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服以外の物を手に入れたら心が少し整った話

爆買いをした

7月から8月は散財月。
ボーナス時期になると、どうしても財布の紐が緩んでしまう。
でもツイートにあるように、私は全く後悔していないのだ。

今日は自問自答ファッション講座後、私服の制服化を地道に(?)進めてきた私が『洋服以外にこれだけ買ったよ』という報告記事を書いておこうと思う。

①眼鏡

私は中学生の頃から眼鏡をかけている。
成人してからはコンタクトレンズに手を出したこともあったけれど、激しいドライアイの為どうしても仲良くなれず、眼鏡の民として生きてきた。

随分長いこと、黒とブラウンのフレームの物しか使ってこなかったが、最近になって急に明るい色のフレームや、ちょっとカジュアルな丸めのフレームの眼鏡が欲しくなった。

一つは仕事にもつかえる、メタルのシンプルなもの。
これはうっすらピンクがかったフレームだけれど、ぱっと見はシルバーである。
もう一つはつい先日購入した、これも同じくピンクのフレーム……らしいけれど、私にはクリアな赤に見えた。こういう丸いフレームは人生初体験なので、まだちょっと慣れない。
しかし、いつもの服を着てこの眼鏡をかけると、どことなく遊び心が覗くというか、カジュアルに見えるから不思議だ。
私の私服はとにかくシンプルかつ綺麗め(フェミニンではない)なので、ちょっとアンバランスのようだけれど、外しアイテムのような役割を果たしてくれているように思える。

アイメイクを頑張っても、私の場合は眼鏡装着と同時に色味が消えてしまうので(とても悲しい)、眼鏡自体に色味を添えればいいじゃないと開き直った結果が、この2本の眼鏡。
我ながら良い買い物をしたんじゃないかと思う。

②靴

実はほとんど同じ靴を持っている。
しかし悲しいことに、ワイズが合わなかったようなのだ。
素人測定では不十分だったようで、今回一つ幅の広い物に買い替えた。
グレージュのローファーも魅力的な物を見付けたけれど、今現在黒のローファーを持っていることもあって、別の形が欲しくてパンプスにした。
来月から努める職場は制服通勤で靴もそのままである為、このパンプス含め今持っている靴は休日用となる。
新しい職場は制服と言っても非正規雇用の私に支給はない。
しかし黒か濃紺という括りがあるようで、靴は着脱しやすいものとのことだった。
黒が喪服になる私としてはちょっと困ってしまうが、ラフ過ぎてはだめという制約が逆に良く、ポロシャツにジャージよりも少しだけ綺麗めに見えるスポーツ用のジョガーパンツを買った。
ジャージが嫌いだから、ということもあるが、黒ならば別にジャージでも良かったかも知れない。
通勤用の靴も、職場での履き替えがないので黒一色のスリッポンにした。
病院勤務時代に通勤でベージュのスリッポンをよく履いていたのだが、その色違い。少々汚れても悲しくならないお値段で、しかも履きやすくて気に入っている。

今の私の手持ち靴は
・黒のローファー
・グレージュのパンプス
・シルバーのドレスシューズ
私服に合わせるのはこれら3足。あとは先述のスリッポン。ゴミ出しにちょっと家から出る時にも使う。
当分靴はこのメンバーに頑張ってもらうつもりだ。

③時計

携帯電話があるから腕時計はいらんだろと思っていた。
しかし、ないならないで結構不便。いちいちバッグから携帯電話を取り出し時間を確認する手間がもうイライラ要因(狭量過ぎる)。
無難な茶色の革ベルトの時計は1本持っている。
しかし私の今の気分ではなく、どうしてもシルバーとブルーが混在した腕時計が欲しかった。
冷静さと強さが、この時の私にはどうしても欲しかった。
それを象徴する色が、この2色。
何度も何度もサイトの写真を見比べて、ようやく選んだ1本はとても美しい。
そして、やはり手首に視線をやるだけで時間が分かるというのはストレス軽減になった。

④アクセサリー

一番大きな買い物が、このeteのイヤーカフである。
私にとっては本当に大きな買い物。
金額というより、これまでアクセサリーに無縁だった人間がいきなりこうしたセット物を購入することが大事件なのだ。

私はブレスレットやネックレスの類が苦手だ。
腕時計のように実用性に富んだ物は別として、『肌に金属が触れる』ことが苦手なのだ。
首が太く短く、更に顎が丸い私にとって特にネックレスは死ぬまで仲良くなれなさそう。

しかし、私だって何かしらでどこかしらを飾りたい。

そんな欲求がいつの頃からか芽生えていて、抑え切れなくなったタイミングで購入した。

買うか悩んでますと言った1時間後に購入した。
以前、同じくeteのイヤーカフを買い逃した悔しさを思い出して。
万単位の買い物なんて、次はパソコンを買う時だと思っていたのに。
ちなみにこの記事もパソコンで書いているけれど、Excelを並行して使ったりすると遅くなる。ちょいストレスである。

これは余談だが、このアクセサリーを買った数日後、私は家族が起こした大問題で死ぬ事を考える事態に陥る。

今こうして記事を書いているくらいだから、死にたいと思う段階は一旦越えている。
しかしあの時は本気で家族を捨てようと思ったし(これは今も思っている)、いっそ死んだら後の事なんて気にしなくていいと考えていた。

諸々の対応に行く時、このイヤーカフをつけた。
飾っている場合ではなかったけれど、こういう時だからこそ強く心を保つ自分を演じたくて。
私には、装いを疎かにしないだけの心の余裕がまだある。
私には、打ちひしがれてないと虚勢を張るだけの気概が残っている。
そう思いたくて。

⑤収納用品

これは主に無印良品で購入した。
私は今、4畳半の部屋で過ごしている。
ベッドを置くには狭いからマットレスで寝ている。服は全てメタルラックのワードローブ用。そして、本や文房具、コスメなど、服以外の物は全て70㎝幅のメタルラックに収めている。

これはつい先日のツイート。今はここからもう少しすっきりさせて、あとはケーブル類を隠せばいいかなと思っている。
無印で引き出しの収納用品やファイルボックスを買い、これまで雑然としていた細かい文房具やコスメ、工具(ラック組み立ての時の物など)を収めて、本も不要な物は手離した。
一番上の段はファブリーズやダニアーススプレーといった、本来玄関にでも置いておけば良さそうな物が置いてある。

これまで、カラーボックスを使ったりもしてみたが、板がしなってしまい、耐久性に不安を感じて数年前からメタルラックを愛用している。
組み立てるのに苦労したし、今となってはもう少し幅の狭い物でも事足りる。
以前は放送大学のテキスト、社会福祉士の養成校で買ったテキストがスペースを取っていた。それらが今はもうない。
いつでもこの部屋を出られるように物を減らし続けている。
必要になった時には必要な物だけを買い戻せばいい、くらいの気持ちで、今はひたすらに不要な物を処分しているのだ。

物の数自体は相当減った。
あとは、視覚的にもっとゆとりを持った収納が出来ればとりあえず満足できそうだ。

コスメの数も減らしたいが、今の段階でアイシャドウが
・職場に使えるピンクとブラウンのパレット
・キラキラしているライラックのパレット
・いかにもブルベ夏なラベンダーのパレット
と、3種類。これらにそれぞれ対応できるチークが1個ずつ(つまり計3個)。
アイブロウパウダー、アイブロウマスカラは仕事用と休日用の計2本。
カラーのアイテムだけでこんな感じ。結構少ない方だと思うけれど、本当に納得のいくパレットが見付かれば減らせる気がしている。
とはいえ、現状に不満がそこまであるわけでもなく、当分はこのまま続投するとは思う。

少し心の声が静かになってきた

不定期に、『片付けたい』『新しい物が欲しい』と激しく心が騒ぐことがある。
それは仕事のストレスだったり、あるいは転職等の節目だったり。
または、全て一旦リセットしたくなった時だったり。
今回は、その全てが短期間で起こったと言っていいだろう。

本当に、私は変わりたかったのだ。
今の仕事よりも、やりたい事に挑戦してみたかった。
これまで身に付けたことがないものを身に付けたかった。
余計な所有物とおさらばして、とにかく身軽に、いつでも飛び出せるようにしておきたかった。

現実はなかなかうまくいかない。

本当に縁を切りたいものとは切れないし、これだけ物を減らしてもまだ多い気がする。
重たい身体はちょっと運動したくらいでは変わるはずもない。

転職すると決まったことくらいだ、大きな変化は。

しかし、これだけの物を手に入れて、その分手離して、きちんと片付けをして。
その労力は、達成感となって報われたと思う。
いや、まだまだ理想には届かないけれど。

それでも、片付けている時は心の中のゴミも少しずつ消えていく気がした。
耳に輝きを纏った時は、自分の芯がきちんと真っすぐ通った気がした。
今の私は、これだけの物を買っていい身分じゃない。
私は子供の頃からお金の問題にずっと悩まされてきて、今も家族の為に悩んでいる。
過ぎた贅沢なのだ。身の丈に合わない。

でも、それが何だと言うのだ。

私はささくれ立った心をこれらの品々に穏やかにしてもらった。
ふわふわした喜びをもらった。
だから、今も画面の向こう側のあなたに読んでもらいたくて、こうして文章を書くことが出来ている。

私の書く文章は、まだきちんと理解してもらえるそれだろうか。
感情だけが先走って、意味の通じないものになっていないだろうか。

万人が好きだと言ってくれなくてもいい。
こうして、やっと少しばかり整えられた心を糧に書く文が、誰か一人にでも響いてくれていたら、まだ私は書くことができる。

いや、そうでなくとも、書いていたいと思う。





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