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【葵S2024】京都芝1200mの特徴と馬場傾向(トラックバイアス)

葵Sの好走傾向=内先行有利

葵S(京都芝1200m) 過去5年好走馬直線進路

直線平均進路:5.3頭目÷大外平均:12.0頭目=馬群内直線位置:44%
4角平均位置:4.3番手÷出走平均数:16.5頭=馬群内道中位置:26%
好走馬上がり3F平均タイム=33.64秒

数少ない3歳限定の短距離重賞。マイルよりも短い距離に適性のある馬にとってはここを目標に挑んでくる事からレースレベルは自然と高くなる。しかしながらレースの傾向はコースの特徴が顕著だ。
傾向は直線だと馬群のやや内側で比較的「内有利」、前後だと前を走る馬に好走が集まっている事から
「先行有利」である。これについて、この後に説明をしていこう。

圧倒的先行有利コース

1200m 競馬場別逃げ馬成績

東京を除く9競馬場の芝1200逃げ馬成績を見比べると、京都の数字は圧倒的である。勝率は1/5、複勝率は1/2で好走しているため、逃げられれば高確率で好走ができるし、それを買えば高確率で馬券が獲れる。
これには2つの要因が考えられる。

①コースの起伏

京都内回りコースレイアウト

京都芝コースの最大特徴である3角のアップダウンとそれ以外の平坦なコースレイアウト。スタートからやく100mほどで上り坂となるためペースが緩み。、一度平坦な箇所があってL4Fあたりから下り坂→平坦というレイアウトが故にラップはイーブン~後傾になりやすい。
スプリント戦において前が潰れるパターンは、先行馬に対して極端な負荷がかかる事であり、前傾ラップになりにくいというコースであれば必然的に先行有利になってしまう。

②短い直線

1200m 競馬場別直線距離(内外ある場合は内を記載)

京都芝1200mは内回りを使用するため、直線距離は328.5m(Aコース)である。直線広く長いコースだと上がり比べになることで後方の馬にもチャンスが生まれるが、300m代前半しかない京都内回りではなかなか差し馬にチャンスが回ってこないだろう。

コースの起伏、直線の長さといった理由から逃げ先行馬断然有利なコースであり、そのコースで行われる葵Sは漏れずにその傾向が反映されてしまう。

当週の馬場傾向

<トラックバイアス>
2018年 土曜:5.6/日曜:6.4
2019年 土曜:5.8/日曜:4.4
2020年 土曜:6.0/日曜:8.2
【2021~2022年は中京開催】
2023年 土曜:5.9/日曜:7.3

※数値はその日の3着内馬がL1Fで内ラチから何頭分離れた場所を走ったかの平均値

改修前の~2020年まではDコース使用、昨年はCコース使用、今年はBコースと競馬場のマネジメントによって毎年コースが異なってしまうが、数字はそれほど変異しておらず平均値は大きく変わらない様子。今年に限ってはBコースの使用期間が長いため、例年よりも若干内側の傷みがあるかもしれないが、先週までの傾向を見る限り、極端に内側が傷んでいるということもなさそう。


注目馬

◎オーキッドロマンス
脚質・通過順はキャリア平均で2.14番手と紛れもない先行馬。内枠を引いてさらにポジションが獲りやすいのは確実だろう。前走は直線の長い中京で逃げを打ちながら上がり最速の差し馬だったダノンマッキンリーと半馬身差。③着馬とは2馬身ついているため、実力上位は明確だろう。
脚質、実力と兼ね備えたこの馬が単勝候補として最適だ。

★最終予想はX(旧Twitter)で公開予定です。


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