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4月27日-5月10日 | točit 11th collection「紡ぐ」

昨年、ブランド設立10周年を迎えた広島・尾道の帽子ブランド「točit(トチエット)」が、今年も新緑まぶしい初夏のミニギャラリーを彩ります。

祖父母の代より続く藤井製帽からtočitを立ち上げた、デザイナーの垣根千晶さん。「年齢、性別、時代、あらゆる概念に”線は引かない”」をコンセプトにした帽子は、瀬戸内のおだやかな海のようにどんな人も受け止めるおおらかな包容力を持ちながら、日常をひとさじ美しく、背筋を凛と伸ばしてくれる佇まい。どれもデザイン性と機能美を兼ね備え、日常にすっと馴染みます。

「Reborn」(Basic Line)
デッドストックのアバカレースを数年かけて再現したブレードを使用。
繊細なレースと、凛とした中折れハットのバランスが絶妙。
ユニセックスに楽しめます。

今回ご紹介するのは、10周年となる節目の年から新たな一歩を踏み出した11年目のコレクション「紡ぐ」。人、モノ、出逢いを大切に紡いでいきたいという想いをこめてスタートしたtočitにとって、ものづくりの原点そのもののような、生命力を軸に生まれた帽子が並びます。

左:素材感と肌に落ちる影も美しい「Bachi」
右:凛としたマニッシュなフォルムの「Pie sailor」
(いずれもBasic Line)
左:極細麦を使用したブリムの長いカンカン「Obi lg」
右:しなやかな極細ラフィアブレードを使用したジョッキー「Moku」
(いずれもBasic Line)
左:幾層にも重なる素材が奥行きのある表情を見せる「Zag bucket」
右:柄や編み上げでかわいらしさをプラスしたセーラーハット「Gob plaid」
(いずれもBasic Line)

会期中の4/29(月祝)はデザイナーの垣根さんが在廊予定です。帽子がお好きな方はもちろん、苦手で普段は被らないという方もこの機会にぜひお試しいただけたらと思います。よき出会いとなりますよう、みなさまのご来場をお待ちしております。

「Puls」(掛けて 飾れる 帽子)

točit・垣根さんより

創業者の祖父が故郷の世羅町で帽子作りを始めたのは戦後まもない頃。
当時地元の奨励産業でもあった経木帽子(木を紙のように薄く削ったものが原料)の技術を習い、自身の手で縫った農作業帽を担いで、商いの町尾道へと行商の勤しむ日々。
その後、現在の藤井製帽 小売部がある地にて、祖母と二人三脚、藤井帽子店として創業しました。

そして世代が父から兄へと継承されたいまでも、職人はずっと変わらず、毎日1枚1枚丁寧にtočitを縫い続けてくれています。

točit(トチエット)

デザイナー・垣根千晶さんが手掛ける帽子ブランド。

広島・尾道を拠点に70年以上続く家業の藤井製帽を経て、2013年に立ち上げ。人、モノ、出逢いを大切に紡いでいきたいという想いをこめてスタートした帽子ブランド。年齢に、性別に、時代に、あらゆる概念に ”線は引かない” をコンセプトに、1枚1枚丁寧に縫いあげる。

・HP https://www.tocit.jp/ja
・Instagram @tocit_hat

垣根 千晶(かきね ちあき)

広島県尾道市出身
文化服装学院アパレルデザイン科卒業後、企画・デザイン会社にて、国内外でのコンテンポラリーダンス舞台衣装製作や、東京コレクションに携わる

2010年 家業である藤井製帽株式会社に入社、OEMのデザインを手がける
2013年 točit を立ち上げ

točit 11th collection「紡ぐ」
2024年4月27日-5月10日(※最終日は14時まで)
※作家在廊予定:4月29日(月・祝)
恵文社一乗寺店 生活館ミニギャラリー

(担当:岡本)

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