ラップ傾向とコース分類について(大阪杯についても少々)
競馬経験の浅いにわかながらラップの話を主に大阪杯に触れながら書かせていただきます。
今更ですが、文章書くのが苦手なので乱筆には目をつぶっていただけると・・・
たまにコース適性の記事を書いてきましたが、コースを系統ごとに分類すれば、比較的簡単に馬の適性を見ることができるのでは・・・?ということでいろいろと試してみています。例えば阪神2000mと中山2000mはリンクするの?とかそういった話ををざっくりとグループ化してみよう!という感じです。
まずオリジンとして参考にさせてもらったのが、西風馬券道さんというブログ?です。
詳しくは実際に見てみてほしいのですが、このブログではコース形態、ラップ傾向からコースを9つに分類しています。クワドラント適性というものです。
予想する際に、直線が短い、急坂がある、野芝かオーバーシードか・・・などなどコースの構造をまず抑えてから、そこで好走できる=適性がある馬を探す。というのは皆さんやっているかと思います。
このクワドラント適性を用いることによって、今回の舞台と同じ分類のコースでの成績を参照すると、その馬に適性があるかがわかりそうです。また、今回の舞台と真逆のコースタイプで好走しているのならば、今回のコースタイプでの出走歴はないけども、馬の適性が向かないのではないか?ということが言えそうです。
例えば上記の図を参考にすると、STタイプ(軽い馬場で全体時計が出やすく、瞬発力勝負になりやすいコース。阪神1800mなど)で好走してきた馬が、OHタイプ(タフな馬場で全体時計がかかりやすく、直線が短いため上りがかかりやすいコース。中山2000mなど)で好走出来ますか?と言われると難しそう・・・そんな感じの理論です。
近年は京都競馬場の改修工事の影響などで芝の状態等含め今までの傾向と異なるので、今後データを収集して「ネオ・クワドラント適性」を組み立てていけたらなと思います。というわけで残念ながら現段階では不完全。製作途中なので、お見せ出来るレベルにないです・・・
そんなわけでコース分類に関してはまだお力になれそうにないので、参考になるかは微妙ですが今回は大阪杯がG1昇格してからのラップ傾向に触れてみようかと思います。
小さくて見にくいかと思いますが、レースラップの比較です。
まずPCIとは、JRA-VANで公開している前半のラップと後半のラップをある式に当てはめて算出したもののようです。これも詳しくは調べてほしいのですが、要は50が中央値(Mペース)でそこから数字が小さくなるほど前傾ラップ(Hペース)、大きくなるほど後傾ラップ(Sペース)といった感じなようです。
PCI3はそのレースでの3着内馬3頭のPCI平均、RPCIはそのレース自体(先頭の馬)のPCIです。
一応PCIに関してのURLです。
上の表を見ると、2021年を境に緑でマークしている部分と黄色の部分でガラッとPCIが変わったのがわかるかと思います。2021年に何があったのかと言うと、京都競馬場改修工事です。その影響で阪神競馬場を使用する回数が増えました。
その開催日程の影響で、2020年以前はBコース替わり初週に開催されていましたが、2021年以降はAコース最終週に開催されています。
去年は雨の影響があったのと、2年分しかデータは無いので不十分と言ったらそれまでですが、それでも前3Fは過去6年内で比較すると近2年は2020年以前よりも1秒近く速く、後3Fは1秒近く遅い前傾ラップを構成しています。
良馬場ではありましたが雨の影響が残っていた2019年も近しいラップ傾向を取っていることからも、タフなレースになると予想されます。
今回出走予定の馬で、近しいラップ構成で好走している馬は以下の通り
これらの黄色でマークしているレースが比較的近しいラップ構成と言えそうです。また、ノースザワールドの2023立雲峡とヒンドゥタイムズの小倉大賞典(重)を除くと、前述のクワドラント適性での分類でOHタイプに該当するコースです。小倉大賞典においても、SHタイプですが重馬場なので状況的にはOHタイプに近しいと言えそう。肝心の大阪杯で使用する阪神2000mはHタイプですが、前述の通りAコース最終週ということで傾向的にはOHタイプと見ていいかなと個人的には思います。
最後にサンプルとして、今年の中山記念で試作として出力した適性表です。クワドラント適性を用いて、独自の算定方法でポイント化して適性を測ったものです。使用されるコースのOHタイプに高適性を示したヒシイグアス、ラーグルフが1着2着だったので、適性判断がバシッと決まったケースかと思います。まだ改善点の多い適性判断なので妄信はできませんが、この理論は有効に使えそうだという裏付けにはなりそうと思いました。
長くなりましたが今回はこれで以上です。少しでもお役に立てれば・・・
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