見出し画像

【鳴尾記念2024】京都芝2000mの特徴と馬場傾向(トラックバイアス)

鳴尾記念の好走傾向=先行有利

鳴尾記念(※京都芝2000m) 過去5年好走馬直線進路

(数値は阪神芝2000mで実施したもの)
直線平均進路:4.7頭目÷大外平均:10.0頭目=馬群内直線位置:47%
4角平均位置:4.4番手÷出走平均数:12.2頭=馬群内道中位置:36%
好走馬上がり3F平均タイム=34.98秒

例年は6月頭に阪神芝2000mで行われる春の中距離重賞で、ここを目標にする馬やここをステップに宝塚記念にチャレンジする馬もいるレベルの高いレースである。
阪神開幕週に実施されるため芝状態良好な事が多く、故に先行馬が止まりにくい「先行有利」の傾向がある。
2021年~2022年は京都競馬場の馬場改修工事による変則開催のため中京芝2000mで実施。そして今年は阪神競馬場のフレッシュ工事のため京都芝2000mでの代替え開催となる。

京都芝2000mの前例を見てみよう

秋華賞(京都芝2000m) 過去5年好走馬直線進路
京都2歳S(京都芝2000m) 過去5年好走馬直線進路

京都芝2000mの重賞は年間2レースしかなく、しかもそれぞれ世代限定戦のためデータに多少の偏りはあるものの、参考にしてみよう。
どちらも内外には大きなバイアスを感じず、どこからでも好走馬が出ているような印象。脚質に関しては馬場/コース的な傾向はなく、多少差しが決まっているように見える秋華賞はGⅠレースによるレベルの高さが影響している程度のものだろう。

“阪神”と“京都”の違い

本来の開催されるはずの阪神と今年開催される京都ではどのような違いがあるのだろう。

①レーススピード

京都阪神芝2000m平均タイム比較

同じ右回り、同じ直線スタートの4角コースと全体像は類似している。平均タイムを比較すると大きいな違いはなく共にスピードを要するコースである事がわかる。近年は阪神芝の高速化や京都芝の路盤改修工事がなされてお互いの時計は近づきつつある。

②後半の下り坂

京都阪神コースレイアウト比較

京都競馬場の特徴である3角のアップダウンが印象的であり、阪神と大きな違いといった印象がある。しかし二つのコースを比較してみてみると、3角後半から4角にかけて下り坂となるため同じ箇所から早めのスパートが始まるといった構図は類似している。

今年の京都芝は強い

京都芝C値比較(2023/2024)

今年の京都芝は昨年リニューアルオープン元年よりもクッション値が高く、硬い馬場であること見て取れる。これは天候の違いや今年に阪神のフレッシュ工事を施工して開催が京都に集まることがわかっていたために傷まないように芝の作り方、マネジメントを変えていることもあるかもしれない。
先週までの傾向を見ても開幕6週目とは思えないほどに時計は速く、内側を走る馬も多く好走をしていたため、一般的な開催中盤~後半で感じるような時計がかかって差し優勢のレースはイメージできない。

注目馬

◎ロードデルレイ
今メンバーで芝2000m持ち時計最速でスピード勝負であれば数字上この馬が筆頭となるだろう。良い馬場状態が想定されるだけにこの馬の速い脚が生かされるレースになることを予想したい。これまで重賞実績はないものの、この2戦は東京芝2000mの「ほぼワンターンコース」でスピードを増強しているところが今の状態が良くて時計勝負になるだろう京都芝にフィットしそうだ。

○ヨーホーレイク

2走前に2年ぶりに復活を遂げて以降、重賞を実績を残し続けている実力の高い馬。2歳時ではあるものの一度京都芝2000mでも好走経験があるためコースへの適性は問題ないだろう。ここで好走し、この後の大舞台にステップアップを期待する。

★最終予想はX(旧Twitter)で公開予定です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?