BTSの日本オリジナル曲は海外でどう受け止められているのかが気になるのです

BTS、CDセールスで早くも記録更新です。

『MAP OF THE SOUL : 7 ~ THE JOURNEY ~』はフラゲ日の火曜を含む2日間で515297枚を売り上げており既に今年最大のCDセールスを獲得。King Gnu『CEREMONY』が12日日曜までに421896枚を売り上げていますが、『CEREMONY』が半年かけて積み上げた記録をBTSはわずか2日で更新するのですから凄いことです。


『MAP OF THE SOUL : 7 ~ THE JOURNEY ~』は13曲入りで、イントロとアウトロ、韓国語曲の日本語版を除けば3曲が日本オリジナル。下記はSpotifyの画面。

20200716 BTSアルバム Spotify

昨年シングルCD化された「Lights」、そしてアルバムで初CD化となる「Stay Gold」「Your eyes tell」は海外でも購入されており、特に「Your eyes tell」はリリース日以降アメリカのiTunes Storeで首位をキープしています。Spotifyのグローバルデイリーチャートでは7月15日付で「Stay Gold」が105位、「Your eyes tell」が123位に初登場を果たしており、日本オリジナル曲も海外で聴かれていることが解ります。


で、表題の件なのです。

ビルボードジャパンソングスチャートでK-Popアクトの韓国語曲と日本オリジナル曲のチャートアクションを比べると、前者が【所有<接触】、後者が【所有>接触】指標偏重という傾向があります。この差はどうやら、日本オリジナル曲が所謂J-Popライクであることが好意的に受け止められていないことから来る模様で、上記ブログエントリーでもそのようなコメントがありました(が、返信しようとしたところコメントが書かれた方によって消されており、証拠は残っていないのですが)。となると、BTSの日本オリジナル曲を聴いた海外の方々がどのような反応を示すかが気になるのです。


気になる理由はもうひとつあります。それは尺の長さ。サブスクの浸透により、海外では尺の短い曲がウケやすくなったと言われています。「Stay Gold」「Your eyes tell」は4分強、そして「Lights」は5分近くあり、「Lights」は『MAP OF THE SOUL : 7 ~ THE JOURNEY ~』収録曲の中で最長となっています。

20200716 2020年度BJトップ3曲尺

20200716 2020年度Billboardトップ3曲尺

日米ビルボード、2020年度ソングスチャートでトップ3に入った曲の長さを長いほうから順に並べたのが上記の表。アメリカでは4分を超える曲がわずか3曲しかなく、またドージャ・キャット「Say So」はソロバージョンより客演を迎えたほうが短くなるという逆転現象が起きています。他方日本では4分以上の曲が圧倒的に多く、ジャニーズ事務所所属歌手は嵐およびKinKi Kidsを除き大半の曲が4分以上。”サブスク未解禁曲”と”4分以上”とはリンクしている気もします。

このような海外と日本の尺の差を踏まえ、BTSの日本オリジナル曲も日本向けに合わせてきていると思うのは考えすぎかもしれませんが、この尺についても海外のBTSファンの方々に伺ってみたいところです。

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