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武豊
武豊のことを語りたい。
JRA通算4326勝、言わずと知れたレジェンドジョッキーである。1999年から競馬を見始めたとき、彼はリーディングが当たり前の存在だった。
スペシャルウィーク、アドマイヤベガ、エアシャカール、クロフネ…G1戦線を賑わす馬の鞍上には常に彼がいて、実際にレースを勝っていった。
武豊の魅力はまずフォームが綺麗なこと。テレビで見ても武豊の馬はすぐわかる。背中がピタッと動かない。昔、小田和正さんの『woh woh』にのせてひたすらモノクロの武豊が馬を追うCMがあった。私はあのCMが大好きだった。
そしてコメントが粋なことも魅力。これは雑誌等を読んで知ったことだが、シーキングザパールがコーナーで外に行ってしまったときに発した「お弁当を買いに行っちゃいました」や、ハルウララに乗ったときの「他の馬よりもちょっと足が遅いだけ」といったコメントは、レース後の楽しみを倍増させる。最近の代表作はベテラン騎手のことを表した「5爺(5G)」か。
武豊はこの3月で53歳になる。なんとか5000勝が見たい。4000勝のときのあの盛り上がり、東京競馬場や小倉競馬場でも記念の展示を見た。5000勝になったらどんなことになるのか。まだ熊沢重文や柴田善臣、横山典弘など先輩ジョッキーはいるし、地方の的場文男は65歳だ。不可能ではないだろう。
今年はドウデュースでクラシックに挑むことになるのかな。2歳牡馬G1を勝ってクラシックに挑むのは初めてなんだよな。そろそろキタサンブラック産駒での勝利も見たい。楽しみは続くんだ。
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