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第23回 アイビスSD(2023/07/30)

真夏の風物詩とも言える新潟千直。
直線だけのこのコースは日本では新潟でしか見ることができない。この特徴的なコースだけになんとしても当てたたい重賞かつ毎年波乱含むこのレースをしっかりと仕留めたい。


(1)コース解説

新潟千直は一見すると平坦な直線のように見えるが、坂がしっかりとあるコース。スタートから最初の2ハロンでは出足のスピードが求められつつ、道中のラップも10秒台を連発するという短距離の中でも異常なラップ。さらにコース形状をよく観察すると外に下っていくような形状になっており、外枠の方がスピードが乗りやすい+綺麗な芝を通ることができることで外枠有利理論が成立される。
ただし、アイビスSDは新潟開幕週開催ということもあり、週中で天気が崩れることもなさそうなので、内枠であったとして十分に警戒したい。(むしろ人気が落ちるなら妙味をとりにいきたいところ。)

(2)千直の狙い方

・斤量とスピード

軽い方がスピードが出るのは誰もが知る常識だ。スピードを出すためには上に乗っているものは軽い方が負荷がすくなるためスピードが出しやすくなる。
とにかくアイビスSDでは斤量が攻略する上でのカギとなる。
ただこれはあくまで下級条件で通用する話。
アイビスSDは重賞という上級条件で競馬好きなら斤量有利は周知の事実。つまりここに妙味は生まれない。実のところ上級条件に絞れば斤量成績はフラットになるのだ。ここに馬券の妙味が生まれる。

・枠順

冒頭でも述べたように新潟の千直は圧倒的に外枠が有利になる。それはTBだけでなくコース形態上いたしかたない。ただ開幕週であることはしっかりと抑えなければいけない事実で、内ラチを好走する馬がいるということもしっかりと抑える必要ある。

・高速時計について

近年の競馬はとにかく高速化がトレンドになるわけだが、この舞台では特に高速馬場への追送力が1番求められると言っても過言ではない。
とにかく時計勝負で実績がある馬を狙い、逆に同舞台で開催される韋駄天S組は軽視で考えたいところ。
理由として、アイビスSDと韋駄天Sの狙い方は全く異なるからだ。
この韋駄天Sは毎年、5月に開催され開催もかなり進んだ状態で行われる。
つまりアイビスSDとは同舞台だが、TBは全く異なるということになり求められる能力が異なることになる。
簡単に言えば
アイビスSD=高速馬場への追走力
韋駄天S=基礎スピードは求められず、タフなパワーが求められる
ということになる。さらに夏の新潟は馬場の張り替えを実施しているためより一層高速決着となる仕組みだ。
今のオッズ推移は完全に韋駄天S組が人気しているのでここは危険視して馬を選択していきたい。

・新潟血統メモ

千直
・血統表から『In Reality』を探すレース
・Danzig、Seeking the Goldも強力
その他の芝
・この時期の芝は父or母父に『Danzig系』が好走
・特にサンデー系×Danzig系の組み合わせは最高

(3)前日のトラックバイアス

大方の予想通り、馬場の張替え作業によって高速馬場となっている。基本的上がり勝負となるような馬場で、スローペースとなるような場合はキレが足りなような馬を選択しても良いが、千直は短距離なのでその辺は度返ししても問題なさそうだ。

(2)枠順確定後見解

上記の内容からもわかるようにとにかく高速馬場に耐えることができるようなスピードは絶対に必要で枠の恩恵をいかに受けることができかが重要だと考える。

◉:17 シンシティ

不安要素はこの舞台で1番重要な鞍上だけ。誰やねん田中って。
勝率や連帯率を見る限り今年の成績は去年よりは良さそうですが、、、
ただ、田中の鞍上はアイビスSD1鞍しかないことを考えると本気度は伺えると言っても良いだろう。
肝心な馬であるが、新潟専用機と言って過言ないだろう。評価もクソもないが千直は過去4回走って0-1-1-2となっており、好走した2回は外ラチ先頭ポジションが取れた時と勝ちタイムが54秒台の速い決着になった時。つまり超高速馬場に対応できる馬であるということ。
その2つが叶わなかった際は漏れなくパフォーマンスを落とすというタイプであることからも前走韋駄天S(11着)と3走前ルミエールAD(15着)は致し方ない敗戦だったと言える。(この時は馬場も荒れており、時計のかかるような決着となり持ち味を何も活かせなかった。)
今回は昨年も好走した17番枠+初B着用でもあるので何が何でもハナを取り切る構えと見て良さそうでここで勝たないと買い時は中々訪れなそう。(パンパン良馬場の小倉開催とかならワンチャン)

〇:14 スティクス

昨年のアイビスSDでも好走しており、2枠4番から先行して5着になったことは評価ができる内容で、この舞台へ適性を示していると言って問題ないだろう。昨年よりも有利な外枠を引き当てて巻き返し十分可能。
テンの速さもありシンシティ-スティクスのワンツーでOK。
調教の内容も申し分なく、脚さばきの回転が加速するごとにギアがかかる感じが調子のよさを伺える。(調教的には1番評価したい。)
一方でこちらも鞍上は不安材料であり、瑠星Jの新潟1000mの成績「0-0-1-7」とあまりよろしくはなく、本人もあまり得意としていなさそうと発言が見受けられているが、馬の力を信じて2番手評価。


基本は上記2頭を軸として、以下に記載馬は同評価として軽く見解

▲:18 レジェーロ

韋駄天からの巻き返し組。大外枠取れたことはプラス評価。昨年4着の成績からみても十分に巻き返し可能。

△:12 ヤマトコウセイ

いわゆるダート馬であるがスピードで押し切るようなスプリンター。テンの速さはあるので適性はありそうでここまで人気がないならしっかりと抑え。

△:6 ジャングロ

開幕週なので内枠でもしっかりと抑え。ジャングロは明らかに枠で人気落ちしているのでここは抑え。1年以上の休養明けがどう響くかなので相手向き。

△:4 ロサロッサーナ

新潟の津村は買え。新潟のルメール。

△:1 スワーブシャルル

内ラチからワンチャンありそうで。

買い方はかなり大事そうですね。
上位3頭はBOXでしっかり抑えつつ、3連複Fで人気をきる形で買いたいと思います。

フォトパドックは競馬ラボより使用


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