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しあわせの記憶
実家で飼っていた猫が、居なくなっていたことを聞いた。
ちょっと成長してからうちに来たこの子は、なかなか慣れなくて、
ずっとソファーの下に隠れてたり冷蔵庫の上に乗ったりして、
わたしが寝てる間に、棚の上からおなかに着地して意地悪したり(笑)、
最初は大変だった。
かなりの時間をかけて信頼関係ができた。
抱っこしてると、母猫に甘えるようにムニュムニュしてた。
仕事で家を空けると、寂しさからか仮病を使ったりした。
大阪に来て離れて生活するうちに、彼は心を閉ざしてしまったように見えていた。
会えなくなったことに寂しさはある。
でも、たくさんのしあわせな記憶がある。
そして、会えなくなっても、彼の存在はわたしの中からは消えない。
あなたは、しあわせだったかな。
もう触れることはできなくても、
いつでも思い出せる。
うちに来てくれてありがとうね。
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