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H3ロケット用移動発射台の概要


吉信エリアから竹崎エリアに発射管制棟を移設した。吉信は対応必要時に警戒区域解除まで出ることができなかったが、竹崎移設により柔軟な対応が可能。竹崎には全体を統括するRCCもあるので連携もしやすくなった。

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射点で推進薬の充填を行う

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サイズはほとんど変化なし
①上段マスト形状の変更
②開口部拡大。干渉音低減。ML移動後の水配管1m程度の接続作業を削除。噴流により穴の周りが汚れてしまい高圧水蒸気で洗浄していたが、熱損傷を受けづらい設計となった。これにより、打ち上げ後の補修作業を短縮し、打上げ間隔を短縮、即応性への対応が可能となった。
③ホールドダウンシステム採用(SRBのないH3-30形態のみ)。LE-9の正常立ち上がりまで、機体を拘束。100%推力になる前に浮き上がるロケットも海外にはあるが、H3は推力が100%になるまでホールドダウンシステムで高速する。

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ML運搬台車(ドーリー)
MLをVABに30分で移動。
①信頼性の向上 30分以内い復旧作業継続。小型発電機を4基、H2-A/Bは大型発電機2基
②維持費の低減 保全のために一度移動して点検する必要があったが作動履歴を監視し点検を効率化した。メーカは日本車両。三菱重工のもとで製造。プラント等で自動運搬車の製造実績をもつ。年間保全費を削減。
③運用性の向上 搭載したエンジン等にアクセスしやすい場所に設置。

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(出典)NVS(ネコビデオ ビジュアル ソリューションズ)(c)http://nvs-live.com
https://www.youtube.com/watch?v=63w-ndBTOyc



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