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大知くんが大好きなRRRナートゥダンスについて考えてみた

★大筋のみでネタバレなしにしているつもりですが、YouTubeに上がっている動画などのシーンについて話していますので、少しのネタバレも見たくない方は本編をご覧になってから読んでいただけると嬉しいです! よろしくお願いします★


映画「RRR」の劇中歌「Naatu Naatu」
第95回アカデミー賞 歌唱賞受賞、改めておめでとうございます!

作曲 M・M・キーラヴァーニ
作詞 チャンドラボース
歌唱 ラーフル・シプリガンジ(ラーマ担当)、
         カーラ・バイラヴァ(ビーム担当)
振付師 プレム・ラクシス
監督・脚本 S・S・ラージャマウリ

オリジナルはテルグ語の楽曲です。
映画のシーンでは楽曲に合わせて俳優のNTR Jr.さんとラーム・チャランさんがダンス披露しています。

ところで、私は「RRR」を現在のところ劇場で6回観ております。めちゃくちゃハマっています。

私がこの映画に出会ったきっかけは、まずはYouTubeでこのナートゥダンスを見たことです。
その頃なぜか家族みんな見ていて、しかもみんな見よう見まねでステップを踏んでおりました。

このダンスはなんなんだ!
なんでこんなに楽しいんだ!!
何も分からないままにただただ楽しんでおりました。

そうこうしているうちに、なんと最推しの君が「勝手に応援大使」と称し、ナートゥを踊り出したではありませんか!!

三浦大知のナートゥをご存知か?


彼が映画を激推ししているという話は耳にしておりましたが、ここまでの熱さとは驚きました。

ステップも大知くんオリジナルで取り込んでしまっているし、本当に楽しそう。。

これはもう、映画館に行くしかない……!!!!!

そう決意し、、、気付けば6回観ちゃってますから。
ラージャマウリ神、恐ろしいお方。

私自身、本当に大好きな映画になって、ナートゥダンスも大大大好きで…

あまりにも好きなので、色々と調べたり考えたりした事をまとめてみようかと思います。


まず、映画についてですが、
舞台は1920年 イギリス植民地時代のインド帝国です。

細かいストーリーは伏せますが、ナートゥダンスはというと、主人公であるインド人のアクタル(ビーム)がある出来事からイギリス人主催のパーティーに参加し、社交ダンスを踊っていたところ、それを見ていたイギリス人男性のジェイクにわざと転ばされ

「サルサやフラメンコetc..…を知らないのろまはダンスなど踊れない」(意訳)

と侮辱されるところから始まります。

嫌な空気が取り囲み、言われるがままのアクタル……

そこにもう1人の主人公ラーマが颯爽と登場します。

ここがもう………..
心臓飛び出そうなくらい素敵。

⬇こちらがその導入の部分です
(見たくない方は飛ばしてください!)

https://youtu.be/DvZMKC96Utk


アクタルを立ち上がらせたラーマはジェイクに向かってこう問います。

「サルサでもフラメンコでもない、”ナートゥ”をご存知か?」と。

キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!!
ですよ、もう、
キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!!

叫び出したいくらいに超興奮です。
(応援上映では悲鳴をあげてました。。)

歌唱と共に始まるナートゥダンス。
2人はひたすらに笑顔でエネルギッシュなシンクロダンスを踊ってみせます。

あれだけの侮辱を受けたにも関わらずそれを忘れているかのように笑顔を絶やさず、息の合ったステップを繰り出す2人の身体能力の高さ。
見るものを圧倒する魅力がそこにあります。。

2人の歌う歌詞にも、批判的な事は一切書かれていません。

日本語字幕では、このようになっています。

https://youtu.be/qJmXWigRQl8

地元の神様を称え踊るという、歌詞もパワーに満ち溢れ、意味が分からなくても不思議と惹き込まれてしまいます。

大人しく見ていた(?)ジェイクですが、退場しろ!と文句をつけると、イギリス人女性たちがこぞって反論し、ラーマとアクタルにダンスを続けて! とお願いします。

ここからが第2フェーズ。(⟵勝手に言ってるだけですけど)
サスペンダーダンスです。

難しい動きなのに、さらに楽しそうに踊る2人。
サスペンダーのなんてかっこいい使い方よ。。。

ちなみに2人のサスペンダー、引っ張られてパチーンとなるシーンがありますが、とても痛かったみたいです。ダンスをしている時のサスペンダーは緩めて使っていたそうですが、パチーンの時は普通にタイトな物だったそうで。。色が違いますもんね。おお可哀想。。
(衣装デザイナーは監督の奥様がされています!)

ナートゥダンスはさらにさらに第3フェーズに突入!!

ジェイクや男性陣がラーマのステップを見て真似て「負けられない」とダンスに参加してきます。

これが全員を巻き込んだダンスバトルへと大発展します。

そう、ナートゥダンスとは、闘いのダンス。
侮辱をも跳ね除ける、力強くも楽しいダンス。
そう見ていると、2人のステップは誰かと戦っているようにも見えてきます。

武器ではなく歌とダンスで人々を鼓舞し、心を動かす。
そしてただ楽しくダンスをしていた者が勝つ。
その描写が圧巻なのです。。。

ねじ伏せたいなら殴ればいい。
それが一番簡単で残虐。
暴力的なイギリスに反抗して、その真逆の戦いをできるという事。エンタメの力を見せつける。

ジェイクもダンスで勝負すると、乗ってきてくれたのが良いですよね。熱い。

(大知くんもこういう部分が好きなのかなぁ、とか。。)
(本当におでこ付き合わせて語り合いたいくらいです😂)

ステップの難しさより2人の動きがシンクロする事を重要視した、というこのダンス。
誰もが真似できる難しすぎない、かつかっこいいステップを要求したと監督は話しています。

そう、ナートゥダンスは2人のためのダンス、2人の絆の強さを表しているんです。

相手の動きを見なくてもお互い一挙手一投足が分かるということを表現したシンクロ。
こんなにも相手を理解し固い絆で結ばれている親友同士であると、、

「絆の強さ」をこんな形で見られるなんて、とてもとてもとても幸せです。

笑顔に溢れ、ダンスバトルも勝利し、
楽しい時間はあっという間に過ぎていく。。

2回目以降はこのシーン直後から動き出していく2人のストーリーの事を思って...笑顔のままではいられず...
この2人の輝けるダンスシーンは大変重要で崇高です。
ジェイクを負かすとかどうでもよくなってくる。もっともっと見ていたいんだ私は。。。


いつも泣いちゃいます、ほんとうに😭

さらに演じる俳優2人も長年の友人同士という事もありこの2人にしかできない最っ高のシーンなのです!!
リアルで仲良しすぎるの!!本当に素敵!!!

元々ダンススキルが高く、それぞれ異なるスタイルを持っていた2人。ここまで息を合わせるのは大変だったのではないでしょうか。。

練習に4日間、撮影に12日間かかったといいます。
(NTRさんは練習に16日間だよ! と…撮影の合間も練習していたと…過酷すぎる!)

しかも、撮影場所はウクライナ・キーウ
大統領府のマリインスキー宮殿で行われたそう。
(インド国内がモンスーン時期だったため)
現地のダンサーさんも参加されていて...撮影に関わった方々は今どうされているのかなと、心配になってしまいます...

それにしても美しい場所です。
映画の中でですが、このような素敵な場所に連れて行ってくれてありがとうございます。。

砂ぼこりが舞う様子を撮るためドレスや衣装を毎日手洗いしていたとのお話も。

https://theriver.jp/rrr-naatu-naatu-costume/


過酷な長期間ロケにも関わらずとても素敵で最高のダンスシーンを作り上げてくださったチームの皆さん、本当に本当にありがとうございます🥹



まだあります。ラーマのセリフを日本語翻訳し

「”ナートゥ”をご存知か?」


という、とてつもなく最高の字幕をつけてくださった事にもめちゃくちゃ感動しています😭

翻訳 藤井美佳さん
テルグ語監修 山田桂子さん

ラーマはテルグ語も英語も話せる人物なので、この時は英語のセリフなのですが、

「Do you know “Naatu”?」

これをどう訳しますか?という話ですよ。

「知ってるか?」じゃない「ご存知か?」ですよ。
やばくないですか??
本当にすごい。本当にかっこいい。やばい。

ラーマというキャラクターについて深く理解し、日本語の素敵な響きうまく合致させてくれた、最高のセリフですよね!??
彼が話す言葉としてピッタリすぎます。

翻訳文字数などもあるとお話されていますが、
これ以上にない翻訳。まさに芸術です。
翻訳したセリフが良いと、何度でも映画を観たくなります…

ちなみに、、
ナートゥダンスはこの映画においての「好き」の一角でしかないことをお知らせしておきます。

好きなところが山のように出てくるんです。

この映画、見る度に新しい発見があるんですよ。
セリフでは言ってないけれど…という仕掛けがたくさんあって。
初見はアクションに度肝を抜かされますが、どんどん細かいところに目がいって、さらに驚いてしまうという…
見れば見るほど好きなっちゃう。
本当に素敵な映画です。

と書くと、暴力表現が……とか色々ね、個人の好みの部分もあるかと思いますので、、
ここでは強くおすすめしないでおきますね。

個人の感想ですので言葉足らずの部分や書き足りないこと、知らないことがたくさんあります。どうか仏の心で🙏
まだまだこれからも知りたいと思っています。

Naatu Naatuを生み出してくださった方々、映画RRRに関わられた全ての方々に感謝します!!
これからもずっと愛し続けます!!!

ご覧いただきありがとうございました。



超超超余談ですが、
Naatu Naatuは吹き替え版が多数あります。
Naacho Naacho ヒンディー語版
Naattu Koothu タミル語版
Halli Naatu カンナダ語版
Karinthol マラヤーラム語版

気になった方は聞いてみてください。
全然違う…と驚きます。
私はやっぱりテルグ語が好きですねー!

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