プラモデルの塗料について(ラッカー系、エナメル系、アクリル系)
プラモデルの塗料の種類
プラモデルの塗料には種類があります。油性と水性に大きく分かれていて、油性はラッカー系と呼ばれるもの、水性はエナメル系と呼ばれるものです。
また番外編として、学校の美術の時間で使ったりするアクリル塗料(水性)もあります。それぞれの使い方や特徴についてメモしておきます。
塗料の使い方
学校で使った絵の具が水で溶いてから使うように、塗料をそのまま使うということはあまりせず、専用のシンナーで薄めて使います。シンナーもラッカー系とエナメル系で分かれており、それぞれの塗料に合わせてシンナーを使い分けます。
ラッカー塗料の特徴
現在一番ガンプラ制作で使わている塗料です。塗膜が強く乾燥が早いメリットがありますが、その分湿気に左右されやすい塗料です。雨の日や台風の時などは塗料がのり難いこともあります。またシンナー臭が強いため健康面に注意するのと、換気を充分に行った環境で塗装することが必要になります。そのため【塗装ブース】などを活用する人も多いです。
エナメル塗料の特徴
また光沢に優れていて、ラッカーと異なり塗料が走ります。走るというのは、例えばモールド(プラモデルにある線)の上にエナメル塗料をのせると、モールドに沿って塗料がスーッと伸びていきます。
この特徴を活かして、モールドを立体的に見せるために行う【墨入れ】作業に重宝されることが多いです。また、ラッカーと異なり、塗った後でシンナーで拭き取ることが容易なため、【エングレービング塗装】の時にも重宝されます。
デメリットとしては、乾燥するまでに時間がかかります。またプラスチックとの相性も悪いので、そのままプラモデルに塗装すると割れたりヒビが入る可能性があります。そうならないように下地にサーフェイサーかラッカー系の塗料を塗って、その上からエナメルを塗装するのが一般的です。
アクリルの特徴
ラッカーと異なりシンナーが含まれていない塗料で、健康面でも安心して使うことができますが、塗膜としては一番弱いです。そのため定期的にメンテナンスする必要があります。
しかし、昨今SNSなどで話題の「アニメ塗り」に関しては、このアクリル塗料【アクリルガッシュ】で創作しているユーザーが多くいます。創作しているガンプラの完成のイメージをしながら、塗料を選択すると良いと思います。