9月16日-29日 | haru nomura sacks and bags works exhibition 「柿渋」
緑繁茂する夏が終わりへ向かうころ、生活館ミニギャラリーでは草木染めかばんをおもに手掛けるharu nomuraの展示会を開催します。
haru nomuraのかばんをご紹介するのは今回で5度目。ブランド発足後間もなくギャラリーアンフェールで行われた「haru nomura」(2014年)を皮切りに、「ふくろとかばん」(2020年)、生活館ミニギャラリーへ会場を移した「スロウトリップ」(2021年)、「Layer」(2022年)と、その時々で草木染めとかばんの持つさまざまな要素をテーマにご紹介してきました。
今年のテーマは「柿渋」。染め重ねることで生まれる強度や耐久性、使うごとに柔らかに変化し、持ち主とともに味わい深く育っていく。草木染めの中でも最もharu nomouraらしい、ブランドを象徴するような色です。
染めるのはharu nomuraを代表する「旅するかばん」。柿渋染めは普段は茶と墨の二色ですが、今回は柿渋の持つ色の豊かさをより感じていただけるよう、七つの色をご紹介します。茶から墨へ、自然の大胆さと繊細さを内包したグラデーションを触れて、見て、ぜひ感じてください。
また、今年の春にひと足早くご紹介した「haru nomura × KEIBUNSHA 柿渋染め和紙のブックカバーとしおり」も登場します。書店である当店にちなんだものを、というところからスタートした制作。紙の本を扱う当店らしい、長く愛用していただける素敵なアイテムを仕立ててくださいました。
今回はこの二つを中心に、定番トートや巾着、これまでに登場した「Pocket」「Flattote」も並びます。「柿渋」というharu nomuraを象徴するテーマとともに、これまでの歩みもお楽しみください。会場では本好きな野村さんの「大切な本」もご紹介予定。いつもより少しパーソナルな一面の見える展示になりそうです。
そして、イベントスペースコテージではWSの開催も。夏の名残と秋の予感が漂う季節にぴったりの三種の植物をご用意します。その場に集まったみなさんと、その時にしか出せない色を楽しみましょう。人と色、偶然の出会いに心躍らせつつ、ご来場をお待ちしております。
※WSは定員に達しましたのでご予約受付を終了いたしました※
●おもなラインナップ
旅するかばん(柿渋染め) *受注
ブックカバー(柿渋染め) *受注
定番トート
Pocket
Flattote
巾着
*お渡し:11月下旬ごろ
9/23(土)13:00-15:00
haru nomura 草木染めWS
「身の回りの草木で染めよう!」〜ローリエ・ブルーベリー・どんぐり〜
¥3,000 10名 ※残席1(9/21 12:00)
【haru nomura - 野村春花さんより】
「柿渋」はharu nomuraのかばんを代表する色です。柿渋とは未熟の青い渋柿の果汁を長期間発酵させた、日本古来の伝統的な塗料・染料です。防水、防腐、補強効果を持つため、酒袋、番傘、漁網、建築物の塗料として、また民間薬として、火傷、あかぎれ、解毒に効くとして日常的に使われてきました。このように柿渋は、美しいというよりは実用性が大切にされてきた染料です。柿渋の機能性と、素朴さ、使い込むことで生まれる質感は唯一無二。今回の展示では柿渋染めをメインに、茶〜灰〜墨色で定番のかばんを染め上げます。
haru nomura
草木染め作家・野村春花さんによる、かばんを軸としたブランド。東山に小さな土間のアトリエを構え、全国各地のギャラリーや店舗で展示会を開催。NHK「趣味どきっ!染めものがたり」では柿渋の回に出演。長野出身、京都在住。
・HP https://haruka-nomura.info
・Instagram @haru_nomura
・Twitter @harukanomura
haru nomura sacks and bags works exhibition 「柿渋」
2023年9月16日-29日(※最終日は14時まで)
恵文社一乗寺店 生活館ミニギャラリー
●作家在廊予定
9月16日, 17日, 18日, 23日(いずれも13-16時まで)
haru nomura 草木染めWS
「身の回りの草木で染めよう!」〜ローリエ・ブルーベリー・どんぐり〜
2023年9月23日 13:00−15:00
恵文社一乗寺店 イベントスペースコテージ
※定員に達しましたのでご予約受付を終了いたしました※
(担当:岡本)
●これまでの展示