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ウレタンの環境負荷どうする?

一般的に食事や軽作業向けのイスの座面は、木やプラスチック、メッシュなどの素材そのままか、ウレタンフォームやスプリングでクッション性を持たせるかと言うのが選択肢だけど、色々座ったり使ったりしてみて、個人的な好みで言うと、ルーズな二次曲面にどちらかと言えば硬めのクッション材が乗っている物が使い心地よく思っている。
フィット感の強い立体的な曲面の座は、姿勢が変えにくいし、硬い素材のままだとやっぱり長時間は厳しいので。

これがいつも採用している仕様なのだけれど、これに用いるクッション材はウレタンフォームを使っている。ウレタンフォームは単純にクッション材としては非常に良い素材。でも環境負荷を考えると、何か別の素材を考えたくなる。ウレタンは水に溶けないので、人体や生態系に影響は無いと言われているけど、リサイクルが難しい素材。使用前の端材以外は再生していない。使用済みは加水分解で粉砕されて風に舞ってマイクロプラスチック化するか、行政指定の処分方法に従っても、埋め立てや焼却となる。
と言う事で、クッション材に天然系素材を使いたいと考えると、昔ながらのパームや藁や綿やウールや馬毛や麻やとなってくる。でもそれらはイスの構造から変わってしまう。それに単価や耐久性、供給の不安定さなども考えなければならない。だから、出来ればウレタンフォームから置き換えて使える素材がいいなぁと画策している。

可能性としては、天然ゴムラテックスクッション、再生フェルト、ウール、再生繊維(セルロース)などを検討してみるものの、手に入るか分からない物もあるし、イスの座面として使えるかどうかも未知。とは言え、出来る事からやってみる。試してみる。既存の物に準えずとも、納得できる心地が表現できれば良いと思うしね。それで人にも環境にも良ければいいワケだから。環境負荷の少ないイスを考えると、この座面のクッション問題が一番難関かも。まぁクッション無しなら楽だけどね。
やれるだけやってみます。

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