林業の成長産業化へ

ESGの盛り上がりから、今後木材の需要は更に高まると思われる。林業業界への発展のため政府・産業界での動きが活発化している。

まず政府の動きとしては、SDGsアクションプランに林業の成長産業化促進のための技術開発などの後押する旨が記載されている。

また、金融界の動きにおいて、ファンドなどが森林や水資源などの実物資産への投資額が2020年に600億ドルを超え、10年末比で5.5倍と急増している。実物資産に投資し、そこから得られる木材や水、食材などを売却することにより収益化し、投資家に還元するというスキームである。

産業界では、林業のプレイヤーとしては住友林業、やまびこ、丸山製作所があげられる。いずれもコロナ禍でも業績は好調である。その背景として、コロナ禍によってリモートワークが進み、特にアメリカでは郊外への住宅移住が急増したこともあり、海外向けの木材輸出などが業績を押し上げた。

今後ESGの更なる高まりにより、木材需要が増加されると見込まれる。たとえば国立競技場などは木材がかなり使われている。このようにESGの高まりによって、林業業界はまず堅調に拡大することが見込まれる。引き続き林業業界には注視していきたい。

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