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夕日に想う

夕日に向かってみる。
そして目を閉じる。
まぶたがだんだんと暖かくなってくる。
シューベルトのピアノソナタが聴こえてくる。
作品78<幻想>。
生前に出版した最後のピアノ・ソナタ。
かの厳しい批評でしられたシューマンが
「形式的にも精神的にも完璧である」といって絶賛した傑作。
派手さはまったく無いし、叙情的ではあるけれど
しっかりとした足取りで我々を音楽の園に導いてくれる。

出来るのなら音の調べに乗って一緒に人生を振り返ろう。

当たり前だけれど、荒波もあった。
海に引き込まれて浮かび上がれるのだろうかと思うほど
もがき苦しんだ時もあった。
波打ち際で水と戯れるような穏やかな時もあった。
穏やかな海の上を小さな船でゆったりとした
ゆらぎに身を任せ寝転がって太陽の暖かさを感じた時。
我を守る存在をはっきりと感じられたこともある。

さぁ、ここまで生きてこられた。
もう一度、大きく深呼吸をして明日を待とう。
そして次の日も次の日も明日がやってくるのを信じよう。


皆、頑張ってきたよね。ご苦労さま。
それぞれ色々あっただろうと思うけれど
いま、生きていられる幸せを感じよう。
普段、そんな事を考えるのも大変な忙しい方も多いと思う。
だからこそ、自分にもありがとうを言ってみよう。
病気で苦しんでいる方も大変だけど
一瞬で良いから、ありがとうと自分に言ってあげよう。
一緒に過ごしてきた自分の身体だから。


ちょっとだけ今日はセンチメンタルなおじさん。
それはきっとシューベルト先生の仕業。
あぁ、音楽はいいもんだ。
・・・と訳わからなく閉めるkeigoでした。失礼しました。

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