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"ふわり"とした時間

7ヶ月前のnoteを始めた頃、こんなゆったりとした心持ちで
毎日を過ごせるようになるとは思わなかった。
皆様のnoteを拝見するのも楽しい。
なにより、下手でも絵を創作し続けるられる事が
こんなに心を緩めてくれるものとは思ってもみなかった。

外資系をアーリーリタイアして、さすがに頑張ってきた自分に
そろそろご褒美をあげても良いかと思い
花と遊び始めて、もちろん楽しかったけれど
なにかまだ現役の頃の効率だとか新規の企画は無いか、とか
他人様の庭を見ては競争心が湧いてきたり
いま思えばまったくの駄目な元仕事男の典型だったような気がする。

そして絵を描き始めてもその現役のクセがなかなか収まらなかった頃
ショパンのマズルカ曲集に出会った。
ロマンティックだけれど勇壮でリズミカル。
様々な苦い歴史があるポーランドの誇りを奥底に秘めた音楽。
とにかく聴き続けた。身体中に染み込ませるように聴いた。
そこから自分の何か変わったような気がした。

さらに腎臓が弱い家系のせいもあったみたいだが
透析が始まっていて、そして心臓の疾患も見つかり
救急搬送されたりして、否応なく目をそらしていた
平均で考えれば最後の20年(気持ちは欲張って40年)の
大袈裟にいうと目指したい生き様も見え始めたような気がしていた。

そしてnoteとの出会い。
絵も手書きにこだわって、得意分野のデジタルを使うことは
ズルをしているように思えていた気持ちも消えて
例えてみれば子供がラクガキをしている感覚になった。

まだ、浮世事が多い年代ではあるけれど
"ふわり"とした時間を持てる喜びはかけがえのないものになっている。

   作曲家グスタフ・マーラーの交響曲第3番第6楽章
      ゆるやかに、
      安らぎに満ちて、
      感情を込めて

        (Langsam. Ruhevoll. Empfunden.)

そして
この曲を聴き終わったときは
きちんと涙を流せる人でい続けたい。

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