『お持ち帰りができます』〜あっぱれ敬語
「お持ち帰りできます」という持ち帰る人を立てない敬語が使われた掲示や幟が飲食店に多く見られるなかで見つけたのが、こちらの掲示。
お持ち帰り が 出来ます
と、はっきり書いてあります。
ほかにも、お弁当にできますとか、持ち帰り🉑とか、言い方は色々あるとは思います。
それでも、無批判に間違った敬語を使われるよりも、ずっといいではありませんか。
この掲示は、見るからに手作り感満載です。
「お持ち帰りできます」という文言が敬語として間違っていると知ったものの、市販の販促物には正しい敬語を使われているものがなく、とうとう諦めて自作したのだろうかなどと想像すると、感謝したいほど嬉しい気持ちになります。
<休憩コーナー>
敬語は単なる記号にすぎませんから、この「が」一文字が入れば「動詞をおとできるで挟む」という敬語(※行為主体を立てず、受け手を立てる敬語)は成り立ちません。
一方で一部の政治家などはその性質を使って、敬語のような雰囲気を装いつつ、敬語の間違いを責められるのを避けようとして「が」を多用しているのではないかと思われる節があります。ぜひ、間違った敬語を避けるところで思考を停止してしまわず、もっと適切な敬語はないかと考えて成長してほしいと願います。
それでは、また。
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世界や自分自身をどのような言葉で認識するかで生き方が変わるなら、敬意を込めた敬語をお互いに使えば働きやすい職場ぐらい簡単にできるんじゃないか。そんな夢を追いかけています。