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男は武術。女は呪術。

名古屋在住のシングルマザーN様から「精神的に死にかけているから助けてほしい」とご連絡をいただき、名古屋に駆けつけた。経済的に厳しいために交通費を出すことができない、それでも坂爪さんにお会いしたい、これまでの自分だったら会いたいとか助けて欲しいと思っても「迷惑をかけてしまう」と遠慮をして、声を出すことができなかった。だけど、このままでは本当に死んでしまう。なんでも自分だけの力でやらなくちゃいけないと思って肩肘を張って生きてきたけれど、体も、心も、限界を迎えている。誰かに頼ることを学びたい。だけど、頼れる人がいない。そんな時に、坂爪さんのことが浮かんだ。N様は、そのようなことを言った。

私は「素晴らしい」と思った。正しい私の使い方である。よし、それでは僅かな時間だとしてもリアルに一度お会いして、ハイタッチを交わそうではありませんか。助けて欲しいと実際に口に出すことができた、最高の記念日を祝おうではありませんか。そう言って、名古屋に行く約束をした。約束をしたものの、私に金はなかった。だが、そんな時こそ信仰である。必要なものは与えられる。そう思い込んで生きていると、本当に与えられるからびっくりする。家の片隅から、昔もらったクロムハーツのチェーンが出てきたので、それを質屋に出して金を作った。令和の錬金術師である私の手にかかれば、この程度のことはおちゃのこさいさいである。

実際にN様にお会いし、ハイタッチを交わし、お酒を飲んでいたら途端にN様は元気になり、昔からの幼馴染と歓談をしているような雰囲気になった。最近、私はある女性から呪われている。機関紙を希望者に無料で郵送していたら、何かがその人の気に触ったらしく、呪いの手紙が届いたのだ。男は武術。女は呪術。女の呪いは恐しい。私はしっかりと呪われて、どれだけ「気にしない、気にしない」と思っていても、ふとした瞬間に呪いの手紙に書かれていた内容を思い出してしまって、いやぁな気分になる。しっかりと呪われてしまった私は、しかし、呪いの対処法を習得した。普通、嫌なことがあると「愛と感謝で対応」とか「許す」とか「受取拒否をすれば相手に戻る」などと言われるが、それがまったく役立たない時がある。そんな時は、毒をもって毒を制するに限る。相手が呪ってくるのなら、こちらも呪い返せばいいのだ。

私は呪術を勉強した。呪術を勉強すると、勉強した私が呪われてしまうかと思って最初はビビっていたが、呪いと書いてまじないと読む。必ずしも呪いは悪いことだけではなかったのだ。武術と似ていると思った。痛みを覚えた時、対処法は二つある。一つは、痛みの原因を取り除くこと。一般的な、オーソドックスなやり方である。だが、もう一つ方法がある。それは「痛みを正確に捉えること」だ。痛みを取り除こうとするのではなく、痛みの構造を知ることで、痛みが消える。痛みを攻略することができる。私は、呪いの手紙の構造を攻略した。そして「最悪の場合は三倍返しでお前を呪う」と思うことによって精神の均衡を得た。いざとなったらお前を呪うと思うことで、安寧を得たのだ。

そんなくだらない話をしながら時は流れ、次の予定に誘われた私は京都に移動して、祇園祭真っ只中の八坂神社で金と体力は尽き果てた。再び無一文になった私は、人間、疲れ果てたらイオンの駐車場でも眠れるということを学んだ。毎日が勉強である。今朝、各種SNSで「お金がないから仕事をください」と投稿したら、京都在住のシングルマザーM様から連絡が届いた。娘を祇園祭に一緒に連れて行くアルバイトをお願いしたいのですが、時給はいくらになりますか。そのようなことを聞かれたので、私は「無料でOK!」と返信した。M様からは「ええんかい笑笑。屋台のごはんは奢るぜ!」と返信が届いた。シングルマザーから金を取る訳にはいかない。こういったところが、私が一文無しになる理由なのである。誰かお仕事をください。

おおまかな予定

7月16日(日)京都府京都市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)

7月30日(日)日曜礼拝&わたり食堂【0円食堂】
https://note.com/keigosakatsume/n/n71a5dee36e87

連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com

SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z

バッチ来い人類!うおおおおお〜!