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それが関西人「じゃん」?

こんにちは。

ポケットベルとかフロッピーディスクとかを知らない世代との会話中、「あ、いま言った冗談通じてる?」みたいになり、「いや、ちょっと何言ってるかわからないです」的なリアクションをとられて自分の年齢に気づく今日この頃。でも、そんなことで、いちいちショックは受けませんよ。それがアラフォーってもんです。

そんな感じで、いちいちショックは受けないけれど、いちいち何か引っかかるっていう話。

それは、娘が使う「じゃん」。はじめて聞いたときには、“覚悟はしていたものの、とうとうこの日が来てしまった”感が否めなかった。

決して、誰かや何かを否定するつもりはないし、東京での暮らしに不満があるわけでもない。保育園の先生方も地域の方々も、みなさん親切このうえない。でも、この感覚は、おそらく関西人(特に大阪府民)ならではのもので、継ぎ足し継ぎ足し受け継いできた秘伝のタレのごとく、染み付いてしまっているものなのだと思う。

もはや、アレルギー。御堂筋界隈で使ってみようものなら、都市伝説ではなく、本気で「『じゃん』って何やねん、東京に魂売ったんか!」って、そこらじゅうからどつき回されるやつ。

それをいま、娘がどうどうと使っている。「いいじゃん!」「ちがうじゃん!」「さむいじゃん!」って、大安売りって感じで、じゃんじゃん使っている。

そのたびに、わたしは「ええやん!」「ちゃうやん!」「さむいやん!」と返し、ささやかな抵抗にうって出ている。おなじく関西人の夫も、やはり、いちいち「『じゃん』って言うてはるで」と、信じられないという面持ちで報告をくれていた。

でも、この前聞いてしまった。お風呂に入るのを嫌がって、入ってないのに「もう入ったじゃん!」と抵抗する娘へ夫が放った「入ってないじゃん!」という一言を。

で、例のセリフ言うてやりましたわ。「『じゃん』って何やねん、東京に魂売ったんか!」って。だって、言わずにいられないのが、関西人じゃん?


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