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恵文社 冬の古本市|古書柳

毎年恒例、「冬の古本市」。今回も多彩な11の古書店が全国から冬の京都・一乗寺に集まります。出店者の横顔を数回に分けて少しずつご紹介しています。

前回の記事までの記事はこちらから。
・書肆鯖、古書 思いの外 https://note.com/keibunshabooks/n/n987ac8204e0d
・bookstore ナルダ
https://note.com/keibunshabooks/n/n13ed15790f3f


●古書柳
Twitter:https://twitter.com/koshoyanagi


今回ご紹介するのは、毎回お馴染みのご参加、古書柳さん。
実店舗はお持ちではありませんが、毎年当店への出店を楽しみにされているファンの方も多いはずです。今回も自己紹介の代わりに出品する本の中から特におすすめを3冊選んでいただきました。

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『ロバート本』(橋本治著、作品社・1986年初版)¥1,100(税込)
橋本治のあまり有名じゃないコラム集。80年代に書かれたものですが、
今読んでも古さはなく、あいかわらず難解な文章です。私はこの本を
読んではじめてモーリス・ビンダーの名前を知り、映画のタイトル
バックのデザインに興味を持ちました。

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『アイ・キューの淵より』(荒川洋治著、気争社・1979年初版)¥5,500(税込)
1976年から1979年までの間に発表された散文をまとめたもので、著者初
のエッセイ集。文芸時評も収められており、武田百合子『富士日記』の
上巻が出た当時に書かれた書評はとても興味深く読みました。

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『私の美男子論』(森茉莉著、大倉舜二写真、筑摩書房・1995年初版)¥880(税込)
まず写真がとてもいいです。惚れ惚れしてしまいます。ときどき私は福田
恆存の顔見たさにこの本を開くことがあります。立川談志のことを「巴里
の下町の男」だと書けるのはおそらく森茉莉だけだと思います。


いかがでしたでしょうか。古書柳さんの人となりも垣間見えたことと思います。
この他にも文芸書を中心に多彩な出品をご用意くださっています。お楽しみに。


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「恵文社 冬の古本市」

2021年12月28日(火)~2022年1月10日(月)
午前11時~午後7時(最終日は午後4時まで)
※12月31日は18時まで。
元旦・2日は休業、3日から通常営業。

【参加店】
えほんやるすばんばんするかいしゃ/古書 思いの外/古書玉椿/古書柳/書肆鯖/待賢ブックセンター/半月舎/bookstore ナルダ/(本)ぽんぽんぽん ホホホ座交野店/迷子/山本坊ちゃん堂

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illustration:平田基

<ご来店の皆さまへ>
感染症予防にご協力をお願いいたします。
・マスク着用
・手指の消毒(会場に設置しております)
・大きな声でのお話はご遠慮ください
・発熱、体調不良、風邪の諸症状が見られる場合のご入店はご遠慮ください
・会場内が混雑する場合は、入場制限等をさせていただく場合がございます

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