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Polyglot(ポリグロット)から学ぶ英語学習

皆さんは、Polyglot(ポリグロット)という言葉をご存知でしょうか?

Polyglot(ポリグロット) = 多言語話者

同じような意味で、Multilingual(マルチリンガル)という言葉もありますが、それぞれ言葉の起源が違うそうです。

Polyglot(ポリグロット) = ギリシャ語
Multilingual(マルチリンガル) = ラテン語

今回は、英語学習をする上で、この「Polyglot(ポリグロット)から学べること」をお話しします^^


Polyglot(ポリグロット)は凄い

日本では、大多数の人は1つの言語(日本語)しか話せないMonolingual(モノリンガル)です。

一方で、多言語国家として有名なスイスでは公用語が4つ定められていて、Polyglot(ポリグロット)が多くいます。

スイスの公用語

ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語

日本では、中学校や高校で英語を学びますが、それでも「英語は全く話せない…」という人は多くいます。私自身は英語を頑張って学んできて、「何とか話せる」ようになりました…

しかし、世の中には何か国語も流暢に話せる人たちがいます。正直…

「いや、どうなってるの!?英語を話すだけでもこんなに大変なのに、他の言語まで話せるなんて全く理解できない!……」

と思ってしまいます。(^_^;)

少しでも言語を学んだことがある方なら、Polyglot(ポリグロット)の凄さを感じるのではないでしょうか!


多言語を学ぶメリット

私は学生時代に少しだけ中国語を学んだことがあります。ちなみに、全く話せません…(笑)

当時の先生は日本人の女性でしたが、素人が聞いてもとても流暢な中国語でした。現地に行くと中国人に間違えられ、「日本人だ」と言っても信じてもらえないそうです。

私はその先生に興味を持って、「中国語の他に話せる外国語はありますか?」と質問すると、こんな答えが返ってきました。

流暢に会話ができるのは6か国語だけど、ある程度の理解ができるのは20か国語あるぐらいある

完全にPolyglot(ポリグロット)でした!!

そして、その先生に「どうやってそんなに中国ができるようになったのですか」を聞くと、こう言われました。

たくさんの言語を学んだから

実は、私は以前からPolyglot(ポリグロット)に興味を持っていて、そうした人たちがこれと同じことを言っていたのを覚えていました!

ある言語を学ぶことで、別の言語がよりできるようになる

例えば、英語を学んでいた日本人が、英語の学習を中断して1年間フランスを学びます。そして、1年後に英語の学習を再開すると、1年前より英語力が上がっているという状態です。

いわゆる、相乗効果というものです!


相乗効果の理由

なぜ、そのような相乗効果が起こるのでしょうか?

理由は2つあるそうです!

1. 「言語能力」が向上する
2. 言語と言語は繋がりがある

1つ目の理由は、「言語能力」が向上するからです。ここでいう言語能力とは、英語力やフランス語力など、特定の言語のことではありません!

すべての言語に共通する「言語能力」のことです。スポーツでいう「基礎体力」のようなものです。

「基礎体力」が上がれば、様々なのスポーツの能力の向上に繋がります。同じように、すべての言語に共通する「言語能力」が上がれば、様々な言語の学習に役立ちます(^_^)


2つ目の理由は、言語と言語は繋がりがあるからです。先ほどの例を出すと、英語とフランスは、スペルや発音が全く同じではありませんが、似たような単語がたくさんあります。

これは日本語と中国語の関係に似ています。書き方や読み方に違いはありますが、漢字という繋がりは互いの言語を理解しやすくします。これは、単語だけでなく、文法やイディオムなどにも言えます。

さらに、そこから別の言語を学ぶ時には、日本語/英語/フランスの知識を使って学びを進めることができます。つまり「多くの言語ができるほど、新しい言語が学びやすくなる」ということです!!


1つのスポーツしかやっていない

先ほど、「言語能力」をスポーツの「基礎体力」に例えてお話ししました。

日本には英語しか外国語を学んだことがない人が大勢いますが、これをスポーツ例えると、1つのスポーツしかやっていない状態です。

もし、スポーツは生まれてから野球しかやったことがない、という人がいたら驚きますよね?(笑) 日本語もカウントすると合計で2言語になりますが、それでも少ないですよね!?

その状態で「スポーツは苦手…」と相談されたら、どう思うでしょうか?私だったら、こう声をかけてあげます。

スポーツにも色々あるから、他にもやってみたら好きなものとか、得意なものがあるかもしれないよ!

それに、他のスポーツをやることで基礎体力が上がったり、野球のプレーのヒントが見つかるかもしれない(^_^)

こうやって考えると、Polyglot(ポリグロット)の人たちの言葉の意味がわかる気がします。


1つの言語だけを学ぶのはつらい

もう一つ、多くのPolyglot(ポリグロット)から聞いたことのある言葉は「1つの言語だけ学ぶのはつらい」です。そして、つらくなったら、他の言語を学ぶそうです!

正直、英語なら英語だけを継続して学び続けるのは、つらいですよね?そんな時、ただ英語の学習をやめてしまったら、能力は下がる一方です…

しかし、その代わりに他の言語を学んでいたら、「言語能力」が向上したり、相乗効果が生まれます。さらに、この方法の画期的なところは「今は相乗効果のために英語学習を休んでいるだけ」と自分に言い訳もできます!(笑)

自分のように、同じことの繰り返しが苦手だけれども、刺激があるとやる気が出るタイプの人にはおすすめです^^


Polyglot(ポリグロット)から学べること

この記事では、以下のことをお伝えしました。

Polyglot(ポリグロット) = 多言語話者

多言語を学ぶメリットは……

1. 言語能力の向上
2. 語彙などの相乗効果
3. 正当な理由でなまけられる(笑)

ここまで読んで頂いた方の中には「よし、多言語を学んでみよう!」と思った方がいるかもしれません。それは、何よりも嬉しいことです!

しかし、中には「自分は英語だけができるようになりたい」や「他の言語を学んでいる時間があったら、すべてスペイン語の学習に費やしたい」という方もいるかもしれません。

実は、そうした方も、Polyglot(ポリグロット)から言語の習得方法を学んでみることをおすすめします!

例えば、皆さんが野球が上手になりたいとします。

もちろん、野球が上手な人から学べることはたくさんありますが、スポーツの専門家からも、違った視点で新しいことが学べそうな気がしませんか?

皆さんも、Polyglot(ポリグロット)から言語学習のtip(ヒント)を学んでみてはいかがでしょうか?(^_^)

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