不動産鑑定士という資格

不動産鑑定士と言う資格をご存じだろうか?

名前から推察することができるだろうが、不動産についてその適正な価格を鑑定することができる資格である。
この資格は知名度があまり高くない。
日本国内に約8000人しかこの資格を持っている人はいない。
しかも不動産鑑定士として実質的に働いている人はもっと少ない。 しかもその大多数が東京や大阪といった大都市圏で活躍しており、特に地方で不動産鑑定士として働いている人を身近に見かける事は少ないだろう。
それでこの資格が、とても知名度が低いことについては、ある程度、仕方ないと言う面があるのかもしれない。

この資格の難易度は、とても難しいと言われている。
文系の国家資格の中では、弁護士、公認会計士、に次ぐレベルの難しさであると言われている。 時に、弁護士と公認会計士と合わせて、3大文系難関資格と言われることもあるようだ。

何か資格と言われるだけあって、これを取得できるととても就職に有利である。
しかもこの資格を持っている人の年齢層は非常に高く、なんと20代の有資格者よりも90代の有資格者の方が多いほどである。また平均的な有資格者の年齢は60歳程度であるとも言われている。 だから20代でこの資格を取得することができたならば、とても就職に有利になる。

難関資格と言うだけあり、それなりに良い給与を得ることもできる。
業界で、比較的大手と言われる会社に勤め、 役職がついてくると、 大企業で40歳50歳になった時に貰える額と同等の額を得ることができるようになるそうだ。
また、この資格をもとに開業し、 数千万円と言う売り上げをたたき出している方もいるそうである。

不動産鑑定士による、不動産の鑑定評価業務は、国土交通省より出されている不動産鑑定評価基準に沿って行われる。 その不動産鑑定評価基準に以下のような記載がある。
「 不動産の鑑定評価とは、 現実の社会経済情勢のもとで合理的と考えられる市場で形成されるであろう市場価値を表示する適正な価格を、不動産鑑定士が的確に把握する作業に代表されるように、練達堪能な専門家によって初めて可能な仕事である。(中略)  それはまた、この社会に起きる一連の価格秩序の中で、対象不動産の価格の占める適正なあり所を指摘することであるから、その社会的公共的意義は極めて大きいと言わなければならない。」
これは、私が、不動産鑑定士が鑑定評価を行うにあたり、常に胸に刻まなければならないのではないかと考える一節である。 つまり、不動産鑑定士は、不動産の価格を指摘できる専門家として、社会的公共的に大きく意義を持った鑑定評価業務に、責任を持って取り組まなければならないと言うことである。

さて、私がなぜこのような記事を書いたかと言うと、それはもうお気づきの方もいるかもしれないが、私がこの不動産鑑定士試験に挑戦しようと思い、学習を進めているからである。不動産鑑定士試験は、とても一朝一夕で突破できることのない難しい資格であると言うことを、 現在勉強しているからこそ痛感している。 しかし、私がこの資格を取ることができた暁には、不動産の専門家として、その社会的な要請に応え、職務を全うしたいと考えている。

この資格を取得して何をするのか?と思う人がいるかもしれない。

正直私も今のところ、具体的にこのようなことがしてみたいと言うことがあるわけではない。私は、 どうにか達成してみたい事と言うのはある。それは馬鹿げた、とんでもなく壮大な話であり、ここで語るには憚られる。ただそれに向けて、この資格は、大きな1歩となるのではないかと私は感じている。

さてがんばって勉強しなければ…

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