商売の原点

渋谷にある“ピッツェリア メリプリンチペッサ“を休業して4か月たった。緊急事態宣言が空けたら再オープンさせようと、何度も開けるタイミングを見計らってたら、この時期になった。
世の中の状況を見ながら開けるつもりではあるが、11月のオープンを目指し、準備を行っている。

渋谷店の福嶋大ちゃんと菅原君が2人で店内をピカピカにしながら、田島塗装の田島さんにまたお世話になり、壁や天井など塗装してもらい、他にも業者さんをいれて、改装終了後開店の予定だ。

今日は、渋谷に用事があり、メリプリンチペッサ渋谷店によったとき、たまたまオープン以来からの常連さん夫妻が通りかかり、たくさんお話をさせてもらった。

”お店がもう閉店になるかと思っていて、残念な思いだったが、またオープンするという話を聞いて心から嬉しい”

”夫婦ともにテレワークで、最近イタリア料理はテイクアウトだ”

”渋谷で食べるところが無くて困っている”

”イタリア料理は昔から江口君ところでしか食べないから、今更他のお店に行くという事考えていない”

”大変な時期だったと思う。だけど、私たちも大好きなお店が無いことがこんなに人生がつまらなくなるなんて”

こんな話をいっぱいしてくれた。
オーバーに書いてはいない。どちらかというと控えめに書いてある。

そこでたくさんお話しをしたことで、大きな気付きを得ることができた。

お客様がこんなに愛してくれてて、それも僕らのお店のオープンを待ち望んでくれている。お店は僕らのためだけにあるのではなく、お客様のためにもあるんだ。こんなうれしい話は無い。さらにこんなことまで言ってくれて本当に申し訳ない。

僕は素直にそう思った。確かに商売はお客様が喜んでくれることが無ければ、決してうまくいかない。
これは誰もがわかっていることである。

僕らははこんなに大切にしてくれているお客様の顔を思い浮かべて仕事をしているのだろうか。お客様に心から喜んでもらうための店作りを行えているのだろうか。

その常連さんの話を聞いてるうちに、うれしさを通り越し、だんだんへこんできた。

自分が商売を始めたときはこんな気持ちがあったはずなのに、今は忘れてしまってたのではないか。忘れていないと思っていたけど、お客様を喜ばせること、そして感動させることが僕らの使命であり、すべてはこの思いがなければ、うまくいくはずはない。

商売の原点。それは一生懸命お客様に喜んでもらうこと。そしてお客様の喜びを感じ僕らも嬉しくなる。このわくわく感を持ち続けられるかどうかで、うまくいくか、それとも失敗してしまうのかが決まってくる。これは原理原則だ、という事を改めて教えていただきました。

まっきーさん、ともこさん
これからも頑張りますね。応援よろしくお願いします。

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