10月1日-10月31日 | knoten letterpress フェア「四季のかけら」
夏の名残とともに秋の訪れを感じる季節、アンフェールフロアでは、星や動植物、身近な自然をモチーフに活版印刷で紙もの雑貨を制作する「knoten letterpress」のフェアを開催いたします。
前回は今から4年ほど前、「四季のたより」と題された手紙にまつわるフェアでした。今回再びご縁をいただき、新作を中心にその美しい世界をご紹介します。
ドイツ語で「むすびめ」を意味する"knoten"。作品を手に取る方の縁を結ぶような1枚になってくれたら…という思いが込められているのだそう。紙や切手、活版印刷だけでなく、山や自然、動物など好きなものに共通するものの多いnatsuさんと岡城さんがそれぞれデザインと印刷を手掛けられています。
中でも切手には並々ならぬ思いがあるというお二人。まるで本物のように切り取れるシールは切手好きにはたまらないものがあるのではないでしょうか。ほかにもカードやレターセット、シールなど、星座や月、石や植物といった自然をモチーフにした作品は手動の機械で一枚一枚丁寧に印刷されています。印刷だけでなく、紙の質感や色、インキの色合い…細部に至るまでこだわり抜かれたつくり。お二人の世界観が光ります。
今回はさまざまなモチーフとともに、新作「貝あつめ」シリーズもご紹介します。季節が秋へとうつろう中、紙の上に広がる夏の名残りを感じてください。
knoten letterpressのお二人より
・活動のきっかけを教えてください
印刷担当は木下綾乃さんの本で活版印刷を知り、知り合いのチラシやイベントのしおりなど身近なものを作って楽しんでいましたが、東京・経堂にあったロバロバカフェというお店のグループ展をきっかけに、イラストを描く友人2人とknotenをはじめました。
その後、現在のイラスト担当と出会い、いまのknotenのかたちへ。
現在のイラスト担当は、もともと紙や切手、活版、knotenの世界観が好きで、紙ものイベントを通じて出会いました。
絵を活版で表現することの面白さを知り、一緒にものづくりができたらと仲間に加わって現在に至ります。
・いつから紙雑貨を好きになりましたか?
物心ついてすぐ、ほんとうに小さな頃、大好きだったものが、消しゴムやえんぴつ、はんこ、シールなどの文房具で、特に切手シールが大好きでした。
デザイナーと印刷担当が2人とも同じ切手シールを大好きだったことが、よりknotenのいまに繋がっている気がします。
・モチーフの魅力について
自然が織りなす造形は、いつも私たちにインスピレーションを与えてくれます。
色や形もさまざまな、美しい石たちの眠る浜辺での石ひろいは、宝の山での宝探しのよう。浜辺で拾った、寡黙なようで雄弁に語りかけてくる石たちは、見ていて飽きることのないモチーフです。
構造や模様の妙でひときわ私たちを魅了する貝も、大好きなモチーフのひとつ。遠い夏に貝をひろいあつめた砂浜や、貝たちの海での記憶をイメージして、カードを形にしてゆきました。
紙の上の四季のかけらに、季節や物語をふと感じていただけたら嬉しいです。
knoten letterpress
knoten はドイツ語で「むすびめ」という意味です。
私たちの作品が手に取ってくださる方々の縁を結ぶような一枚になってくれたらという思いをこめて名付けました。
現在は、切手好きなデザイン担当のnatsuと紙物が好きな印刷担当の岡城の、山や自然、動物が大好きな2人で活動しています。
山梨県の身延町を拠点に、星や動植物、身近にあるものなどをモチーフに、紙の質感や色、インキの色合いにこだわりながら、活版印刷機で一枚一枚印刷して、紙雑貨を制作しています。
・HP https://t.co/wI9zYAYdzx
・Twitter @knoten_okashiro
・Instagram @knoten_letterpress
knoten letterpress フェア「四季のかけら」
2023年10月1日-10月31日
恵文社一乗寺店 アンフェールフロア
(担当:岡本)
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