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安心して献血できるために

こんな時期に献血に行っても大丈夫?献血に行こうと考えている方が、少しでも安心して献血できるように、献血ルームでの感染防止の取り組みについてまとめました。

外出自粛による献血者の減少

新型コロナウイルスの感染拡大で外出を控える人が増え、献血に行く人も減っています。2020年4月7日には、政府が緊急事態宣言の発令を行いました。
献血者の減少を防ぐために、日本赤十字社は同日にwebサイトで声明を公開しています。

献血は不要不急ではありません

国内で、定期的な輸血を必要としている患者さんが、1日あたり約3,000人いると言われています。献血者が減っても、輸血を必要としている患者さんは減らないのです。不要不急の外出を自粛といわれていますが、献血は不要不急ではありません

需給バランスの崩壊

これまで主に花粉症対策として使われていたマスクが、感染対策として急激に需要が増えたことで、 需要>供給 となり、小売価格が一気に跳ね上がりました。献血者が減ることは、これまで何とか保っていた血液の需給バランスを崩すことになりかねません。

三密行動とは

厚生労働省のwebサイトによると、

集団感染の共通点は、特に、
「換気が悪く」、「人が密に集まって過ごすような空間」、
「不特定多数の人が接触するおそれが高い場所」

と記載されており、続いて、

①換気の悪い 密閉 空間
②多数が集まる 密集 場所
③間近で会話や発生をする 密接 場面

の「3つの密を避けましょう」とあります。

献血ルームの対策 ①密閉を避ける

全国の献血ルームを見て回った経験はないので、一部例外もあるかも知れませんが、献血ルームは、スペースが十分確保されており、空調も完備されていて、通常時でも換気には十分配慮がされています。

献血ルームの対策 ②密集・密接を避ける

4月7日に日本赤十字社が声明を出して以降、献血者が足りないなら行ってやろう!と、全国の勇者が各地の献血ルームに来てくれたようです。

しかし、初めて献血する方も多かったせいか、受付で混雑することもあったようです。献血ルームでは、密集・密接を避けることと、有効期間のある輸血用血液を必要量に応じて確保していくために、献血の予約を推奨しています。webでの予約は「ラブラッド」を使うと便利です。(ラビフットとは違います)。献血ルームへ電話で予約することもできます。

献血ルームの対策 ③手指のアルコール消毒

いま献血ルームでは、入口、受付前、トイレなど、各所にアルコール消毒剤が置かれていて、手指のアルコール消毒ができる体制が万全です。私の行った献血ルームでは、飲料の自動販売機前にも置かれていて、「ボタンを押す前に必ず手指の消毒を!」と貼り紙がありました。そこまでやる?というくらいの徹底ぶりはさすがです。

献血ルームの対策 ④検温

献血ルームでは、コロナウイルス騒動以前から献血前に検温を行っています。1秒か2秒、オデコでピッと計るタイプでした。

献血ルームの対策 ⑤その他

医療機関と同じように、看護師さんたちのマスク・手袋着用はもちろんのこと、現在では献血者にもマスク着用をお願いしている徹底ぶりです。
また、献血する方、輸血を受ける方、双方の安全のために、受付時に海外渡航歴などの確認があります。質問項目や献血の手順は、日本赤十字社のwebサイトに詳細が記載されています。

新型コロナウイルスだけでなく、感染症対策は常時行われているのが献血ルームです。

安心して献血できるために

不要不急の外出を控えることは大切です。ですが過剰に反応して必要な行動も控えることは、一方で困っている人がいることもあります。

全国の献血ルームでは、日頃から感染症対策をすでに行っており、世界で新たな感染症が見つかったときには、すぐに追加対応を行っています。

献血が足りないと報道が出れば、一時的には献血者が増えることがあります。しかし、次に献血が可能になるまでの待期期間があり、継続して献血を確保していくことは非常に困難な状態が続いています

お願いです。どうか献血に出向いてください。(できれば予約して)
あなたの行動が、きっと誰かの命を救う助けになります。

人を救えるのは人しかいないから。


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