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5月は赤十字運動月間

5月は赤十字運動月間って知ってました?
赤十字の活動資金として寄付をお願いする赤十字運動月間。町内会とかでお願いしていることもあります。赤い羽根共同募金とは違うやつです。

活動資金って何なのさ?

赤十字の事業活動はいろいろあります。馴染みが深いのは、国内外の災害救護活動や病院事業でしょうか。何をやるにしてもお金がかかりますが、そのお金がどこから出ているのかというと、会費と寄付金で集まった活動資金で賄っています。この活動資金があるから、国内で災害が起こったときには迅速に駆けつけて救護活動をしたり、毛布などの救援物資を配ったりすることができるわけです。

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義援金とは違うの?

よく勘違いされる義援金と活動資金の違い。義援金は被災者に直接届けるためのものなので、赤十字には1円も入らないんです。むしろ満額届けるために送金手数料などの事務費用を活動資金から捻出するので、赤十字どころか赤字です。活動資金を含めた支援金と義援金の違いについては、日本財団のwebサイトで詳しい解説がありますので、そちらもご参照ください。

なぜ活動資金は足りなくなる?

これだけ災害が頻発していたら、災害現場に向かう車のガソリン代もかかるし、救援物資を配れば次の災害に備えて買い直さないといけないし、医療救護に出向けば消費した薬品や衛生用品を買い足さなければいけないですね。現地とのやり取りに発生する通信費やらも含めて何かとお金がかかります。

それだけでなく、災害が起こると寄付や募金で集めるのは直接被災者に届く義援金のことがメディアで多く取り上げられるので、活動資金の寄付や募金にまで関心がいっていない、そこまで手が回らないといった状況が大きい気がします。(実際ちゃんと調べたわけではないので、あくまで個人的な感覚ですが。)

何で5月なの?

赤十字にとって5月は特別な月なんです。そのため5月を強化月間としてるわけですね。

赤十字にとって5月は
自らの体験から敵味方の区別なく救護する国際組織の創設を提唱したアンリー・デュナン。彼の願いと行動は1863年の赤十字への誕生へとつながりました。彼が生まれた5月8日を「世界赤十字デー」として、赤十字の理念や活動を普及する運動が世界中で展開されています。
一方日本では、海外で赤十字の運動に感銘を受けた佐野常民そして大給恒が、西南戦争の最中に幾多の困難を乗り越え、日本初の戦時救護組織として1877年の5月1日に博愛社(日赤の前身)を創設しました。
日本赤十字社では、こうした意義深い歴史的な日のある5月を赤十字運動月間としており、5月を中心に赤十字の理念や活動への理解とそのご支援を呼びかけています。
ー 日本赤十字社東京都支部のwebサイトより ー

5月じゃないとダメなの?

活動資金が足りないなら、年中ずっとやればいいのに。誰だってそう思いませんか?安心してください、いつでも受け付けているようです。継続した支援を希望する方は以下のリンクで。

災害が起こると思い出されて、平時は忘れられた存在。
落ち着いたときにも、すこし思い出してくれると嬉しいです。


いただいたサポートは、日本赤十字社の活動資金に全額寄付いたします。