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カーデザイン

車と言えば、動物に例えられる。馬とかジャガーとかだ。
それは、四つ足(四輪)で動くためだ。だからデザインも動物から採用されることが多い。それ以外はロボットだ。車がロボットに変身する話も多い。

さて、基礎を押さえたうえで、カーデザインを考えてみよう。動物で体から突出しているものと言えば、尻尾、耳、脚である。もちろん脚はタイヤだ。
耳はサイドミラーだ。尻尾はフィンだろう。

逆に言えばこれ以上体から突出するデザインは間違っている。近年ヘッドライトがボディから突出するデザインが増えている。これは不適切である。ヘッドライトはボディに埋め込まれていてちょうどいい。そうでないと出目金のように悪趣味である。

もう一つヘッドライトで気になるのは、怒り眼あるいは吊り眼のデザインだ。何で怒っているような眼つきの車にするのだろう。ポルシェのようなまあるい優しい目のライトがよい。

さらに、ボディとウインドウのサイズだ。ウインドウの狭いデザインは棺桶のように不快感を与える。逆にウインドウが広いと晒もののようで落ち着かない。

気になるのはエッヂラインだ。プレスで鋭角な凹凸線をつける。安易なデザイン作りで気に入らない。ボディラインでデザインすべきなのだ。

それでは個性的な車が作れないとお思いかもしれないが、四年ごとにフルモデルチェンジするような設計が間違っているのだ。自信のある設計なら、誕生から廃車まで共通デザインを大切にするべきである。

もちろん、家族向けの燃費や維持費が安く上がる車も需要はある。しかし、走る楽しみ、車を転がす楽しみを捨ててはいけない。乗馬には移動の目的もあるが、乗馬そのものが目的でもある。車も同じだ。乗る楽しみを忘れてはいけない。

頑張れカーデザイナー。


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