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挑戦し続ける

パリオリンピックが開催され、アスリート達の剥き出しの喜怒哀楽が感動を呼んでいる。それは良い面もあり、悪い面もあり、すべてを含めて感動の共有だと思うし、そのわかりやすさがスポーツの最大の魅力のひとつであると思っている。

もうひとつ、スポーツの大きな魅力は自己の成長の限界への挑戦であると思う。
勝ち負けは確かに重要な指標ではあるけれど、それよりも得難い価値は自己実現であり、自己成長であると強く思う。

そして、今回のパリパラリンピックにぼくの親友が出場することになった。彼は元々異なる競技で日本代表まで登り詰めたことがあった。しかし、その後その競技での限界を感じ、そこから引退ではなく競技転向を選択した。
競技転向をした時にはすでに40歳で、誰もが彼の競技転向に懐疑的だった。彼自身もその後何度も諦めかけた。彼を応援していた人達と、結果がでない苛立ちから衝突することもあった。
それでも最後まで諦めずに挑戦し続けて、本当に奇跡的に彼はパリパラリンピックの日本代表に滑り込みで選ばれた。

壮行会では、彼自身と彼を応援する人達の清々しい笑顔が印象的だった。
もちろん、パリで結果を出すに越したことはない。しかし、彼がどんな過程を経てここまで辿り着いたかを知っている人にとっては、すでに大きな喜びは得られているのだ。
努力を続けて成長すること、昨日までの自分を超えていくこと、それは大きな喜びだと思う。

よく、「努力しても成功は約束されない」と言う。当然だ。約束された成功になどなんのドラマもない。大切なことは、「努力すれば成長は約束される」と言うこと。その成長の先に何があるのか、それは蓋を開けてみるまでわからないお楽しみだ。

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