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エリザベス女王杯2021 中位〜下位人気馬考察

こちらは今週行われますエリザベス女王杯で6番人気以下想定の中〜下位人気馬に対する考察の記事です。上位人気馬についての考察は既に上げておりますので宜しければそちらも合わせてご覧ください。


6.ランブリングアレー【LS系】

ディープ×シンボリクリスエスの構成でLS系。量に偏ったタイプで、自分より弱い相手には量で圧倒する。どちらかといえば重たいディープで上がり最速をバンバン使うよりは、非根幹距離や重馬場など少し時計のかかる条件で走る。母父が体力やパワーを補完していますね。
ヴィクトリアMは蓄積疲労でコケると思いましたが2着入線。一応L系が好む道中ダラダラ走って最後だけ脚を使う広い東京コースであった事と初GⅠで鮮度もありました。しかし勝ち馬と0.7秒も離されており、M的に深い意味はない2着です。
前走のオールカマーはC要素を持った馬の独壇場でしたからこの馬の量で押し切るレースにはならず。7着というのがこの馬らしい。
今回は春の疲労を吐き出しての臨戦、牡馬混合→牝馬限定戦ですから良いと思います。体力を求められる条件は本質的に合っています。人気落ちで圧も薄れて楽に競馬が出来る。2、3着候補。


7.ステラリア【SL系】

キズナ×Motivatorの構成でSL系。母系が欧州型なので少し重ため。キズナ産駒自体量主体の馬が多く、休み明けやダウン質での好走が目立つ。混戦やアップ質を好まないので未だに産駒のGⅠ勝ちがない。この馬も同じ枠組みでクイーンCはまとまり系キンカメ、ディープにキレ負け。次走の忘れな草賞は摩擦の少ない少頭数で1着。オークスは当然アップ質で大外枠も響き13着大敗。前走の秋華賞はクラシックの中で一番条件が向いていると思いましたが、差して6着。
やはり足りないかなという印象。古馬混合で更なる相手強化となれば格不足。過去3歳でエリ女を連対した馬は重賞を制覇しており、ある程度の格を有していた。期待値は低い。


8.デゼル【L(M)系】

ディープ×Le Harveの構成でL系。超良血馬で世間の期待度は非常に高いですが、私から見ると典型的なディープ!!(この言葉何回言うんだ?しつこくてすみません笑)
摩擦を嫌い、自分より弱い相手に量で圧倒する。ディープらしく鮮度要求も高い。摩擦の少ない少頭数、初の古馬混合重賞と鮮度のあった阪神牝馬Sで勝利するも、ヴィクトリアMで8着惨敗。これがこの馬の全てです。
前走の府中牝馬Sは休み明けで気前良く先行して2番人気16着。16着!?あまりにもお粗末過ぎやしませんか?まあそれは置いといて。直線の長く、広いコースをダラダラ追い込む競馬が一番合っているので、阪神の内回り2200m自体合わないと思います。GⅠを勝ち切る程の量も無く、ダウン質大好きマンに見えます。3着狙いの追い込みで7着と予想。


9.クラヴェル【L(M)系】

エピファネイア×キンカメの構成でThe量系。条件戦では量を活かし、現状の重賞では鮮度と体力を活かしている。近3走を振り返ると、初重賞挑戦となったマーメイドSでは逃げる位置取りショックを取ったシャムロックヒルは捕まえられなかったが、追い込んで2着。鮮度と捲ってこれる豊富な体力が武器ですね。中京記念(小倉開催の1800m)は少頭数で馬群がバラけ、L系が好む楽な競馬に。直線はインをつく典さんらしい競馬で3着。次走の新潟記念は疲労が懸念される局面でしたが、距離延長の広い新潟変わりで外枠と最高の条件。まだ鮮度もあるのでもう一戦は耐えそうと思ったらやはり耐えて3着。
今回の焦点はストレスと蓄積疲労をどう見るかですね。このまま京都大賞典やオールカマーに出ていたら自信を持って切れるのですが、適度に間隔が空いた初のGⅠ挑戦は怖い。鮮度もあって体力の活きる条件且つ末脚勝負に徹するなら3着はありそう。紐で警戒。△は打つ。


10.ソフトフルート【L(M)系】

ディープ×kingmamboの構成でL系もしくはまとまり系。瞬発力系ディープで揉まれずスムーズな競馬を好む。(外枠や少頭数)3歳では初GⅠ挑戦の秋華賞で3着、昨年のエリ女でも6着と鮮度を使いながら地力は見せた。古馬になって自己条件を勝ち上がり再び重賞挑戦となったマーメイドSは +10kgと馬体重の変動がおかしく、また雨の影響で馬場が重く8着入線。瞬発力系ディープには合わない馬場と先行策。
休み明けで臨んだ前走新潟牝馬は+8kgとかなり余裕な作りだと思いましたが、斤量51kgの3歳馬に次いで2着。ここは絞れて来れる局面ですから3着狙いで怖い。一応2走前で揉まれる経験をしているのと、距離経験もあるのでギャップで投げ出す感じはしない。ただ中2週かー。


〜ここからは下位人気馬なのでサラッといきます〜


11.アカイイト【SL系】

キズナ×シンボリクリスエスの構成でSL系。スタミナは血統の字面からも分かる通り豊富で重馬場実績もある。重賞を走ったのはローズSと府中牝馬Sの2回。ローズSは内内をビッタリついて回り追い込んで7着。府中牝馬Sは出遅れ、後方からジリジリ追い込んで離された7着。重賞では地力不足で共に0.5秒以上離されており、雨が降ったりと特殊な条件でない限り浮上はない。


12.シャムロックヒル【SL系】

キズナ×Tapitの構成でS強めのSL系。2走前のマーメイドSでは雨の残る馬場の中、ノーマークの逃げる位置取りショックでV。斤量も50kgと恵まれていました。交互のリズムを刻んでおり、前走はショックの反動で敗戦。今回は走るターンにも見えそうだが地力自体は無く、GⅠのスピード勝負では厳しい。強力なショックや斤量など恵まれない限り浮上はない。


13.イズジョーノキセキ【LS系】

エピファネイア×キンカメの構成でLS系。クラヴェルと同じで量と体力、鮮度が武器。条件戦組で且つ軽い凡走の臨戦で異端性があり不気味な存在。2走前に重賞も経験していますし、脚を溜めて一発狙いならひょっとしたら3着くらいには走りそうなイメージ。展開の助けも必要ですが、クラヴェルを抑えるならこいつも抑えるべき。条件戦で骨っぽい相手と戦ってる。経験と鮮度のバランスが良い。


14.ロザムール【SL系】

ローズキングダム×カーリアンの構成でSL系。得意コースは急坂中山や起伏の激しい福島、馬場は重ためを好むので体力パワーが武器ですね。揉まれたらあっさり負けます。交互のリズムもS系らしい。前走は七夕賞を逃げて頑張っちゃった反動と中山で外枠というのも厳しかった。阪神の2200m自体悪くないが、雨が降るなりハンデなり助けがないと厳しい。福島記念に行った方が良かったのでは。


15.コトブキテティス【L系】

ハービンジャー×キンカメの構成でL系。自分より強い相手にはあっけなく負ける。まあ勝ち鞍が東京、新潟コースなので広くて直線の長いコースをダラダラ走るのが好きであろう同馬にとってアップ質の阪神小回りが合うはずもなく。当然量で圧倒できる相手でもなく。シンプルに足りない。


16.ムジカ【LS系】

エピファネイア×ディープの構成でLS系。この馬はS質が弱いなという印象で、それではGⅠは戦えない。こいつ買うならイズジョーノキセキか実績のクラヴェルを買うよってなりますよね。


17.エアジーン【L系】

ハービンジャー×フジキセキの構成でL系。膨大な量で押し切りたいハービンジャーと量が希薄でCやSで乗り切るフジキセキの組み合わせは悪い。中途半端な馬になってしまう。現状のリズムも悪く、無い。


18.リュヌルージュ【SL系】

モンテロッソ×メジロマックイーンの構成でSL系。スタミナの塊で重たい馬場や時計のかかる馬場で浮上するタイプだが、スピード勝負のGⅠでは当然足りない。去年は爆穴で評価したのですが、流石に今年はリズムが悪く勢いもない。


評価したい馬(期待値順)

ランブリングアレー
イズジョーノキセキ

クラヴェル
ソフトフルート


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#Mの法則
#競馬
#エリザベス女王杯2021

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