それに次ぐのが仕事運や金運アップにかんする内容だそうで、受験シーズンが近付くと合格祈願を依頼されることもあるとか。ここまでくると、呪いと神頼みが一緒くたになっているようです。人間誰しも思いが煮詰まってくると、何でもいいからすがりたくなってしまう思いの表れなのかもしれません。

呪鬼会では、「呪いの藁人形セット」を販売しているそうで、それを利用すれば呪い代行を依頼しなくても自ら呪いを行うことも可能となっています。しかし何かと忙しい現代人のニーズのためか、藁人形の通販よりも呪い代行依頼の方が圧倒的に人気を集めているそうです。

呪いの藁人形を用いた呪いは「丑の刻参り」とも呼ばれ、午前1時から午前3時の丑の刻に行う呪術です。神社の御神木に呪う相手に見立てた藁人形を五寸釘で打ち込むというものです。作法は複雑で、実行するには大変な精神力と手間がかかりますが、成功すると恨んでいる相手を不幸に、時には死に至らしめることもできるほど強力な呪術です。ネット上には、「大嫌いだった上司が突然左遷になり、自分の前からいなくなった」「憎い姑が突然重い病気にかかり、あっという間に亡くなった」といった声が見受けられます。

藁人形に釘を打ち込む場所によって、効果が変わってくるようです。頭は相手が事故や事件、厄災に巻き込まれる、手は相手の浮気癖が治る、胸は相手の死(釘が多い程効果がある)、足は相手の遊び癖が治ると、一見すると本当なのかと感じますが、古くからの呪術なので、なるほどと感じる説得力もあります。

呪い代行に話を戻しましょう。呪鬼会にはプロの呪術師が数十人在籍しているそうで、圧倒的に男性の方が多く、呪術師の平均年齢は50代ということです。呪術師たちは、滝行をして「死ぬか生きるか」という苦境を作り出して、煩悩を払拭します。そして、普通の人が感じることが出来ない霊的なモノを感じ取り、呪術の効果を高める修行に励んでいるそうです。

相談者の多くは、コミュニケーションが苦手が人が多く、自身の気持ちを伝えられなくて、悩みに悩んだ末に呪い代行に頼るケースが目立つそうです。自殺を考えている人の相談が少なくないそうですが、5分程度の会話をしただけで、呪術に頼らずに自殺を思いとどまり、悩みを解決してしまうケースもかなり多いということです。

変化の激しい現代社会において、思い悩んだ末に呪い代行にたどり着く人がいるのも事実だと思いますが、誰かに話を聞いてもらうだけで意外と解決につながることもあるのも事実です。呪鬼会によると、相談するだけで落ち着きを取り戻す人もいたそうです。「藁にもすがる」という言葉もありますが、現代は「藁人形にもすがる」という方法があっても良いのかもしれませんね。

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日本呪術研究呪鬼会

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