夫婦を超えてゆけ
突然だが、夏休み前から「逃げ恥」が1人ブームだ。原作をなぜか4巻という中途半端なところから持っていて、急に読みたくなって読破。みくりが可愛い。
そしたらドラマが見たくなって、ネトフリで探したらありました。今、9話まで見た。システムの構築ではなく、告白の回。最高。ヤキモチを妬くガッキーのみくりが可愛い。
元カレに「小賢しい」と言われてからの心の棘が抜けていない、みくり。何かしらあるよね、昔の傷って。好きだった人に言われたことって良くも悪くも呪いのように覚えている。呪いだから良くはないのか。
私は振られた時に言われた、「後輩にしか見られない」との言葉をいまだに覚えている。
相手は大学の部活の先輩で、「後輩」なのは最初から分かっていたでしょう!じゃあなぜ私の告白を受けて付き合おうと思ったのか!と、悲しみより怒りの方が優っていたかもしれない。
ただ、平匡さんのように自分の行為に相手がどう感じていたかを考えてみると、いつまでも敬語が抜けなかった私にも非があるなと。社会人1年目で仕事も忙しかったし、半年間でデートは数えられるほどで、いつも奢られっぱなしだった。よっぽど可愛げがないと愛想は尽かされるのは無理もない。
時を経て、旦那氏との初デートは全部割り勘だった。私がデートという認識をしていなかったこともあり、奢られるのも嫌だった。思えば、それがよかったのかもしれない。今でもお出かけは全部折半。ガソリン、高速、宿代などなど。その方が気兼ねない。
敬語が抜けるのも早かったな。付き合う前から徐々に抜けていって、気付けばタメ口で話していた。旦那氏はそれが嬉しかったらしい。
みくりと平匡さんは、雇用関係という所からスタートして、火曜にハグをする関係に発展し、本当の夫婦になる。不思議な道すじだが、それぞれの夫婦に、それぞれの馴れ初めがあるのだから、道すじなんかは十人十色が当たり前なのか。
夫婦になるまでも一山二山あるのだから、結婚後なんてどんだけ山があるんだよって思う。仕事、子供(いないけど)、お金、老後…。全部を一人で乗り越えるなんて無理だけど、この人とならと思えるならまだまだ一緒にいられそうだ。夫婦を超えるって、こういうことかな。