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弱った身体が受け付ける音楽って

こういう状況ではどういう音楽を聞くかという話です。

腕の骨折の手術が終わり全身麻酔が切れてくると、腕の中を切り込んでくるような痛みが少しずつやってきました。この痛みをなんとかやり過ごすために、動く方の手でイヤホンを取って、なんとか音楽を再生することができました。

にぎやかな音楽はまだ身体が受け付けない。手術後の弱った身体には刺激が強すぎるのだ。にぎやかってのは個人差がある。私にとってにぎやか過ぎるのはキャッチーなメロディーとか騒がしいとかである。

まず聞いたのが、クラムボンの原田 郁子さんの『銀河』だった。
原田 郁子さんの声はやさしい。正直元気な時には、なにか禅のような音楽に感じてたが、忌野清志郎さんの声も身体の弱った部分を癒すように染みてくるし泣けてくる。

Radioheadの『Paranoid Android』は普段は大好きな曲であるが、途中で激しくなるところが弱っている身体には少し刺激が強すぎた。


なので、Radioheadなら『Daydreaming』がちょうど良い感じがした。


次に私が生涯一番聞いているバンドのThe Cureである。
『Just Like Heaven』は眩し過ぎた。いつもなら大好きな曲であるが、弱った身体にはポップさが強すぎるのだった。


となると、The Cureの聞けば聞くほどハマるアルバムの『Disintegration』が今の私の身体には最適だと気付く。
まずはシングルカットされた『Pictures Of You』を聴いてみよう。


これである。やさしい味の野菜スープみたいに、ゆっくりと身体に広がっていくような感じられる。
「こっちを見て見て、聞いて聞いて」と主張してくる音楽ではなくて、ただ ”自然にそこにある音楽” のように思う。

一番弱っている身体にしっくりきたのが、同じアルバム『Disintegration』に入っている『The Same Deep Water As You』であった。この曲は私がThe Cureの楽曲の中で一番好きな曲でもある。

ということで、痛みで朝まで眠れなかったが、ずっとアルバム『Disintegration』をループで朝まで聞いていた。私の生きているこの世界にThe Cureが存在してくれてよかった。私にとっては他に替えがきかない音楽である。

The Cureのアルバム『Disintegration』の全曲はこちらです。よかったら聞いてみて下さいませ。


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