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一級建築士2021年度学科試験に向けた「(仮)法規塾」の開講準備の開始のお知らせ

初めてnoteにまともに記事を投稿します。

本題の前に少しだけ自分の現在の状況について語らせてください。

この記事を観られる方は、おそらく「うらけん。」というペンネームで私が活動している頃に、TwitterやYouTubeを通じて私という人間を認知されている方が大半かと思います。

そうした方に読まれるかも、という前提で綴ります。

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自己紹介

私は某政令指定都市の建築指導行政におよそ11年ほど従事しておりました。勿論、都市計画といわれるまちづくりを推進する立場としても行政プランの作成やデータ分析、国内外の先行事例視察、都市計画審議会や協議会の運営にも携わりました。

「あなた(山下慶)の専攻は何か?」と聞かれれば「都市計画・まちづくりです。」と答えます。

しかし、みなさんが知っている私は完全に「建築法規の専門家」のはずです。(もちろん、そういう風に自分をプロモートしてきたのが原因です。)

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なぜ建築基準法の解説をしているのか?

行政組織に身を置きつつ「まちづくり/都市計画」の楽しさや推進の困難さを体感すると同時に、「建築法規」の難解さも実務を通して体感していました。

どの専門分野にも言えることですが、自分だけ知識や理解を深めたとしても、職場の仲間や相談に来られる方のレベルは相対的に上がらないことも経験しました。

そこで愚かにも私は大きく二つの感情を抱きました。

「優越感」と「危機感」です。

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「優越感」に関しては、お恥ずかしながら精神的に幼い頃(今も幼いと感じることは多々ありますが‥)の私は、その知識量や経験値が増えるにつれて、周囲から「歩く建築基準法」などともてはやされたこともあり、書いて文字の如く「天狗」になっている時期もありました。

まったくもって愚かでした。そう、完全に自分という『個』しかみていない視野狭窄の状態です。後にこの恥を猛省し、後進育成に力を入れ始めました。「出る杭は打たれる。」とはよく言われますが、私の学びとしては、そのようなありきたりなことわざで終わってしまうのではなく、「周囲の力量を底上げする人材になればいい」と強く思い、実行していきました。

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もう一つ「危機感」に関しては、建築指導行政や役所という組織体質的な要因が多分にありますが、平成12年頃の確認審査の民間開放からその技術力の低下が始まり、私が役所に入庁した数年後にそのことが全国的な課題として浮き彫りになってきました。(※事実、全国会議では「行政の技術低下の防止」が議題となって、その先行施策が称賛モデルの対象になったりと不可思議な現象まで起こっています。おそらく今後も続く課題でしょう。)

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また同時に自己の思想の課題として、高度経済成長期とは時代のことなる現代において、公務員という「レールに敷かれた人生で終えて良いのか?」と人生観に強く疑問を強くようになっていた私は、ひそかに脱公務員も考えていました。(※特にリンダ・グラットンの著書「LIFE SHIFT100年時代の人生戦略」は大きく私の価値観を揺さぶりました。)

今でこそ起業や脱サラ、複業、副業といった類の情報が書店やネットに溢れており、また、転職コンサルやサイトの充実もあり、一級建築士と建築基準適合判定資格者という国家資格を所持していれば、やりようによってはなんとかなる時代です。

しかし、私の人生観は、もっと広いところでその定義をしてしまい、誤解を恐れずに表現すると「幸福の追求」という半ば宗教染みた思想のようなものすら感じるものになりました。(※鈴木祐氏の著書「4021の研究データが導き出す科学的な適職」により仕事観については決定的な確信を掴みました。)

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前置きが長くなってしまったので少しまとめると、役所組織にいる上では「優越感に浸る天狗の状態」でもクビにはならず、そこそこ重宝されたかもしれませんが、その組織を出ると、社会的に無益な人になってしまいます。

そこで、社会的に有益なことを仕事にする、つまり、社会的な課題の解決に繋がる仕事、個人の課題解決に寄与する仕事を産み出す必要があったわけです。

そこで、「自分にしか、できない/生み出すことができない価値」を探した結果、「実務経験×元建築指導課×11年の行政×建築法規の知識」というキーワードが明確に浮かび上がりました。

しかし、建築法規の悩みは、実務レベルにおいては多種多様(基礎配筋の相談から天空率検討時の測定点の取り方、用途の解釈、増築時の法遡及など)で、マトを絞らないと自分の得意分野以外の相談や、建築士法上の業務にあたる可能性もある為、こうした課題や問題の相談を受ける「建築士を育てる/建築士に知識を与える」方が社会的に有益だと考えました。

そして、そのサービス対象を「1級建築士試験における建築法規の解説」という一見してわかりやすい形に変換することにしました。(もちろん、自分の大事な時間を注ぐ以上は、マネタイズも意識した上での形であることは否定しません。)

ということで、ようやくみなさんが認知する「うらけん。」(今は「山下慶」に改名していますが…)が登場したというわけですね。

建築の実務者の方が、「建築法規を学びたい」と熱心な姿勢になる国家資格へのチャレンジというタイミングで、私の実務経験に基づいた他の誰も生むことが出来ない付加価値を添えることで、適正な知識を持ったまま試験及び実務に当たれる建築士を多く輩出できれば最高の形じゃないか、という思いに至りました。(もはや後付けの理由なのか、自然に派生した形なのか、自分でもよくわからなくなってしまいましたが、そこはあまり深く掘り下げても意味のないことだと認識しています。)

ここから本題(仮)法規塾開講の準備

前述した通りの思いから、ペンネームもYouTubeチャンネルの名前も一新し、「慶学」をテーマに建築法規を教えることにしました。

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そして、2021年度の本試験に向けて「(仮)法規塾」を開講する前提で作業を鋭意進めているところです。

特に、初学者の方や、安定して25点を取得できない(法規は30点満点)、という方に向けたサービスとする予定ですので、YouTubeという誰もが視聴可能な媒体だけでは不十分だと考えています。

少しクローズな環境で、人数を絞ってやろうかと思っています。

さらに、「(仮)法規塾」のオリジナルテキストを作成し、そのテキストに沿った内容を動画で学習できるようなサービスを考えています。

指導方針は、この試験は理論上、過去20年間分の問題を解き、かつ、再現性ある理解をすることで、25点前後以上の点数は取得できる試験であるため、この理論を採用します。

ただ、「いきなり闇雲に過去問を解いたり」「過去問の一問一答の解説動画を提供する」といった学習法は、山頂や標高を知らずして登山を開始するような行為ですので、確かに一定の効果は上げられるものの、いわゆる「我流」「再現性なし」「応用に弱い」状態に仕上がってしまう可能性があります。

そこで、試験でも実務でも役に立つ一生モノの再現性ある実力を身につけてもらうために、体系的な理解を助ける座学にも力をいれます。

まだ、作業に着手したばかりですので、開講時期は10月頃になるかと思いますが乞うご期待ください。

また、YouTubeでは試験対策以外の実務で役に立つ法規解説にも力をいれますので、既に学科試験を突破された方や、実務で建築法規を駆使してご活躍されている方は、引き続きよろしくお願いいたします。

建築法規に関する悩みや課題に対してTutorialや解説動画をYouTubeに投稿しています。建築行政11年以上の経験と実績を基に、これまで誰にもできなかったサービスを提供いたします。