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男に疲れた女たち。

新垣結衣に似たK様と、吉高由里子に似たM様と、二名の女性が熱海の家に泊まりに来た。わかりやすい美人で感心したのだが、二人は男に疲れていた。男に疲れながらも男が暮らす家に泊まりたいと思うのも不思議だなと思ったが、話を聞いた。K様は最近離婚を経験して、M様は現在進行形で裁判で争っている。最高裁判所まで行ったんですよとM様は笑って話したが、心が冷えてしまっているように感じた。男としては、男も悪いもんじゃないから見限らないであげてくださいとお願いしたかったが、現実に男に疲れた人たちからしてみたら、余計なお世話になるのだろう。だから、私は黙っていた。

一人の人間の中には、男性性もあれば女性性もある。一般的に、男性性は固く、女性性は柔らかなものだと考えられる。だが、男に疲れた彼女たちを見ていたら、男性性的なものを排除して、女性の肉体だけで生きていこうとしているように見えた。女性の肉体だけで生きようとした場合、柔らかくなりそうなものだが、現実は真逆だ。彼女たちは、固く、冷たく、枯渇する方向に進んでいるように見えた。男を見限り、自分が男になる(男性の役割を担う)ように生きたら、固く、冷たく、枯渇するのは自然だ。どんなに美人でも、時々、ゾッとするような表情を浮かべる時がある。老婆のような、人生の疲れを顔面にかき集めたような顔をする。ああいう顔を見ると、呪術や呪物は存在するのだなと思う。男は武術。女は魔術。女にあんな顔をさせてしまったら、天変地異の厄災が起こる。神(女)の怒りを鎮めるためには、生贄(男)が必要だ。よし、俺が生贄になってやると思った。世界平和のために、女の笑顔を守るのだ。

最近離婚をしたK様は「パートナーシップについて考えている」と言った。自分の内面を深掘りしたら、自分は安心感を求めていることがわかったと言った。安心感。重要な言葉だ。抱擁力のある男性はモテる。だが、私は「抱擁力より法要力」と言いたい。女を抱擁するだけでは足りない。女を法要する(成仏させる)必要がある。このような場合、地獄先生ぬ〜べ〜の力が必要になる。私は、私の中にいる地獄先生に登場をお願いし、黒い手袋を外した。鬼の手。鬼の手の登場である。よし、どこからでもかかってこい。安心感は幻想だ。欠落感は幻想だ。本当は、足りないものなど何もない。知性には二種類ある。冷たい知性と、温かい知性の二種類だ。男を諦めると、あなたの優しさは冷たい優しさになる。結局、自分のことしか考えていない人間になる。安心感が欲しいとか言いながら、これまで散々与えられてきた優しさを素通りする人間になる。そのことを思い知らせてやる。怒りや悲しみを抱えたまま生きるな。許せないという感情を抱えたまま生きるな。俺がお前を成仏させてやる。君が笑ってくれるなら、俺は鬼にでもなる。俺がお前を悪霊から守る。美奈子先生の魂の宿った、この鬼の手で…!!

私の観察によると、彼女たちの重心は頭部にあった。まずは、これを腹に落とす必要がある。だが、相手は強敵だ。一人は裁判で争うほどの豪傑である。やり方を間違えると訴訟される。だが、私は東京都内にある大学の法学部を一年で退学したエリートなので、冷静に対応した。鬼の手(私)の役割は攪拌である。奥底に沈澱したものを、底の底から掻き混ぜることによって、本人さえも自覚していなかった「悪霊」を自覚させ、浮き彫りにする。悪霊と対峙する際に、気をつけたいことがある。ニーチェも言っている。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいている。表面だけを攪拌するだけでは足りない。底の底から掻き混ぜること。そして、悪霊に飲み込まれてしまわないこと。この二点を注意深く守りながら、牽制に牽制を重ねて、私の鬼の手は、ついに彼女の腹部に到達した。難儀な相手だった。変に頭がいい人は、何を言っても頭で跳ね返してくる。腹部に到達するより先に、頭が理路整然とした答えを跳ね返してくるので、腹に到達するのが難しい。だが、私はそこをこじ開けた。鬼の手で壁を粉砕した。

その後の展開は省略するが、結果的に和気藹々とした雰囲気に到達した我々は、狭い家で高校生の合宿のように雑魚寝をした。虫が出現したら「虫が出たよ」といいようにコキを使われ、虫の駆除をやらされた。布団が二組しかないから「お前は畳で寝ろ」と言われ、私は部屋の隅っこで横になった。女たちの言いなりになったのだが、私は「そういうとこだぞ」と思った。お嬢ちゃんたちよ、虫が出たら駆除をしてくれる人間がここにいる、あたたかいごはんとあたたかい布団を用意して迎えてくれる人間がここにいる、これを安心感と呼ばずして何と呼ぶ。無理にとは言わないが、男をもっと信じてやってくれと思った。朝、誰よりも先に目覚めた。気持ち悪い表現かもしれないが、彼女たちの寝顔を見たらかわいらしいじゃねえかと思った。おとなとこどもがいるのではなく、一人一人の中におとなの部分あればこどもの部分もあるのだと思う。立派なおとなになることも大事なことだとは思うが、こどもの部分をしっかりと喜ばせてあげることも、大事なことだと思った。

おおまかな予定

7月14日(金)静岡県熱海市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)

7月30日(日)日曜礼拝&わたり食堂【0円食堂】
https://note.com/keigosakatsume/n/n71a5dee36e87

連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com

SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z

バッチ来い人類!うおおおおお〜!