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2024年9月発売の気になる本たち


9月2日発売分

📖誰も言わない日本の実力 著:藻岩浩介 毎日新聞出版

(Kindle版は先行発売済み)

「日本はジリ貧」「国際競争力は地に落ちた」――根拠なき絶望感に囚われず、危機の時代をどう乗り越えるか? 毎日新聞コラム『時代の風』欄への9年分の連載に新たに解説を加え再編集。安倍政権から現在までの、日本と世界をファクト・ベースで徹底検証する。『デフレの正体』『里山資本主義』のエコノミストによる渾身の提言!

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📖中国の地政学 著:マシュー・デュシャテル クセジュ文庫 白水社

1980年代以降、国際関係の舞台で影響力を増す中国。2050年に世界の大国として、また科学大国としての地位を築くことを目標としている。
本書は、まず戦略的歴史に立ち戻り、朝貢制度による対外政策、帝国主義列強諸国との戦いによる国力の低下、中華人民共和国成立以降の指導者たちの政策などを概説する。
朝貢外交で海に乗り出すこともあったが、基本的には大陸の国境の安定化に腐心していた。海上での地政学が重要になるのは、大陸での国境がほぼ画定してからである。陸から海へと地政学の重心を移す中国は、東アジアで足場を築き、世界の大海において海洋基軸を打ちたてようとしている。グローバルプレーヤーとなった中国の地経学が、地政学的な行動にどんな影響を与えたのか?
グルノーブル地政学フェスティバル最優秀地政学大賞受賞作。

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9月3日発売分

📖「瞑想」論 著:多田宏・内田樹 山川出版(12/30に延期になったよう)

先端IT企業のGoogleはなぜマインドフルネスを導入したのか? そのルーツは日本伝統の武道にある!? なぜ合気道は「動く禅」と評されるのか? 今の日本で忘れられようとしている武術・武道の「心の訓練」=「瞑想」こそがこれからの世界に必要だと説く日本最高齢の武道家を「師」と仰ぐウチダがその思想に迫る。

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9月6日発売分

📖東京の空の下オムレツのにおいは流れる 著:石井好子  河出文庫

貧乏人のキャビア、トリの煮込みにパエリャに油揚げとセリのすきやきふう。訪れた世界各国の味、家族や友人との食卓、そしてなにより食べることの豊かさと歓びを綴った名著。『巴里の空〜』の姉妹編。

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📖観光消滅 ー観光立国の実像と虚像 著:佐滝剛弘 中公新書ラクレ

東京、京都、ニセコ……訪日観光客の増加によるオーバーツーリズムの弊害が日本各地で問題となっている今、日本政府が目指した「観光立国」とは一体何だったのか、検証すべき時期に来ている。人口減による人手不足や公共交通の減便といった問題をはじめ、物価の高騰、メディアの過剰報道など、観光を取り巻く環境は楽観を許さない。観光学の第一人者が豊富な事例をもとに、改めて観光の意義と、ありうべき日本の観光の未来を問い直す。

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📖若冲になったアメリカ人 ジョー・D・プライス物語 著:ジョー・D・プライス 小学館文庫

1953年24歳の時、建築家フランク・ロイド・ライトのお供で訪れたニューヨークの古美術店で伊藤若冲作品と初めて出会い、画家の名前も知らずの購入し、爾来、若冲を中心とした江戸美術の大コレクターとなり、世界一の若冲コレクションを形成する。本書は、日本での若冲再評価に先立つ、若冲発見者であるジョー・D・プライス氏が幼少期から、世界屈指の江戸美術コレクションが形成されるまでの半生をまとめた一冊。

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9月7日発売分

📖火を吹く朝鮮半島 著:橋爪大三郎 SB新書 SBクリエイティブ

いま、朝鮮半島にかつてない緊張が走っている――。
韓国は南北軍事合意の効力の全面停止を発表し、
ロシアのプーチン大統領は北朝鮮を訪れた。
金正恩は世界の戦争を注視し、虎視眈々と攻撃の機会を伺っているという。
東アジアに危機が迫っている。
私たちは、権威主義国家といかに向き合うべきなのか?
日本を代表する社会学者が東アジアの情勢をわかりやすく解説し、混迷する世界で日本が進むべき道を明快に指し示す。

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9月10日発売分

📖ジャパニーズウイスキー入門 現場から見た熱狂の舞台裏 著:稲垣貴彦 カドカワ新書

一時のブームから、一国の文化へ
なぜ「日本のウイスキー」が盛り上がっているのか。
「ブーム」で終わらせないための課題とは――
注目のクラフト蒸留所の経営者兼ブレンダーが、ウイスキー製造の歴史から最新情報までを現場目線で徹底レポート。

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9月12日発売分

📖生命の意味論 著:多田富雄 講談社学術文庫

伝染病も老化も死も、官僚制も企業も大学も、「免疫」からはこう見える! 『免疫の意味論』(大佛次郎賞)を凌駕する圧倒的スケールで描かれる、稀代の免疫学者による「超」生命論。(解説:養老孟司)

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📖自分の時間へ 著:長田弘 ちくま文庫

「自分の時間は、自分だけでゆたかにすることはできない――」他者あっての世界において、本と、人と、記憶と共に暮らすための智。解説 辻山良雄

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📖「物質」の蜂起をめざして レーニン、〈力〉の思想 著:白井聡 ちくま学術文庫

なぜその思想は世界を変える力をもちえたか。フロイト、宇野弘蔵らと対決させ、現代にレーニンの衝撃を呼び戻さんとする画期的論攷。解説 細見和之

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📖改稿 日本文法の話 ❲第三版❳ 著:阪倉篤義 ちくま学術文庫

日本語における文の種類や構造、品詞について平明に解説した定評ある入門書。読者を日本語、さらには言語自体の考察へといざなう。 解説 近藤泰弘

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9月13日発売分

📖韓国は日本をどう見ているか メディア人類学者が読み解く日本社会 著:金 暻和 平凡社新書

「近くて遠い国」──長らくそう称されてきた韓国と日本。
しかしインターネットの発達に伴い、
両国を行き交う情報量は著しく増加し、
文化交流は過去に類を見ないほど盛んだ。
似ているようで異なる韓国の社会や文化と比較することで
見えてくる、日本の現在地とは?
東京に15年以上暮らしたメディア人類学者の視点から
躍動する日本社会の「いま」を鋭く切り取る。

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📖ラクダの文化誌 アラブ家畜文化考 著:堀内勝 法蔵館文庫

ラクダは古くから、伝統的アラブ社会の生活や文化の形成に深くかかわり、生活の糧としてのみならず言語や文学、芸術、生活様式や価値観にも多大な影響を与えてきた。アラブ遊牧民はラクダをどう位置づけ、どう扱い、共に生きてきたのか。
 砂漠の民が用いるラクダに関する様々な言葉、伝説や文献などの資料、現地調査をもとに、「ラクダ」という動物と、それと深くかかわってきた家畜文化・遊牧民文化・アラブ文化の実態を克明に描き出す。

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9月19日発売分

📖終生の友として(上)、(下) 著:ジョン・ル・カレ ハヤカワ文庫

ヴェトナム戦争からプラハの春、ベルリンの壁崩壊と冷戦の終結、そしてイラク戦争へ……。世界に翻弄された2人のスパイの物語。

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📖在野と独学の近代 -ダーウィン、マルクスから南方熊楠、牧野富太郎まで  著:志村真幸 中公新書

近代に入り、大学などの研究機関が整備される中、在野で独学に打ち込むという道を歩んだひとびともいた――。本書は、柳田国男に「日本人の可能性の極限」と評された南方熊楠を軸とし、ダーウィン、マルクスから福来友吉、牧野富太郎、三田村鳶魚ら、英日の独学者の姿を描き出す。さらに知のインフラとしての郵便、辞書、雑誌、図書館などにも着目。近代の独学者たちの営みは、現在の「知」をも照らすだろう。

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📖独仏関係史 -三度の戦争からEUの中核へ 著:川嶋周一 中公新書

ドイツとフランスは、一九世紀から二〇世紀の間に三度も戦争を繰り広げ、不信と憎悪を募らせる関係にあった。しかし、その後の両国は徐々に和解への道を歩み始め、EUへとつながる制度的な基盤も築いていった。なぜ、それは可能だったのか? 本書は、ド・ゴール、アデナウアー、ミッテラン、コール、メルケル、マクロンなどの指導者らの政策や、民間外交の動きを展望。両国の関係を通して、欧州の軌跡と展望を描く。

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📖レコンキスタ 「スペイン」を生んだ中世800年の戦争と平和 著:黒田祐哉 中公新書

8世紀の初めにジブラルタル海峡を渡ってイベリア半島さらにフランスにまで勢力を伸ばしたイスラーム。その後はキリスト教徒側が少しずつ押し戻し、1492年のグラナダ陥落でイスラーム勢力を駆逐した。この800年に及ぶ「聖戦」は「レコンキスタ」と呼ばれる。だがキリスト教徒勢力もイスラーム勢力も一枚岩ではなく、戦争と平和、寛容と不寛容、融和と軋轢に彩られていた。レコンキスタの全貌について語る初めての通史。

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📖文学の空気のあるところ 著:荒川洋治 中公文庫

いささか気恥ずかしいのですが、ぼくはこんな時代になっても文学が好きなんだと思います――。豊かな陰影をもつ作家と作品、印刷や造本のこと、詩歌との出会い。古今東西の文学の魅力とそれに関わる人々の姿を温かなことばで掬い上げ、新たな読書へと誘う。文庫版では新たに二篇を収録。語りの名手で知られる著者のエッセンスが凝縮された、懐かしくて新しい文学のはなし九篇。

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📖第三帝国の愛人 -ヒトラーと対峙したアメリカ大使一家  著:エリック・ラーソン 中公文庫

出口治明氏推薦
〈ナチ台頭の時代をこれほどまで見事に描き切った秀作は稀である〉
1930年代、駐独大使としてベルリンに降り立った米国人一家は、ヒトラーが権力を掌握する過程で何を目撃したか。
歴史学者の大使ドッドと、社交界の華としてゲシュタポの幹部やロシア人外交官らと浮名を流した長女マーサの視点から、大都市を侵食する狂気と陰謀をスリリングに描く。
ニューヨークタイムズベストセラー第1位のノンフィクション。〈解説〉辻田真佐憲

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📖三島由紀夫 著:橋川文三 中公文庫

激動の昭和を生きた三島由紀夫。その戦中戦後の精神史を描いた「夭折者の禁欲」「三島由紀夫伝」をはじめ、「文化防衛論」批判、さらに三島事件まで、『日本浪曼派批判序説』の著者による三島全論考。松岡英夫、野口武彦との対談、三島の橋川宛書簡を収録(『三島由紀夫論集成』改題)。
〈解説〉佐伯裕子

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📖子どもと文学 著:石井好子 中公文庫

子どもの文学はおもしろく、はっきりわかりやすく――。戦後日本の児童文学をリードした著者たちが、その草創期に、小川未明や新見南吉らの作品、昔話やファンタジーを読み解き、子どもにとって真に大事なものは何かを追求した児童文学論の記念碑的著作。新たに石井桃子・瀬田貞二の連続講演、鈴木晋一による回想記を収録。〈解説〉斎藤惇夫

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📖江戸川乱歩座談 著:江戸川乱歩 中公文庫

戦前、孤高の「人嫌い」として知られた作家・江戸川乱歩は、戦後、日本探偵小説界の名ホストとして活躍した。
森下雨村・横溝正史ら雑誌「新青年」の立役者たちから、小林秀雄・幸田文ら文壇の著名人まで――探偵小説の魅力を共に語り尽くす、夢の饗宴!
乱歩の参加した主要な座談・対談をセレクトした文庫オリジナル。

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9月21日発売分

📖宗教地政学から読み解くタリバン復権と世界再編 著:中田考 ベストセラーズ新書

タリバンの復権からガザ戦争へ。激動の世界で日本が生き残る道とは?世界再編の目となったタリバン復権の意義と日本の針路とは。

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9月24日発売分

📖酒場での十夜 私がそこで見たこと 著:T.S.アーサー カドカワ文庫

酒が原因で人間関係、家庭、やがて村全体が崩壊していく10年を描いた怪作。
1800年代アメリカ。小さな村シーダヴィルを訪れた語り手は、居酒屋兼宿屋「鎌と麦束亭」を定宿とする。
村を訪れるたびに、酒によって人々が蝕まれていく様子を目撃し、やがては殺人事件に遭遇。自分の身すらも危険にさらされる。
禁酒法制定前のアメリカの文化を伝える貴重な作品。

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📖底知れないインド「最強国家」の実力を探る 著:広瀬公巳 マイナビ出版

中国を抜き世界一になった人口やGDPで日本を抜くと言われる経済成長などで話題のインドですが、日本人にはまだまだなじみの国家とは言えない部分があります。
本書では、筆者がインド南部にあるハイテク産業の中心地「ベンガルール」で見たインドの現状などからインドの今を理解した上で、インドとその関係国の直近の動き、背景をテーマごとに分析します。

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9月25日発売分

📖集中講義アメリカ現代思想:リベラリズムはどこへ行くのか 著:仲正昌樹 NHK出版

リベラルが分かれば、アメリカが見える!
現実的な社会変革を目指す思想として、20世紀後半から注目され続けてきたアメリカ発のリベラリズム。
社会全体の「平等」と個人の「自由」の両立を構想することで、自由をめぐる現代的課題を考察したロールズの正義論から、リバタリアニズムにコミュニタリアニズム、ネオコン思想まで。
リベラリズムを中心とするアメリカ現代思想のあらましを、時代背景とともに明快に解説し、日本をはじめ現代の思想状況にリベラリズムが与えた影響と、その行方を探る。
ロングセラー『集中講義!アメリカ現代思想』に補章「アメリカ的正義観の変化」を加えた決定版!

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📖古代ギリシア・ローマの魔術のある日常 著:フィリップ・マティザック 原書房

古代ギリシア・ローマの人々にとって魔術は身近なものだった。媚薬をつくり、気に入らない人に呪いをかけ、死者と対話し、悪霊から身を守る魔術や呪術は暮らしの中にあった。文献と史実からひもとく魔術的日常。

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9月26日発売分

📖「せん妄」を知らない医者たち 著:和田秀樹 幻冬舎新書

「せん妄」という、薬の副作用に苦しめられる高齢者、続出!

もし、あなたが同じ医者から5種類以上の薬を処方されて飲んでいたら、医者を変えた方がいい。

なぜなら、複数の薬を飲むことによる恐ろしい副作用があるからだ。例えば、頭がぼんやりしたり、幻覚に襲われたりする「せん妄」がその一つ。

他にも「とりあえず検査を」と言う医者や、検査結果だけをみて実際の体調を考慮しない医者も避けるべきだ。

本書では高齢者医療の専門家が、医者の見極め方や病院のかかり方、筋肉や気力を維持するための生活習慣を具体的に解説。好きなことをしながら大往生したい高齢者、必読の書。

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📖ライ麦はもともと小麦に間違えられた雑草だった 著:ビル・フランソワ 光文社

酔っぱらったハエがミルクで溺れてチーズができた? スティーブ・ジョブズがパソコンの名前をリンゴから採った理由とは? 雑草だったライ麦は人間に小麦と取り違えられることで種として独立! 著者が披露するのは、あなたの知的好奇心を〝満腹〟にすること間違いなしの食材と人類の関係性をめぐる教養。自然科学的な知識から歴史上のエピソードまで縦横無尽! 知れば美味しい思いができること間違いなしのフルコースエッセイ。

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9月28日発売分

📖スピノザ全集 第4巻 知性改善論 政治論 ヘブライ語文法綱要 岩波書店

スピノザの方法を提示し、「私(=スピノザ)の哲学」への導入を目論む『知性改善論』、統治権を群集の力能によって定義し、暴政に陥らない国家体制を構想する『政治論』、聖書の文法ではなく言語としてのヘブライ語文法を記述することを目指した『ヘブライ語文法綱要』を収録。『ヘブライ語文法綱要』は本邦初訳である。

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9月30日発売分

📖無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記 著:山本文緒 新潮社文庫

2021年4月、私は突然膵臓がんと診断された――。夫とふたりで無人島に流されてしまったかのような日々を、作家は日記として綴った。痛み、吐き気、発熱に悩む毎日。食べもののおいしさや本の面白さに喜びを感じる時。これまでの人生。夫への感謝と心配。尽きることのない「書きたい」という思い。別れの言葉は言っても言っても言い足りない。58歳で急逝した著者からのラストメッセージ。

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📖ゾルゲ工作と日独ソ関係:資料で読む第二次世界大戦前史 著:富田武 山川出版社

ソ連崩壊後の情報公開により、資料の公開が進むなか、ゾルゲ関連の資料も近年、新たに公開されてきている。

そこで、ロシア政治史の第一人者である著者が、日本人女性とのロマンス的な視点で描かれることが多いゾルゲについて、ソ連の政治史・軍事史、対日関係の動向とゾルゲの活動を結びつける。今注目の日ソ関係史のさらなる理解とともに、現代の日ロ関係を読み解く糸口を探る。

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慧|雑想日記
チップありがとうございます。気になる本たちの購入費に充てたいと思います。いつもお読みいただき、ありがとうございます(深謝)