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make a scene vol.1

ライブしたけど、音源も動画もないので文章にしました。主にMCにかける思いについて書いており、ライブの様子はまったく伝わりません。

【maka a scene vol.1】

11/3文化の日 14:00〜16:00
@古本と新刊 scene
抱擁(hou-yo)+桂ヒトリ

メンバーが忙しいと言って遊んでくれないので、トリオ改めヒトリで活動することに。

新しくできた本屋に行ったら、大学の同級生がやってた。二十数年振りの再会。じゃあ、イベントやりましょうってことで、企画書書く。

本屋の名前は「古本と新刊scene」。いい名前。店主の高岡君と大学で一緒だった頃に「クッキーシーン」って雑誌かなんかあったのを思い出す。

イベントの名前は「make a scene vol.1」とする。新しくできた本屋さんsceneをみんで盛り上げて作ってこうぜみたいな日本語的解釈の意味合いも込めつつ、英語のイディオムとしては、感情的になって人前で醜態を晒す、みたいなちょっと悪い意味になるらしい。自分のポエトリーリーディングのスタイルにぴったり。若かりし頃の佐野"LION"元春も「(自分のやってることは)ある種のコメディだと思う」って言ってたし、最近の佐野"jet"元春も「あらゆる熱狂に気をつけるように」って言ってて、そんな発言にも繋がる、我ながらいい名前。

Dubtechnoの抱擁と、この日限りのユニットを組んで出演することに。Dubtechnoってなんすかって訊いたら知らんとのこと。抱擁の野田さんは、大学生の頃に学校さぼってよく行ってた「コンポステラ」って喫茶店の常連仲間。二十年後に共演するなんて思わなかった。

他の出演者は、メロウなトラックに乗せて語りかけるようなラップを熱く真っ直ぐ届けるmouthpeaceと懐かしい過去と温かな未来を同時に見せてくれるアコギとトロンボーンのめおとデュオ、もしくは家族カルテット月台(ユエタイ)。

どちらも素晴らしいミュージシャン。マウピー潤平君もユエタイ直君も、他のイベント絡みで気づけば十年前からお世話になってる。

他にENDELEA COFFEEが出店して、オーナーの宮崎さんがBGMのレコードもかけてくれるということになり、複雑な気分。というのも彼は、前述の「遊んでくれない」トリオのギター担当。コーヒー淹れてレコードかけれるならギターも弾いてよって思うが、こうやってネタになるのでありがたくもあり。まあ、そのうちまた一緒にやるでしょう。

肝心のライブはというと、どうなんでしょうね。あんまり音楽のことはわからないけど、本屋さんなんで声を抑えてしっとりいきましょうって言ってたのに、結局声を張ってしまった。詩を書く時や読む時は、世界の運命が今ここにかかってるって思い込んでるので、しょうがない。ポール・オースターの『ムーン・パレス』にも確か、そんなもんだって書いてあった。もちろん、俺の詩に関係なく世界は回るし、誰にも何にもほとんど影響することはないわけで、それは冷静に受け止めないといけない。「あらゆる熱狂に気をつけ」「ある種のコメディ」を演じなきゃいけない。そのためにMCがとても大事になると思っている。でも、滑りまくった。

「ライブハウス(武道館)でお葬式」「けしからんとか言われてビートルズの再来か」って面白いと思うんだけどなー。鹿児島でライブした時、「You have Saigo,but we have Kumamon」って言ったら、みんな温かく笑ってくれたけどね。県民性かな。熊本の人って冷たいよね。

嘘です。みんな優しいです。ちょっとボタンをかけ違えただけ。

でも、やっぱフランス。パリかな。ほんで、いつかマルセイユあたりで合流できたら。

そんな日が来るのはもう少し先になると思うので、当面は「make a scene vol.2〜4」でまた会いましょう。4回もやったらネタも尽きるので、あとは高岡君に丸投げできれば、と。

あの掃き溜めのような芸術学コースから生き延びて、何となく芸術っぽいことで再会するって面白い。

お客さん、mouthpeace、月台、ENDELEA COFFEE、抱擁、scene、みなさんありがとうございました。お陰様で個人的には中村超えのイベントになりました。

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