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車椅子で山に登る

過日、ケイアイチャレンジドアスリートチームの車椅子メンバーを中心にして、高尾山に登る企画を実施した。
高尾山は登山客が世界一というカジュアルに山登りを楽しめる山であり、車椅子でも山頂まで行くことのできる山でもある。
企画には一般の社員も参加してもらい、山登りを通じてコミュニケーションを図ることもひとつの目的として実施をした。

結果として、無事に全員が山頂まで辿り着くことができた。自然の空気は最高だったし、天気にも恵まれたし、天狗焼も最高に美味しかった。
とは言え、“車椅子で山に登る”ということはそれほど簡単なことではなく、指の皮は剥がれたし、爪も捲れて血がでたし、転倒しそうになったメンバーもいた。
しかし、そういった困難すべてを含めて最高に楽しかった。

山では、基本的にすれ違う人同士が挨拶をする。都会ではすれ違う人に挨拶するなんてことはないが。なぜか山では自然とそうなる。
下山の途中に、介助用の車椅子(車椅子には自走用の車椅子と介助用の押してもらいやすい車椅子とがあったりする)に乗った大学生くらいの女性を、仲間の5〜6人がサポートしながら登ってくるのに出会った。かなり大変そうだったが、その苦労が山頂に辿り着いたときに良い思い出に変わるだろうと思った。

人生を山登りに例える人もいたりする。なんのために山に登るのか。そこに山があるから。山頂に辿り着かなければ見ることのできない景色があるから。山で呑むビールが堪えられないから。
目的はさまざま、感想もそれぞれ。
それが人生、それが山に登るということ。

みんなで山に登る休日は気持ちが良かったし、天狗焼の美味しさは忘れない。

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