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ニューロマーケティングによる商品開発をパッケージ販売するTOPPAN(凸版印刷)

BrainMedia第23弾!
(脳科学のビジネス応用可能性をお届けするメディア)

1. 次世代テクノロジーへ投資するTOPPAN

印刷業界の最大手であるTOPPAN(凸版印刷)は、「印刷テクノロジー」を進化・融合させて技術を高めるべく、R&D組織である総合研究所を設けています。

デジタルコンテンツやホログラム、ナノファイバーなど、様々な分野での投資を行っていますが、ニューロサイエンスの分野も研究開発の対象となっています。

2. 慶應義塾大学との共同研究

TOPPAN(凸版)では、慶應義塾大学の梅田研究室と共同で、脳波や心拍数などマルチモーダルにデータを集めながら消費者の行動データを解析する研究を行っています。

例えば、パッケージやキャラクターで最も印象的なデザインを把握するような研究がされています。小売店の店頭におけるPOPの効果を脳波により検証する研究では、2Dの視覚情報、3Dの視覚情報、触覚情報の三つの情報の効果が比較されました。その結果、触覚情報が最も効果的であり、実際に商品を触らせる実物POPが有効であることが検証されています。

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TOPPAN(凸版)と慶應大学の共同研究

3. NeUと共同でデザインの最適化目指す

またTOPPAN(凸版印刷)は、東北大発ベンチャーである株式会社NeUとも共同で実証実験を行っています。

この研究では、脳活動計測やアイトラッキングをはじめとした人間の生体信号を分析し、顧客向けのクリエイティブ制作のクオリティと向上が目指されました。例えば、「どのようなデザインがより興味が湧くか」「より集中して見てもらえるデザインはどれか」など、日常で人々がデザインに対して持つイメージや思いを感覚的ではなく脳科学的に検討して数値化し、定量的な比較が行われました。

凸版が印刷業のなかで培ってきたクリエイティブ制作ノウハウと、NeUが持つ脳波測定技術を合わせた共同研究となっています。

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TOPPAN(凸版印刷)

4. 脳科学に基づくデザイン開発パッケージの販売

さらにTOPPAN(凸版印刷)は、インタビュー/アンケート調査、アイトラッキング、脳血流計測をパッケージした、開発・マーケティング・リサーチパッケージをNeUと共同で販売しています。

脳血流を計測して前頭前野の活動状況を把握し、数値化することにより、消費者が商品や売り場に対して感じる言葉では表現が難しい直感的な感覚や無意識的な反応を定量化・可視化します。

このパッケージでは、思考・創造・意思・計画などを司る前頭前野の購買行動時の脳活動を「注目」・「思考」の2指標で測定し、アイトラッキングデータをあわせ、何を見てどのような反応を示したのかを解析します。分析結果から、商品パッケージ・販促ツールの効果を検証し、店頭販促ツールの開発や売り場作りなど店頭ソリューションの提案まで行うようです。

かなり脳科学が実践的に利用されていますね!

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TOPPAN(凸版印刷)webページ

TOPPAN(凸版印刷)は、電通やNTTデータと並んでニューロマーケティングに力をいれる大企業の一つであり、今後も脳科学の社会実装が期待されますね!


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参考・引用:


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