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表現の振れ幅と規制の罠。

1.ロリ注意

「SPY×FAMILY」のヒットについてまず思ったこと、『今時あんなあからさまなロリ出して大丈夫!?』でした(頭のフォルムはちっちゃいラムちゃんみたいだし、髪の色はロリ鉄板なピンクだし)。
日本では絵による創作物については現状それほど厳しい規制はありませんが(一時期”非実在人物”についても規制をかけようという動きはあったけど)、一般的に諸外国では性表現自体はともかく、幼い子供(特に女児)キャラについては 小児性愛的と指摘されないよう細心の注意が必要だそうで。(実際アーニャが”高い高い”される場面が性愛的といわれてたとかされてないとか…これはネタ播きかフェイクかもしれませんが)。

まあアーニャを邪な目で見るのこそ、小児性愛者のみの所業とは思いますが(いっそのこと15歳以下はOKでそれ以上の男子は見ちゃダメとかレートかけちゃえば…)。

2.網にかかった作家達

絵的コンテンツはともかく実写の児童ポルノは、ニーズを輩出した時点で被害者(到底自由意思で仕事を行っているとは思えない)を生み出しており無論許容し難いものです。「るろうに剣心」和月伸宏先生が書類送検されたときは、剣戟アクションに幕末明治の史実をダイナミックに絡め、週刊連載としては極限ともいえる丁寧な作りをされた作家さんなのにと少なからずガッカリさせられたものでしたがー

この件について特筆すべきは、当時もだいぶツッコまれてましたが根拠となった顧客リストの中で、何故か和月先生のみがはっきり実名報道された件です。

当時和月先生は、「るろうに剣心」の続編『北海道編』のまさに連載開始直前で(事件により開始は遅延しました)、ここでちょっと勘繰りというか推測を許していただけるとすれば―

『北海道編』の開始前に、和月先生が釘を刺されてしまった―と考えるのは穿ち過ぎた陰謀論に尽きるでしょうか❓

元・赤報隊準隊士という設定の相楽左之助というヤンチャな若者キャラが、「ダメな政府なら潰れちまってもかまわない」旨のかなりアナーキーなセリフを言ったりもしており…
(やや余談ながら、このキャラのモチーフは新選組の原田左之助だそうで。この人物、大河「新選組!」で演じたのはなんと、今や日本共産党と肩を並べる非忖度政党・れいわ新選組山本太郎代表!…偶然か何かの因果律か…
大河では国の未来のためと信じ戦ってきた新選組が、錦の御旗に取り囲まれて愕然とするシーンがありましたが、山本代表は、体制を向こうに回しても退かない覚悟を現在の党名に託したかもしれません。)

コンテンツ全般について、公安なり内閣調査室なりの監視がどの程度ゆきとどいているかわかりませんが、漫画➡アニメ➡実写映画化とステージがメジャーになるにつれ、作品内容も精査されるということは十分ありうるかと。

和月先生の師匠である小畑健先生も、大ヒット作「DEATH NOTE」の執筆中に、”車にナイフが置いてあって銃刀法違反”という、これこそなんだか待ち伏せみたいな案件で逮捕されています。

「DEATH NOTE」では大量殺人鬼”キラ”が大企業や警察内部にまで入り込んでいるという展開がありました…。

3.自分の首を絞める

作品それ自体における性的表現については、レガシーメディアでは既に確固たる自主規制が出来ている(怪しい本が自販機や、ビニールかけてコンビニで売られていたなんていうのももはや昔話ですね)のに対し、巨大深淵すぎて規制のゆきとどき難いwebや、ある意味更に掘り起こしづらいいわゆる”薄い本”の世界では裏腹に、年齢層の限定もなく更に膨大かつ過激な性表現が流されているようです。インディーズコンテンツにおいてもドギツイエロとかBLの方がPVや収益を得やすいとかなんとか…😡💨😡💨プンプン(⬅そういうのが出来ずヒガんでいる私がここにいます)

これはもはや常識の部類ですが、権力の中枢が自分達をつるし上げる類の表現に対して規制をかける場合、まず目に余るエログロを対象とすることで、”規制するという行為”の正当性を整えんとします。本能の赴くまま、或いは収益目当てのエログロ(あーんどBL)が、自分のみならず他の表現者の墓穴をまとめ掘りするような事態を招いてはいけません。

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